『ミエてくる!』2020年11月23日

地場産業へ、地元へ・・・愛をもって革新を起こす人に出会いました!

 
 

かもしか道具店 初イベント「Farmer’s Market」
2020年11月3日(火祝)10:00~15:00(実店舗は16:00まで営業中)

地元で採れた新鮮野菜やお米、あの人気店の焼菓子やスィーツやボタニカルショップやキッチンカーもやってきて秋の休日を盛り上げてくれます。

【出店リスト】
ハサマ製茶:野菜とお茶
かぶせ茶カフェ(マルシゲ清水製茶) :かぶせ茶
ひなた農園 :ピクルス
MARUIKE TEA WORKS :パンの販売
川村養蜂場 :はちみつ
安田製茶 :ボタニカル
biscuiterie Le Lin :焼菓子
ベジファームこもの :菰野の新米
◇Food box :キッチンカー(軽食)
◎実店舗は通常営業しております
◎第二駐車場をご用意しております
 

鈴鹿山脈の裾が広がる広大な風景に向かってドライブ。
田んぼの間の細い道、どんどん道が細くなる。
ナビはセットしたんだけど
・・・道、あってるのかな。
田んぼと民家しかないし、道もめちゃめちゃ細いし、
お店がありそうな雰囲気もない。
えーっ、この道で大丈夫??

これ以上道が細くなると、私の運転技術ではヤバイ!

あっ、あった!!あった!!
よかったー!

駐車場は隣かな。
え、え!!駐車場がいっぱいなんだけど。
三重県ナンバーだけでなく、愛知県はもちろん、奈良県ナンバーも!!
・・・混んでる??

見つけた時は、大きな倉庫みたいだと思ったけど、
意外なことに(ごめんなさい)とってもオシャレ。


木の入口がとっても素敵。
のぞいてみると、お店の中は人でいっぱい!!
みんなお買い物を楽しんでる。

知らなかったけど(恥)・・・
「かもしか道具店」ってとっても有名なブランドなんだって。

⭐︎中川政七商店」でも紹介されています。→https://www.nakagawa-masashichi.jp/shop/brand/kamoshika/

木の棚に素敵にディスプレイしてあって
お店の中もとってもオシャレ。
商品をみているだけで気分があがる~♬
商品の説明や使い方の表示版が置いてあり、
自分が使うイメージがしやすい。
なるほどなるほど。


かもしか道具店【山口陶器 山口典宏さん】だ!!
出展者さんに挨拶中だけど、
図々しくお声掛けしてみることに・・・。

第一印象は職人さん。
私の質問に対して、自分の考えをしっかりと言葉にしてくれる。
とても思慮深く、優しい方。

>お店の場所、なぜここに決めたのですか?

ここの場所に店舗を建てたのは、わざわざ来てもらいたいから。
よくお客さまからは「道に迷った」と言われます。(私も迷いました・・・。)
お客さまはお店の周りを散歩したり、山を見て座っていたり。
田んぼや田んぼで働くトラクターが珍しいみたいで、ずっと見ていたり。
お子さんと遊んだりと、買い物以外の時間を楽しんでくれています。

私は、「ここ」を知ってもらいたい。
来て、見て、良さを感じてもらいたい。
そして、それを発信して欲しい。
それが地場産業の活性化につながると考えています。

 

>なぜ「かもしか道具店」を始めたのですか?

私の父が「山口陶器」を始めました。
萬古焼の問屋さんに納品する
仕事。
2代目というレールに乗るのが嫌でサラリーマンを選択しました。

ある時、職場の上司から「実家の商売は継がないのか」という一言がきっかけで、
家業を改めて見つめ直し、
地場産業の大切さ、伝統をつなげていく役割というものを考え、
「文化」として残していこうと決意しました。

父の元で修行7年。
ぶつかることが多く、苦労はしましたが、
多くのことを学ぶ良い時間となりました。

「新しい地場産業をつくる」というのは、
父が築いてきたものの上に、新しいものを作り上げ、
そして次の世代へつないでいくことだと考えています。

 

>どのように事業を進めてきたのですか?

「かもしか道具店」いうブランドは
地場産業だからと今までのやり方に固執せず、甘えず、
ブランディングをしっかりと行い、マーケティングを行い、
立ち上げました。

正しい情報をとり、対応するための対策を取る。
新型コロナも初期の頃から対策を取り、行動をしてきました。

今だからできること。
情報発信を強めるためのネットの強化、
通信販売や
料理家さんとコラボして、当社の陶器を使った料理教室の配信も行いました。

 

>今後の目標は何ですか?

自分の役割は「決断」と「責任を取る」こと。
あとは仲間がそれぞれの役割を果たしてくれます。

大切な仲間とともに
売上のための商売ではなく、
地場産事業を継承し、
みんなが憧れ、
「自分もやりたい!」と言われる仕事にしていきたいです。


今日のイベントを企画したのは【営業本部長 中山靖浩さん】。
初イベント「Farmer’s Market」のお話を聞きたくて、
紹介してもらうことに。

中山さんの笑顔がとってもステキ!
やわらかい雰囲気だけど、頼りがいもある感じ。

>なぜこの企画を立てましたか?

今日は店に来てくれたお客さまに
地場のいいものを知ってもらいたくて開催しました。
売上ではなく、知ってもらいたいという気持ちが強いです。
本当にいいものばかりです。ぜひ、見て行ってください。

>「かもしか道具店」のお店良さは何だと思いますか?

商品を見ていただけるのはもちろんですが、
お客さまが「非日常で、小旅行に来たみたい」と言ってくれます。
ここには農業があったり、養豚場があったり、酒蔵があったり・・・。
この場所で、

リラックスして、癒されてもらえれば嬉しいです。

>今後の目標はなんですか?

ご縁があり、今ここで働いています。
前職は雑貨関係ですが、

もともと窯業に興味があり、学校にも通いました。
社長のやることは楽しい。
一緒に頑張っていきたいと思います。



イベント出店者さんのご紹介


ひなた農園】吉田菜穂子さん

>なぜ、農業を始めたのですか?

リーマンショックの影響を受け退職することに。
たまたま食べに行ったお店で、
シェフが「無農薬の野菜があったら買いたい」というのを聞いて、
需要があるなら売れると思って40歳から農業を始めました。

>大変だったことは?

営業にいっても断られることも多く、大変でした。
ただ、食べるのが好きでよかったです。
いろんなお店で美味しいものを食べて力にしていました。

>現状はどんな感じですか?

今は〇〇は作れる?というオーダーが来るほどになりました。
ポイントはイタリアやフランスなどの西洋野菜にこだわったこと。

他と差別化できていることがよかったです。

>今日のオススメは何ですか?

野菜とお酢のみで作った野菜のソース「やさいまるけ」。
とあるマルシェで隣になった御浜町にある株式会社MIKURAさんの酢の美味しさに虜になり、
何かできないかと考え、アプローチしました。
全てMade in MIEで出来ています♪
ゴーヤ入りのはマヨネーズをあえるとタルタルソースとして使えます。
ぜひ、食べてみてください。


菰野辻農場】農場長 金谷俊明さん

>なぜ、農業を始めたのですか?

大学生の頃から水耕栽培に興味があり、
就職先を探していたときに菰野辻農場に出会いました。
京都から移住して、もう10数年。
仲間も出来て、とても楽しいです。

>今日のオススメは何ですか?

水耕栽培は土を使わないので、
限りなく無農薬に近く、
液体肥料により育てるため、
栄養価が高い健康野菜となります。

リーフレタスや小松菜、旨味があります!
水耕栽培のため、土もついておらず、食べやすいです。
ぜひ召し上がってください。


川村養蜂場】川村千佳さん

>なぜ、蜂蜜を作り始めたのですか?

主人の海外出張先、
サイパンの近くにあるロタで食べた
ハニーの美味しさに感激したのがキッカケです。
本当に美味しくて!!

帰国後、しばらくして、
主人が脱サラして美味しい蜂蜜が作りたいと。
私も美味しい蜂蜜を一緒に作りたいと思ったので賛成しました。
でも、何をどうしていいか全くわからず・・・。
桑名の養蜂場が丁寧に教え、育ててくれました。
そのおかげで、独立することができました。

>現状はどんな感じですか?

出逢いに助けられています。
育ててくれた桑名の養蜂場との出会いはもちろん、
現在、蜂を育てている場所は
地元の方に場所を貸して頂いています。
おかげさまで美味しい蜂蜜が採取できています。

>今日のオススメは何ですか?

私たちの蜂蜜は、
四日市にて採蜜した非加熱無添加です。
場所によって蜂蜜の味が異なります。
ぜひ、それぞれの地元の味を味わって欲しいです。
 

ハサマ共同製茶組合】山中千佳さん
 
>どうして出店されたのですか?
 
山口陶器の山口社長からお声がけいただきました。
ブースは「農業女子プロジェクト四日市茶農家女子会」として出店しています。
ハサマ製茶から野菜とお茶、
かぶせ茶カフェ(マルシゲ清水製茶) からかぶせ茶、
老舗茶農家の小さな菓子工房 万次郎からお菓子を販売しています。
 
>今日のオススメは何ですか?

全てオススメです!
私のところで作っているプレミアムティーコンテスト2020を受賞した「べにふうき紅茶」もぜひ、飲んでほしいです。
べにふうきは煎茶にすると花粉症に効くといわれていますが、
あまり美味しくなく・・・。
もともとは紅茶用の葉なので紅茶にしてみようと商品化しました。
独自の農法で茶樹を育て、四日市の風土が作り出した、唯一の味です。


【安田製茶 pansy & viola(パンジービオラ)】安田由紀さん

>なぜ、お花の販売を始めたのですか?

元々はお茶のシーズンが終わった後にお花を販売しており、
「お茶屋さんのパンジー」とお客さまが買いに来てくれていました。

>現状はどんな感じですか?

最近はお庭にお花を植える人が減ったなと感じています。
私たちの世代は、親がお庭にお花を植えるのをみて育っているので
当たり前のことだったのですが、

今の親世代(30代前後)はお花を植えない。
その子ども達も、お花を植えなくなるのかもしれません。
そこで今は、寄せ植えや多肉植物、
ワークショップを開催しています。

>今日のオススメは何ですか?

「お茶屋のいちご」として今年末からは新拠点で、
お花等の販売といちごの販売が始まります。
ぜひ、お越しください。お待ちしております。

※お茶屋のいちご ChatBerry(チャット ベリー)が2020年12月中旬OPEN予定


biscuiterie Le Lin小林千帆さん

>なぜ、お菓子の販売を始めたのですか?

自分が作ったお菓子を趣味のインスタでアップしていました。
子育てがひと段落したのを機に、自宅で料理教室をしようとリノベーション!
いよいよと思っていたところに新型コロナが・・・。

人が集まる教室は現状、開催が難しいので
保健所の許可を取得し、
オンラインで販売を始めることにしました。

対面販売は今日が初めて!!
たくさんの人とお話しすることができて、とても楽しいです。

>今日のオススメは何ですか?

保存料を使わず、
なるべく体に優しい素材で作っています。
お母さんの手作りおやつです。
そんな焼き菓子をぜひ、召し上がってください。



かもしか道具店の陶芸体験は、一人用の土鍋が作れたり、
陶芸と盆栽のコラボ体験ができたりといろんなプログラムがあります。

伝統の万古焼で土鍋がつくれるなんて・・・めっちゃ楽しそう。
息子をつれて参加したいなぁ。

☆「かもしか道具店の陶芸体験」詳細はこちら→https://www.kamoshika-douguten.jp/cts/ceramic-art-experience/


受け継がれてきた地場産業、伝統を大切に思い、
それを残していくために何ができるか、真剣に考え、決意し、実行する。

今を大切に、そして、次世代へと繋いでいくためにどうしたらいいのか。
アンテナをはり、情報を集め、大切な仲間と共に進んでいく。

・・・かっこいいなぁ。
古い形には伝統があり、
新しい形には発想と進む力がある。

どちらも大切で、素晴らしい。
みんなで力を合わせて、地場産業を盛り立てて、
菰野町という場所から、
日本そして世界へと発信していって欲しい。
微力ながら応援します。

みなさま、お忙しい中、
お話を聞かせてくださり、ありがとうございました。

日常でつかう食器や道具には
ワクワクするものを選ぶといいかも。
それだけで、気分が上がり、

楽しい1日が過ごせそう。
みなさまも素敵な毎日をお過ごしください。