三重テレビ『ゲンキみえ生き活きリポート』2020年12月6日放送

伊勢市の皇学館大学に通う現役の大学生(4年)、岡村真衣さんが今年7月、地元・伊勢市の駅前にオープンさせたマジックとお酒のお店『マジック妖』
祖父・父もマジック愛好家で、幼いころからマジックに親しみ、大会などにも出場してきた岡村さんは、もっと沢山の人にマジックの楽しさを伝えたいと、マジックのショーが楽しめるバーの開店を決意!
コロナ禍で、オープンしてすぐに休業を余儀なくされたが10月に再オープン
仲間のマジシャンにも出演を依頼し、マジシャンの働く場所づくりにもなればと意気込みをみせます!

今回は伊勢市駅すぐ近くでマジシャンが経営する『バー』、『マジック妖(あやかし)』を紹介します。

 

店内では、すでにマジックがスタートしているようです。
若い女性がパフォーマンスしていますね。

 

なんと、この若い女性こそ、店長の岡村真衣さん。
22歳の大学4年生でありながら、伊勢を拠点に活動する、マジシャン!
マジックで人を驚かせ、楽しませ、地域をゲンキに!
そして仲間のマジシャンをも応援していこうという、マジックバーの経営者でもあります!!

 

「マジックをしていた祖父と父の影響で3歳からマジックを始めました。
小学生の頃は外に遊びに行きたくて、イヤだと思う時期もありましたが、コンテストに挑戦することによって、学校だけじゃなくて外の交流が多くなりました。
その中でずっと戦いたいと思い、マジックと共に歩んできました。

マジシャンは働く場所があまりなく、イベントや企業のパーティーなどに呼ばれることが多いですね。
しかしそれだけではなく、ずっと安定して働ける場所があればいいんじゃないかなと思って、このお店を構えることにしました」

と、岡本さん。
幼いころから数々の大会に出場し、国内大会での優勝実績や国際大会への出場経験もあります。

 

古民家を改装した店舗のこだわった部分は、部屋のあった2階を抜いて、吹抜けにしてあること。
そして跳ね上げ式のステージ。

 

最もこだわったのは、カウンターの高さ。
マジシャンがマジックをしやすい高さになっています。

「いろいろなマジックバーの方に電話をして、カウンターの高さを聞きました」

と、岡本さん。
結果、カウンターの高さは90cmとなったそうです。

 

こちらは展示コーナー。
大学で図書館学・博物館学を学ぶ岡村さんが、自身が集めてきたマジック道具等にキャプション等を付け展示しています。

「大学を卒業してから起業するかと迷いましたが、伊勢の町を元気にしたいという思いを持つ店のオーナーから店舗の夜間利用の提案を受け、在学中の起業を決意しました」

と、岡本さん。

 

『マジック妖』の営業は夜7時半から。
ドリンクやフードメニューの仕込みも、岡村さんがこなします。

 

そんなとき、お店にやってきたのは、岡本さんのお父さん。
『マジシャンCozy』さんです。
真衣さんとマジックのかかわりについてお聞きしました。

「最初は僕の練習場所で見様見真似でマジックをはじめ、その後も僕が出演するステージでマジックを披露するなどして、徐々に腕を磨いていきました。
出演すると人気が出ますから、本人もやる気が出てきますしね。
マジックは近くでするのとステージでするのとで大きく分かれます。
ステージの方は、僕はもう全然敵わない状態です。
しかし、近くでやる方は、どうしても豊富な経験が必要なので、人生経験を積んで、お客様とのやり取りをこれから学んでいくという状態だとは思っています。
そういうところを僕も手伝いできればと思って一緒にさせてもらっています」

 

この日のゲストマジシャンの一人、『Taku』さん。
Takuさんは亀山市在住の20歳。
コンテストで一緒になった際、三重県出身だとわかり意気投合し、出演を依頼しています。

 

ゲストマジシャン2人目の『風希』さんは、岡本さんと同じく22歳。
東京で活動していた津市出身のマジシャン・風希さんを、三重にUターンしてきたタイミングでスカウトしたのがきっかけです。

「正直、同年代の方から雇われるということにビックリしました。
定期的に出演できる場所はやはり少ないので、こういうのを作っていただけるのは嬉しく思います」

と、風希さん。

 

この日の営業のトップバッターはお父さん! 
『マジシャンCozy』!
熟練の技で会場を沸かせます。

 

もちろん岡村さんも、マジックを披露。

 

営業は金曜日と土曜日のみで、90分の完全予約制。
ステージでのマジックからスタートし、そのあとはカウンターマジック…まさに目の前で、魔訶不思議なマジックの世界を楽しむことができます。

 

「来たのは2回目です。
前回面白かったのでもう一回来たいなと思って来ました」

「初めてです。
もう唖然として…ビックリしたって感じですね。
お酒とか飲みながらマジックも見られるので、過ごしやすいなと思いました」

と、この日のお客さんたち。

岡本さんに、今後の展望をお聞きしました。

「手品の図書館や博物館を作りたいと思っていて、それを実現する為に第一歩としてこのお店を構えて、まずはマジックの文化を知ってもらうことを意識してやっています。
伊勢に来たらここに来たいと思えるようなお店づくりを心掛けていきたいと思います」

みなさんも目の前でマジックを楽しんでみませんか。
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