企画展「菅島 ~弓祭り・しろんご祭りにつどう島~」

■開催期間

2020年12月31日(日)~2021年3月31日(水)

■開催場所

海の博物館 特別展示室

内容

菅島は、鳥羽の港の東約3キロに位置し、島は東西に広く、南北に狭い細長い島です。島の総面積4.52㎢、周囲(海岸線の長さ)13キロ、地形は最高峰237㍍の大山を中心に、サカデン山、ボシ山など200㍍級の山々が連なっており、集落は島の東北岸に密集、海岸線から根村谷、中村谷、東谷という3つの谷に沿って延びています。古くは海女漁や一本釣り漁が島の漁業の中心でしたが、近年はノリやワカメの養殖業も盛んに行われています。また、秋から冬にかけては北西の風がよく吹き、漁港周辺ではアラメやワカメ、アジ、ハギなどの海藻や魚介を干す素朴な風景がみられます。島には、古より多くのの年中行事が伝わっており、特に鳥羽・志摩を代表する海女の祭り「しろんご祭り」はひろく知られています。他に、正月11日の「船祝い」、17日の「弓祭り」、7月14日の「天王祭り」、8月31日の「じんじん船」などもおこなわれます。日本に残るレンが造りとしては最古の菅島灯台、監的所跡、しろんごの浜などをめぐる遊歩道も整備され、島の観光名所を小学生が案内する「島っ子ガイド」が人気の島です。島の南部からは良質の「かんらん岩」がとれることから、昭和3年より採石作業が始められ、現在もその採石作業は続いています。そんな菅島について「海女漁」や「一本釣り漁」の移り変わり、「年中行事」、「名所・旧跡」なども含めて、海の博物館に収蔵している資料や今回の展示を開催するにあたって収集した古写真などを使って紹介します。

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