三重テレビ『ゲンキみえ生き活きレポートト』2021年2月14日

矢口浦でアオサノリの養殖業を営む西村友一さんが昨年11月にオープンさせた、紀北町矢口浦の一棟貸しの海辺の宿『窮楽通楽(きゅうらくつうらく)』。
インターネット予約が可能で、スマートロックを採用するなど非接触型の宿泊施設です!
玄関からすぐ 矢口浦でアオサノリが養殖されているため、緑のジュウタンの風景が望め、バスルームからも海を眺めることができるのが魅力!
地元食材を味わえる近隣の飲食店と連携してのお食事プランや、カヤック・SUPなども体験できるプラン、銚子川や和具の浜、熊野古道といった紀北町の豊かな自然や歴史を楽しむプランも用意しています!

静かな海に面し、海と共に生きてきた紀北町矢口浦。
その風物詩的光景といえば、こちらのアオサノリの養殖。
美しさの一方で人口流出はとまらず、過疎高齢化が進む地域です。
そんな矢口浦に昨年11月、ある宿泊施設がオープンしました。

 

それがこちら!
海辺にある一棟貸しのお宿『窮楽通楽』。
ネット予約が行えて、スマートロックを採用するなど非接触型の宿泊施設となっています。
スマートキーパスワードを入力すると開きます。

 

入った中の眺望が素晴らしいです!
開放感があり、大きな窓の向こうに矢口浦を望むことができます。
それより、窓があることに気づかないくらいです!

 

『窮楽通楽』のオーナーである西村友一さんに中を案内していただきました。

「まずやはり目玉は矢口浦を一望できる窓ですね。
今の時期だけなんですが、アオサのじゅうたんを見ることができます」

 

「基本的に食事の提供は行っていないので、キッチンへ食材の持ち込みと調理となります。
冷蔵庫もありますし、調理器具や食器も揃っています」

 

キッチンの裏には4畳半の和室。
こちらで2名、リビングで2名寝ることができます。

 

もう一つの目玉は、なんと言ってもこのバスルーム!
こちらもオーシャンビューとなっていて、バスタブに浸かると、ちょうど目の高さに海が来ます。
これは昼間からでも入りたくなりますね!

 

オーナーの西村さんは、実はアオサノリの養殖が本業。
生まれは矢口浦。
一度は県外へ出ましたが、ふるさとに戻って、アオサノリの養殖を未経験ながらはじめました。

「三重県はアオサノリの生産量が日本一で、全国の6割から7割占めているんです。
やり始めた時は気づきませんでしたが、自分の作っているアオサが全国でも有数の地域だということも魅力の一つだと思います。
ここ矢口でアオサ養殖をしているおかげで今の生活があるので、矢口浦に恩返しをしながら自分も生活できていくというスタイルを作りたく、アオサが見える宿を経営しようと思い立ちました」

と、西村さん。

 

『窮楽通楽』ではバーベキューなどがオプションで付くプランもあります。
なんと今冬限定で、ダッチオーブンで牡蠣を調理するプランもご用意!

 

使う牡蠣は紀北町の白石湖で育つ『渡利牡蠣』。
汽水湖で育つカキは珍しく『幻のカキ』とも言われています。

 

窮楽通楽ではバーベキュープラン以外にも、近くのお店で食事を楽しむ食事付きプランがあります。
紀北町の地元食材を生かした料理をいただいて、夜は矢口湾を眺めながらグラスを傾ける…そんな過ごし方もできちゃうんです!

※ビストロ モンテメール (BISTRO MONTETMER)
※稲米舎(とうべや)
ビストロモンテメールは窮楽通楽から車で約10分、稲米舎は約2分ほど。

 

さて、牡蠣が蒸し上がりました!
牡蠣の甘みがすごいです!
網の上で焼くよりも、ダッチオーブンで蒸し焼きにするほうが旨味が凝縮された状態で蒸し上がるそうです。

 

さらに『モンテメール』の牡蠣用バターを乗せて…急にフレンチな味わいになります!
にんにくの香りとバジルの風味が牡蠣によく合います。

 

また、現在計画中の体験プランとして、カヤックで海上散歩。
波静かな矢口湾だからこそ楽しめる海上アクティビティです。
他にもSUP体験も計画中だとか。

 

「母が少し前に、地域の家の人がいなくなったことを『火が消える』と言ったんです。
確かに僕が小さい頃から比べると、過疎化に伴って建物の明かりが消えていっています。
その寂しい現状に対して、宿を始めることで人口が増えないまでも、矢口に来てくれる人が少しでも増えて、子供の声とか泊まりにきた人の声が、この海に響くような町にしたいと思っています。
ここをきっかけに、いろいろ面白いことができるんじゃないかなと期待しています」

と、矢口さん。

手ぶらでこんな幸せなアウトドア体験も出来てしまう海辺の一軒宿、『窮楽通楽』。
ここで感じた地域の魅力、感動は、必ず地元にも伝わるはずです。
泊まってみたい方はウェブサイトをご確認ください!