今日は四日市で開催される「ムック王国 猫の里親会」へ!
みえ市民活動ボランティアセンター主催の協創シンポジウム2020「コロナ禍におけるNPO~新しい生活様式を協創する~」に参加した時に、ゲストのムック王国が猫の里親会を開催すると知り、やってきました!
最近「里親会」ってよく聞くけど、どんなことをしているんだろう・・・。
調べてみると、行き場を失った動物たちと里親との出会いの場が「里親会」。
開催しているムック王国は鈴鹿市・津市・四日市市で犬・猫に幸せな未来を届けるため、新しい飼い主さがしをしている団体。
どんな様子か、気になるよね??

開催場所の「すわねこハウス」は、四日市開拓以来の氏神である「諏訪神社(すわじんじゃ)」から四日市商店街へ向かう入り口にありました!
「すわねこハウス」は猫の譲渡会のためにある場所。
個人で猫を保護し、里親を探していた人たちが集まって結成したボランティア団体「四日市にゃんこレスキュー 愛の手事務所」が運営しているんだって。
優しい人の集まりなんだね。
■「四日市にゃんこレスキュー 愛の手事務所」
四日市市街を中心に野良ねこを捕まえ(Trap)、不妊手術(Neuter)をし、元の場所に戻す(Return)というT.N.R.活動や、里親会を開催して保護ねこ達にお家を探す活動をして、行き場のないねこ達を減らす活動をしています。
☆詳細はこちら→http://www.npo-naya.jp/archives/group/group00090
あっ、ここだ!!
ガラス貼りで中がよく見える!
猫ちゃんたちが遊んでる。可愛いよー!!
入り口で受付を済ませ、検温・消毒、見学の注意を聞いて、いよいよ中へ!!
どんな猫ちゃんたちがいるのかな。楽しみ〜♪
店内には可愛い猫ちゃんグッズがいっぱい!手作り品もいっぱい!
どれもこれも欲しくなっちゃう〜。
これらの売り上げは団体活動のサポートになるんだって。
買った私は喜ぶ→活動のサポートになる→動物達が幸せになる・・・お金の良い循環になりそう!!
ムック王国が保護している猫ちゃんと里親さんが保護している猫ちゃんが大集合!!
ケージの中から興味津々、私を見てる!!みんな可愛いくてキューン!!
勝手に保護猫は5歳以上の猫だとイメージしてだけど、1歳過ぎの若い猫ちゃんが多くてビックリ!!写真の茶トラの2匹は兄弟なんだって。
猫ちゃん達を見ているだけで、なぜか笑顔な私。癒されてる!!
代表の「桜井むつみ」さんにお話を聞いてみることに。
美しくてとっても可愛らしい女性!!
動物の保護活動ってとても大変だよね。
なぜ、ムック王国を立ち上げたの?
1人ではじめたの?
桜井さんの動物達への想いは小学校3年生の時から。
学校の帰り道、見知らぬおばさんから2匹の犬を渡されたんだって。
その時はお友達と1匹づつ、可愛いし、喜んで家に連れて帰ったら・・・飼えないと言われたそう。
桜井さんは夜遅くまで近所をまわり、必死で貰い手を探したけど、ダメ。
見かねたお家の人が飼うことを許してくれたんだって。
だけど、お友達のところは保健所へ・・・。
お家の人に保健所のことを聞いたら「野良犬、猫を殺すところ」と教えてもらったそう。(※事実とは異なります)
犬や猫に罪はないのに、飼えないからというだけで殺すなんて絶対ダメ!!
泣きながら「動物の命を救いたい」と強く想ったんだって。
社会人になった桜井さんは化粧部員を15年、その後、縁あって受け継いだお店を6年間経営。エステティシャン・メイクアップアーティストとして表彰されたり、全国大会へ出たり、充実した日々を過ごしていたそう。
でも、その間も殺処分される動物のことを考えて涙していたそう。
桜井さんは「自分はどう死にたいか」と考えたときに「やっぱりボランティアをしたい、命を救いたい」と想ったんだって!!
子どもの頃からずーと願っていた【動物の命を救いたい】ということ。
「泣いていてもダメだ。声を上げなくては。動かなくては!!」
いろんな保護団体のお手伝いをスタートした桜井さん。
そこで、どの保護団体もしんどいと悲鳴をあげている現状を知ったそう。
「1人で抱えてはパンクしちゃう。みんなでやらなきゃ!」という想いから団体を設立したんだって。
今の目標は「動物たちのシェルター設立」。
『私はみんなに助けられ、今があります。
私はお化粧も好きだから、ゆくゆくはシェルターのある場所で、エステやメイクのボランティアやイベントもできたらいいな。忙しいし、大変だけど、好きなことをやれて幸せ!!』
キラキラ、笑顔が眩しいです。
今、一生懸命探しているんだって。
建物は愛知県で活動しているNPOより中古のプレハブを購入済み。
まだ設置する土地がないため、無償でお手入れをしながら置いてくれているんだって。
「土地もないのに気が早いでしょ。でも、とても素敵な建物だったんです。これも出会いだと思って」とニッコリ。
本当に笑顔が素敵!!
桜井さんの想いに共感して、一緒に考え、協力してくれる人達が増えている。
素敵な「輪」と「循環」だなぁ。
<ボランティアのみなさま>
●参加したキッカケは、仕事先のお客様から「猫を預かるボランティア」を頼まれたから。今は譲渡会の準備や手作り品の販売なども手伝っています。不思議です。ご縁ですよね。
●夫婦で参加しています。猫が大好きで、自分で保護をしていたけど限界を感じていました。そこで、SNSを通じてムック王国に協力をお願いしました。代表の殺処分を無くしたいという想いに賛同し、譲渡会の準備や運営、SNSの発信、譲渡後の様子を見にいくなど共に活動をしています。
●野良猫の子どもを拾って育てようと思ったけど、病気で死んでしまいました。今度は助けてあげたいと思い、里親として保護猫を飼うことに。それがきっかけで、ボランティア活動を手伝ったり、預かりボランティアをするようになりました。
<預かりボランティア>
保護猫を里親さんが見つかるまでお世話をするボランティアさんのこと。
<見学者のみなさま>
●ご家族4人で
旦那さんが保護活動の主旨に賛同していて、飼うなら保護猫をと考えています。苦労してきた猫を大切に育てていきたいという気持ちが強いみたいです。今日、たくさん抱っこしたら、みんな連れて帰りたくなるかもと言っています。
●お一人で
保護猫のことはSNSで知っており、詳しく知りたいという気持ちと、私で何か力になれることがあればと入りました。
●親子で
保護猫ちゃんが幸せに暮らすお手伝いができたらなと来ました。それぞれの猫ちゃんに背景があって、何かしてあげたいなと改めて思いました。
ご存知ですか。猫を捨てることは犯罪になるのです。三重県動物管理事務所の平成30年度の統計では、826匹のねこが収容され、そのうち445匹のねこが殺処分をされました。(他、譲渡数:379匹 返還数:4匹)
☆詳細はこちら→http://mie-dakc.server-shared.com/jigyougaiyou.html
子どもの頃の想いを大切にして、
自分の人生、何をしたいかを考えて、
実際に行動した代表の桜井むつみさん。素敵すぎる!!
桜井さん、そしてボランティアのみなさん、会場に来てくれたみなさんの「命を想う気持ち」がとても優しくて、涙が溢れそうになりました。
保護する、譲渡する活動は想像する以上に大変だと思う。
だって、みんな生きているから。
毎日のご飯やトイレの掃除、病気にもなるし、運動をさせたり、遊んであげたりも必要。人と同じで心があって、感情がある。
「共に生きるパートナー・家族」という気持ちを持って、
最後まで一緒にいることを決心して、見送ることまで覚悟して、迎えることが大切なんだと学びました。
ぜひ、想像して欲しい。
「自分が放置したらどうなるのか。自分だったらどう思うのか。」
動物を飼うという選択をするなら、最後まで責任をとる覚悟を持ってほしい。
長く一緒に暮らせるか、別れを見届けてあげれるか、
共に幸せに楽しく暮らすことができるのか、よーく考えて欲しい。
良いことも悪いこともあると思うけど、
一緒にいることが幸せであるように。
ムック王国のシェルター設立の夢が実現しますように。
でも、いつかはシェルターが必要でなくなることを願っています。
微力ながら私もサポートできるように
何ができるか考えたいと思います。
忙しい中、お話を聞かせていただいて本当にありがとうございました。