ダイアナ妃が愛した色彩版画「没後70年 吉田博展」

■開催期間

2021年4月1日(木)~5月30日(日) 
【開館時間】午前9時30分~午後5時30分(入館は午後5時まで)(最終日は午後3時まで)
※会期中無休

■開催場所

パラミタミュージアム(paramita museum)
【住所】三重郡菰野町大羽根園松ケ枝町21-6

■内容

パラミタミュージアムでは2018年「浮世絵モダーン」と銘うち、明治時代後期から昭和前期にかけて浮世絵の復興をめざした新版画の作家たちを紹介しました。今回はその中でも特に好評を得た吉田博の作品を一挙に公開します。吉田博は1876年福岡県久留米市に生まれ、京都で洋画を学んだ後、東京で小山正太郎に師事し、明治美術会の会員となりました。1899年(明治32)23歳で渡米し、デトロイト、ボストン両美術館で展覧会を開催して好評を博し、ヨーロッパではパリ万博で作品を展示し褒状を受けて居ます。その後、油彩、水彩画家として文展、帝国美術院展覧会などでも審査員を務めるなど、洋画会の第一人者として認められていきました。吉田博が新版画の版元渡邊庄三郎と出会い風景版画に傾注していくのは40代になってからの事です。量産が前提であった浮世絵版画とは一線を画した新版画は、芸術作品としての完成度を求め、吉田の作品は微妙な色彩表現を目指して、一つの作品に数十回もの刷りを重ねるという徹底したものでした。作品は国内外で高い評価を受け、後に故ダイアナ妃にも愛されたことで知られています。没後70年の節目に開催する本展では、版画180点とともに、初公開の版木や写生帖も展示します。吉田博の芳醇で爽やかな色彩版画の世界をお楽しみください。

【記念講演会】
日 時:2021年4月11日(日)午後2時~午後3時30分
演 題:「吉田博の木版画」
講 師:西山純子氏(千葉市美術館上席学芸員)
参加料:無料(入館料のみで聴講していただけます)
定 員:先着50名(当日受付)