FM三重『ウィークエンドカフェ』2021年4月10日放送

今回のお客様は、志摩市にある『NEMU RESORT』宿泊課支配人の樋口留美さん。
広いフィールドすべてが、自然プログラムの舞台。
様々なアイディアでアウトドアメニューが生まれています。

ともとアウトドアが好き。雑草が食べられると知っておもしろさを感じる

どちらかというと自然を楽しむ手段として、いろいろなものを使っています。
例えばカヤックやSUP、船を持っているのでクルージングをしたりなどのアクティビティ。
あとは、星空を案内させていただいています。
もともとアウトドアが好きでしたが、木の名前や魚の名前に興味を持って覚えてきたのは、NEMUに来てからですね。
一番最初に上司に教えてもらったのが、この草が食べられるということ。
雑草なんですけど。
こんなところに食べられるものがあるんだ、というところからスタートして覚えるようになりました。
例えば、カラスノエンドウ。
草笛というか、小さな豆ができる植物なんですけど、食べられるんですよ。
サッと茹でてサラダにすると美味しいんですよ。
雑草と思われているものが意外と食べられたりすることに、ビックリしましたね。
けっこういろいろなものが繋がっている気がしますね。
海が好きだから釣りも好き、SUPやカヤックも海を楽しむためのものになります。
全部繋がっているので、どれか一つに絞るのは難しいですね。

 

ァイアースターターなど、火熾しや焚火などを楽しんでいる

最近はプライベートだと山登りに行ったり。
ソロキャンプが今、流行っているじゃないですか。
実際、私も昔はよくキャンプに行っていたので、今は寝泊まりまではしませんが、キャンプで作るご飯を山頂で作ったりしています。

『ファイアースターター』という火を熾す道具があるのですが、使ったことのない方が多いと思うので、そういうのを使ってNEMUでなにか遊べないかなと考えています。
もともとアウトドアが好きだったので、自分がやってみて楽しいことをお客様にも提案しています。
プライベートで自分が楽しかったことをNEMUでお客様に提供するということが、ずっと繋がっている気がします。
一人で楽しむというのが主流になっていますし、昔と違うのは、火を見たことがない人…特にお子さんは直火を見たことがないという子がいますし、その年令がどんどん上がっていく。
大人でも見たことがないという人が増えていますので、火を熾したり焚き火をするということに興味を持つ方が多いです。
私、火を見ているときは「目がイッてる」とよく言われます。
NEMUリゾートでは、夜に焚き火を囲んでマシュマロを焼いたり星を見たりする『焚き火カフェ』を開催しています。
みなさんやはり、焚き火はず〜っと見ていられると言いますね。
ずっと見ていても炎は形が変わっていくので、飽きないのだと思います。

 

出クルージングが人気。月が出るところを見ることはなかなかできない

カヤックでお客様とサンセットを見に行ったんです。
その帰りに、ちょうど月がのぼってきて、それを見て、とてもお客様が感動されて。
確かに振り返ってみると、月の出って見たことがなかったなあと。
月の出に興味を持たれているのを見て、これはもしかしたら商品になるかと思い、それで『月の出クルージング』をこの冬から始めました。
月2回ほどしか開催できないのですが、ご予約をいただいているので、来年度も続けていこうと思っています。
一番良いのは満月の前後なんです。
夕方に出てくるので。
夜中に出てくると、さすがに見られませんので、満月前後の2〜3日くらいです。
秘密基地はゴールデンウィークと夏休みに実施しています。
今は3代目の秘密基地。
ちゃんと大工さんに作ってもらっています。
昔は竹を切ってきて、自分たちでロープで括って…ツリーテラスならぬバンブーテラスみたいな感じでした。
ブランコやハシゴなども自分たちで作って、お客様と楽しんでました。
自分がやりたいこととお客様がしたいことを、話を聞きながら一致していると思ったら商品にできますね。
ただ、たくさん考えてもボツになっているものもありますし、実際商品にしてみてもお客さんからまったく反響がない場合もありますから。
そういうのを貯めていって、何かと何かを合わせたら良い商品になった…なんていうのもあります。
『秋の野遊び探検隊』というのをしたことがあります。
ドングリでコマを作ったり、クラフトをしたり。
後は自然体験なども取り入れたのですが、まったく入らなくて。
それをどうやったらお客様に楽しんでもらえるかと考えて、秘密基地を作ったんです。
やっていることは『秋の野遊び探検隊』と同じなんですが、秘密基地があることに寄って、お客さんが興味を持ってくださったんです。
数を打っていれば、いつかは当たるかな、と思います笑

 

ーンと冷たい冬の朝も、夏の海もどの季節も良い

自分も自然の一部だと、とても感じます。
そこにいるからこそ、匂いや風向きの違いなどで、季節が変わったんだなと感じます。
自分も自然の一部だと感じられることが、とても幸せです。
それぞれに季節の良さがありますね。
キーンと頭が痛くなるような寒い時期もそんなに嫌いじゃないですし、こうして桜が咲いて、少しずつ暖かくなって来て、ハッとするような新緑の緑にも癒やされます。
でもやっぱり、夏は夏で簡単に海に入ったりできる季節で楽しいです。
秋は秋で食べる物がたくさんありますし、本当に四季があるって素晴らしいと思います。
心が豊かになるというか、原点回帰みたいなものがあると思います。

実は出身は京都なので、海のないところで生まれ育ちました。
志摩に住んでから30年が経ちますが、海へのあこがれはずっと続いています。
今でも海を見ると感動します。
星を見ても、空を見ても感動します。