三重テレビ『ゲンキみえ生き活きレポートト』2021年4月11日

伊賀市の伊賀流忍者博物館で忍者ショーを行う『伊賀忍者特殊軍団 阿修羅』!
日本遺産でもある『忍者』知ってもらうべく海外でも多くの公演を重ね、伊賀市観光大使やみえの国観光大使などをつとめています!
しかし、新型コロナウイルスの影響で、来場者や公演の機会は激減、インバウンドによる観光客の見込みもまだ望めない状況…
そんな中、動画配信を始めたり、未来の忍者を目指して新人が入ってくるなど、再び「世界を目指す」阿修羅の姿を紹介します!

世界に通じる強力なキャラクター『忍者』。
『伊賀忍者特殊軍団・阿修羅は、伊賀市および三重県の観光大使として、台湾、韓国、アメリカのハワイ、フランス、イタリア、ブラジルなど、世界各国で忍術ショーを実演してきました。

 

中でも桜寄贈100周年記念事業のワシントン、2018年に開催されたロンドン・ジャパン祭りでは想像を越えた来場者に囲まれ、公演は大成功。
伊賀観光の目玉のひとつとして、観光客の呼び込みに貢献しました。

が、昨年、新型コロナウイルスの蔓延により、すべてが変わりました。

 

『伊賀流忍者博物館』館長補佐の幸田知春さんに、現状についてお聞きしました。

「最近までお客様が大変少なく、本当に少ない日は1日20名ほどが続いたこともありました。
昨年は緊急事態宣言の最中であったので比較にはなりませんが、一昨年の半分ぐらいまでには回復しているという印象ですね。
今までコロナ以前は年間の15%ぐらいが海外のお客様でしたが、今は一日に数組来てもらっているかどうか。
しかも日本国内に住んでいる人が多いので、まだしばらくは海外の方の誘客は望めないのかなと考えています」

 

午後1回目のショーが終わって、阿修羅のみなさんに集まっていただきました。
こちらは『阿修羅』の頭である、浮田半蔵さん。
『阿修羅』はできた当時、どんな風に活動をされていたのでしょうか。

「忍者博物館に来た時点で、お客さん一人とか二人。
知名度も何もないし誰も知らない中、43年やってきました」

 

くノ一のエース、美央さん。
くノ一になってから3月で丸11年になるそうです!

 

浮田さんの息子さんたち。
右から長男の昌之助さん、次男の知之助さん、三男の惇之助さん。
みなさんはどうして『忍者』という職業を選んだのでしょう?
お父さんの浮田さんは、息子たちに勧めたことはないそうです。

「近くの温泉で、父の忍者ショー見た時、すごいなあと思って。
それが忍者業をやるきっかけになりました」

と、昌之助さん。

「憧れはなかったですね。
ただ、父が公園で毎晩練習していたので、遊び感覚でついて行っていたら、いつしかヌンチャクが回せるようになって。
学校で忍者やってると言ったら人気ものになって…」

と、知之助さん。

そして惇之助さんは兄二人に憧れて、この道に進んだそうです。

 

ちょうどこの前の日に、新人の香鈴さんが宮城県から三重県に到着!
内弟子として住み込みで訓練に入るそうです。
それにしても、なぜ宮城県からわざわざ…?

「私が忍者が好きだと地元で言ったら、とてもバカされたりしたんです。
だからこそ、忍者の凄さと格好良さを東北にも広めたいという思いが芽生えました。
そのときに、やっぱりここ、阿修羅さんに来ることが自分のためになると思い、来ました」

 

そろそろステージの時間です。
阿修羅はチケットの販売、会場への案内もすべて自分たちで行います。

 

ステージ横の控室。
衣装を身につけるのも自分たちで。
実は阿修羅には出演者以外のスタッフは存在しません。
すべて自分たちでやります。

 

スモークを自分で出してステージへ。

 

阿修羅が見せるのは派手なショーだけではありません。
歴史に基づいた忍者の武器や戦い方も知ることができます。

「1枚多くても2枚だけ手裏剣を持って活動していたんです
十字手裏剣2枚同時に打ちます!2枚打ち!!」

 

さらに驚くのは、ひとりの役者さんが何役もこなすこと。
次男の知之助さん、すでにこれで2役目です。

 

ステージを見に来たお客さんに、お話をうかがいました。

「とても迫力があって、面白かったです!
子どもは時々ビクッとしていましたが、とても喜んでいたので、来てよかったです」

と、お父さん。

 

いま阿修羅はほぼ毎日YouTubeで動画を配信。
お客さんに楽しんでもらえるため、自分たちでやれることを、徹底的にやっています。

「新型コロナウィルスが発生してから、これなくなったファンの方が沢山いらっしゃるんです。
だけど、阿修羅TV見ていると毎日阿修羅さんに会っているようなそんな気分になって、喜んでいただいています」

 

「傘回しで世界一有名な伊賀忍者になりますので見ていてください。
今やり続けてますから。
そうなったらここに世界中からたくさんのお客様が来ます!
私に会いたいって来てもらえるのが、私の夢なんですよ」

と、知之助さん。

「伊賀忍者といえば日本遺産にもなっています。
それらをよく理解した上でもっともっと発展をさせて、世界中からですね、お客さんがまた来ていただけるように努力をしていただきたいと思います。
夢は、『世界に戻るぞ!』」

と、浮田さん。

迫力満点の忍術ショー。
久しぶりにいかがですか?
ショーのスケジュールは『伊賀忍者特殊軍団・阿修羅』のウェブサイトでご確認ください。