三重テレビ『ゲンキみえ生き活きレポート』2021年5月2日

アノウラボは、安濃交流施設内にある『あのう温泉』の赤字打開策として、施設内のスペースの貸し付けを津市が行い、アノウラボが応募、現在二つの部屋を運営しています!
一つは『安濃古道具店」』。ショップ&ギャラリーとして、スペースレンタル、商品委託販売などを行っています。
もう一つの部屋『DEER KICK LABO』はコワーキング、シェアオフィススペースで誰でも利用が可能!
また安濃地域を盛り上げるべく、『アノウラボ』での様々な活動を「部活動」と名付け、様々な部活動が行われ、『アノウラボ』から繋がり安濃町を盛り上げる活動をする人々も登場します!

こちらは津市安濃町にある『あのう温泉』です。
温泉は源泉かけ流しで、小さい温泉ながら、その泉質の良さから、地元の人や、経ヶ峰などの登山客に人気です。
今回はこの温泉の施設を拠点として、安濃町をもりあげる『アノウラボ』のみなさんをご紹介します!

 

『あのう温泉』の2階、『安濃古道具店』です。
とっても可愛い雑貨がたくさんあります!

 

「『アノウラボ』の活動拠点の一つとして立ち上げたのが『安濃古道具店』です。
ベースは古道具屋ですが、地域のギャラリー機能も有しています・
また、今回は友人とのコラボということで、子ども服のフェアを開催しています」

と、『アノウラボ』代表の森谷哲也さん。
『安濃古道具店』は、『アノウラボ』の機能のひとつ。
ショップ&ギャラリーとして、スペースレンタル、商品委託販売などを行っています。
ヒトとモノ、ヒトとヒトがつながり、安濃地域の未来をつくっていく。
そんなイメージでしょうか。

 

尾鷲ひのきで作られたアクセサリー『ビスケットネックレス』も、森谷さんが作ったもの。
2つのデザインパーツを組み合わせて一つのネックレスにしているため、表側と裏側で表情を変えて楽しむことができます。
お店の商品、一つ一つにこだわりと、込められた思いを感じます。

 

あのう温泉は津市が所有・運営する温泉施設。
利用客の低迷などにより赤字が続き、新たな収入源と誘客のために空きスペースの貸付を昨年よりスタート。
『アノウラボ』はその募集に応じた民間事業者のひとつになります。

 

「安濃町を盛り上げたいというのが一番の思いです。
活動拠点を使ってということより、安濃町全体を使ってということのほうが思いとしては大きいです。
活動拠点はお店の機能やギャラリーの機能、さらにシェアオフィスとコワーキングの運営も、今年度からスタートしたところです。
ギャラリーを見てみたい、買い物を楽しみたい、ここで仕事をしたいという人に
どんどん使っていただきたいですね。
しかし安濃町には他にもたくさん魅力があります。
田園地域なので田んぼとか畑を使ったような取り組みも、今後はやっていければなという風に思っています」

と、森谷さん。

 

活動開始にあたって、『アノウラボ』は昨年、クラウドファンディングを実施。
得た資金を活用し、地域内外の人が集まって施設をリノベーション。
安濃を代表する拠点ができあがりました。

 


奥には『DEER KICK LABO』と名付けられたコワーキング、シェアオフィススペースが。

 


 
「コワーキング部として平日月火水、金曜日の10時から15時まで1時間500円で仕事場としてお貸ししております。
静かですし景色も良いですし、とても仕事をしやすい環境だと思います」

と、コワーキング部担当の川北輝さん。

ちなみにこの日はボードゲーム部のイベントを開催中。

 

『アノウラボ』では活動に参加する人を「研究員」とし、様々な活動は「部活動」と称しています。
現在行われているのは、『焙煎部』『カカオ部』『教育部』などだそう。
『カカオ部』はカカオの原材料となるカカオニブからチョコレートを作るという本格的なもの。

「立ち上げ準備も含めるとおそらく10前後は、動いていると思います。
みなさんそれぞれ、好きなことや得意なことをベースに、部長の活動をしていただいている感じですね」

と、森谷さん。

 

『アノウラボ』を形作り、安濃地域の未来をつくる要となるのが部活動。
こちらの絵本部など、さらに新しい部活動が誕生。
この部活動の広がりこそが、安濃地域の未来の可能性なのです。

 

そしていま、『アノウラボ』から新しい安濃地区の可能性がはじまっています。

「安濃町で、大人と子どもの学び場『Uni-base』をはじめています。
大人も子どもも楽しくなにか学びをとってもらえるような場を、英語を中心にしています。
講座をするとき用の写真が一枚欲しくて、友人に言ったら森谷さんを紹介していただいて、すぐに写真を撮っていただきました。
それをSNS に上げたりすることで、自分の活動を一歩踏み出すことができました」

と、『Uni-base』の小林有仁子さん。

 

こちらは高校生2年生の星野怜さん。
16歳にして『Covid-19医療情報提供チーム』の代表を務めています。

「自分は『covid19医療情報提供チーム』の代表のほか、『NPO法人バーチャルライツ』というところでVR技術の問題を解決するということをしています。
高校生のかたわら社会問題を解決するということをしております」

 

星野さんは新型コロナウイルス感染症のワクチンや治療薬の開発状況などを発信するWebサイトを開設。
オンラインを活用し、地域や学校を超えたメンバーと運営しています。

https://covid19-vaccine-info.jp/

「コロナで気持ちが落ち込みますが、落ち込む一方では何も生まれてきません。
この落ち込んでいる社会をどうにか改善していこうという強い使命感が僕たちにあるから、こういう活動をはじめました」

と、星野さん。

 

「安濃町全体をいろいろ実験的にできる場所にして、そこで仕事が生まれることによって若い夫婦や若い世代の方々がにっ越してきてもらうことで、町全体に活気が生まれ、より良くなってほしいと思っています」

と、川北さん。

「活動拠点にまずは来てくださいという形になっていますが、『アノウラボ』自体は目標や目的ではなく、盛り上げていくというきっかけの一つだと思っています。
そこから町内の方、町外の方に広く知っていただき、町をどんどんを元気にして盛り上げていくということが目標です。
そのために、さまざまな活動を少しずつ広げていければなと思っています」

と、森谷さん。

地域の憩いの場所を守りたい。
そんな思いからはじまった安濃温泉の施設を使った取り組み。
それは、『アノウラボ』という、たくさんの可能性が詰まった地域の拠点を生み出しました。
さまざまな人の「やってみたい」を実現し、結びつけ、そして未来へとつないでいくのです。

安濃古道具店
営業時間 12:00〜18:00
定休日 水・木曜日

DEER KICK LABO
営業時間 10:00〜15:00
定休日 木・土・日曜日
利用料金 1時間500円