三重テレビ『ゲンキみえ生き活きレポート』2021年5月16日

四日市市のキュウリ農家「しなやん」こと阿部俊樹さんと、ナス農家の「ナスケン」こと堀田健一さん、会社員で喫茶店店主の「すみへい」こと住田良平さんの3人が配信するインターネットラジオpod cast番組「おみそしるラジオ」。
阿部さんはきゅうり専門の農園「しなやかファーム」代表で生産者と消費者の壁を壊すを合言葉に畑からの発信、農家フェスなどイベントを開催するなどの活動を。
また、マルホ農園代表の堀田さんは、野菜を身近にがモットー。小学校で食育の授業を受け持つ等、地域との繋がりを大切にしています!
そんな2人と、会社員でありながら休日を利用してコーヒースタンドをオープンする「喫茶すみへい」の住田さんが出会いスタートしたのが「おみそしるラジオ」!
3人それぞれが具材となり、おみそ汁のような熱い栄養をリスナーに届けようという番組への思いをお伝えします!

「しなやんです!」
「ナスケンです!」
「すみへいです!」

どうやらこれはラジオの収録のようです。
しかしまわりにはなぜか農機具が。
いったいこれは、どんな番組なんでしょう?

 

3人が収録していたのは、『おみそしるラジオ』。
四日市市在住の農家ふたりと、会社員ひとり。
3人のパーソナリティが、インターネット上で音声を配信する『ポッドキャスト』を使い、2019年から番組をスタート。
すでに110本余りを公開しています。

 

こちらはきゅうり専門農家『しなやかファーム』。
阿部俊樹さんが、『おみそしるラジオ』の『しなやん』です。

「僕の作ってるきゅうりは『ブルームきゅうり』という種類です。
特徴としては、表面に白い膜のようなものが張っています。
これが保護膜のような形になっていて、外の皮がとても薄くて、中身がすごくぎっしり詰まったパリッとしたきゅうりになっています」

 

今はまさに収穫期。

「収穫の時期は3月~6月、9月~12月の年2回です。
一番多い時ですと、1日で大体2500本ぐらい…少ない時でも大体1000本から1500本ぐらい。
これがもう毎日続きます」

実は阿部さんは名古屋で経営していたエステサロンを辞め、地元・四日市市にUターン。
2017年にきゅうり農園『しなやかファーム』を立ち上げました。

「美容の仕事が好きだったので、一生涯やりたいと思っていたのですが、やはり身体の中に取り入れる食べ物がとても大事だと気づいて、自分でこれはやりたいと」

当時、四日市市内にきゅうり農家がなく、競争相手の少ない分野で成果を上げ消費者に農業の魅力をアピールしたいときゅうり農家になったそうです。

 

さて、もうひとりのパーソナリティの農園へとやってきました。
『マルホ農園』の堀田健一さん、『なすけん』さんです!
名前の通り、ナスを育てています。

 

「製造業と食品配達業、要は会社員時代を6年間過ごして、26歳で新規就農しました。
僕の祖父がナスを育てていた縁でナス作りをはじめ、今年で8年目になります」

 

堀田さんはナスづくりの他、地元の小学校からの依頼を受けて食育授業も務めています。

「食育授業をきっかけに、小学校で配布している食育通信にも協力しています。
月に一度『月刊ナスケン』を発行し、野菜の魅力を伝えています。
ちなみに3月号は『玉ねぎ』。
簡単な歴史、どういった栄養が含まれてるのか、どの地域で沢山作られているかとか。
後は、キャラクターを毎月作っています。
玉ねぎのキャラクター『たまゑさん』っていうおばあちゃん」

 

「子どもたちに配布して、保護者の方にも身近に感じてもらえて、家庭で会話が生まれたらいいなと思って作っています」

と、堀田さん。

 

そして、もうひとりのパーソナリティは、なすけんさんのハウスのすぐそばでコーヒースタンドを開いています。
店主の『すみへい』さんこと住田良平さんは会社員。
休みの日を利用して、晴れた日に、ここで農園スタンドを営業しています。

「平日は会社勤めしていますが、将来的に喫茶店したいという思いがあり、2年ほど前からコーヒーを通じていろいろな人とお話が出来る場所を作っていました。
ここでコーヒー屋さんを始めたのは、去年です」

実は住田さんは、近鉄四日市駅前の公園で、週末の夜ふるまいコーヒー』を行ってきましたが、現在は新型コロナの影響もあり休止中。
そこで昨年からマルホ農園の一角で『農園スタンド』をスタートしました。

 

農園スタンドは勤め先の休日を利用した、週末を中心とする晴れの日の7時~12時オープン。
※夏期は休業予定 営業日はSNS等でチェック

 

「お店をやっていない時は、お昼まで寝てしまうことがあり、それが自分でもちょっと嫌だったんですね。
日曜日でもお仕事の方が少し早く家を出て、ここに寄ってくれてコーヒーをテイクアウトしてくれる。
で、いってらっしゃい!という…そういう光景がすごく嬉しいですね」

と、住田さん。

 

仕事を終えた3人が、阿部さんの農作業小屋に集合しました。
ここがなんと、収録スタジオなんですね!

 

収録スタート!

内容は農業や食に留まらず『挑戦ドキュメンタリーポッドキャスト』と銘打ち、それぞれの挑戦を話題に語り合うというもの。
視聴者を巻き込んだ『公開作戦会議』が魅力の一つとなっています。

それにしても、そもそもこの3人はどういう関係なんでしょうか。

「全員四日市に住んでいて、僕とナスケンは近所なんです。
ナスケンの方が農家としては先輩なので、僕が帰って来て農業を始める時に紹介をしてもらったのが出会いです。
すみへいは会社員なんですが、SNSを通して繋がりました」

と、阿部さん。

「農業の2人がお互いの畑に行って、世間話とか栽培のこととか日が暮れるまで話をしていたのですが、これを収録して届けたら面白いんじゃないかという話になったんです。
その時、農家2人だと偏ってしまうから会社員の僕に声がかかり、インターネットで音声を配信する『ポッドキャスト』という媒体を選びました。
農業のことも話するし、食べ物のことも話しますけど、どちらかというとこの3人が普段日常でどんなこと考えてて、どういうことに挑戦しようとしてるのか…などを発信することが多いですね・
後は『みそなーさん』の悩みを聞いたりとか」

と、住田さん。

おみそしるラジオリスナーは『みそなー』と呼ばれ、SNSやHPのお便りコーナーを通じてみそなーから、沢山の反響が寄せられます。

『おみそしるラジオ』の名前の由来は、それぞれの良さを活かしつつ、業種を超えた様々なチャレンジを具材にして、お味噌汁のような熱い栄養を視聴者に届けるという思いが込められています。

 

「『おみそしるラジオ』はポッドキャストだけではなく、SNSでもお楽しみいただけます。
番組公式Twitterは『おみそしるラジオ広報部』として副音声的な配信を発信中!
パーソナリティ3人のTwitterアカウントもありますので、検索してフォローをお願いします!!!」