三重テレビ「ゲンキ!みえ!生き活きリポート!」2012年7月29日放送

熊野の大海原で、昔ながらの伝統漁法、そして養殖マグロの餌やり体験!
青い海で遊んで楽しんで!
もちろん、美味しいおみやげもありますよ!

熊野灘から太平洋を臨む、熊野市。
今回ご紹介するのは、熊野市の遊木と二木島の二つの港町で、漁業体験を楽しんでもらって地域をゲンキにしようとしている、『熊野市 二木島・遊木の漁業に携わるみなさん』です!


熊野漁協 石本さん

石本「現在の熊野の漁業は高齢化、燃料の高騰など厳しい状態です。
しかし熊野は、世界遺産『熊野古道』があるなど、観光地・観光資源も多く、来年はさらに高速道路も開通します。お客様を非常に、呼び込みやすい状況になっているんです」

漁業を取り巻く環境の厳しさと、観光地としての注目度アップ。
その中から、この漁業体験プログラムが誕生しました。
熊野観光公社を窓口として、熊野漁協によって運営されています。


まずは漁師の濱中さんによる、遊木漁港の体験プログラム『ケンケン漁体験』。
これは紀伊半島に伝わる伝統漁法で、疑似餌と浮きを流し、船を走らせてそれを引っ張ります。
浮きが海面をはじけ飛ぶ様子から『ケンケン漁』という名がつけられたという説もあるとか。


なんと、大きなシイラを釣り上げました!
シイラは酢味噌やお造りやフライに。
この1匹で、4人家族の約一週間分!
冷凍保存もできるとのこと。
そのため、この『ケンケン漁』、子どもだけでなくお母さんも頑張るそうです。


一方、山下さんが案内するのは、二木島漁港から船で10分ほどの養殖イケスでの『餌やり体験』。


餌となるのは『サバ』。
この大きなサバをエサにする魚・・・ここで養殖されているのは、なんとマグロ!
こちらはマグロの養殖をしているため、マグロの餌やり体験ができるんです!


専門の漁師さんによる餌やりでは、大砲のような筒からどんどんサバが飛び出し、エサを求めるマグロで海面に大飛沫が上がるのを見ることができますよ。


『マグロの餌やり体験』と見学の後は、熊野が誇る大絶壁『楯ヶ崎』まで、クルージング。
熊野ならではの、そして海からならではの風景を楽しむことができます。


『ケンケン漁体験』と『マグロの餌やり体験』には、『タコかご漁』がセット。
特に、もしも『ケンケン漁』で何も釣れなかったら申し訳ないということで、前日から仕掛けてくれているそうです。
もちろん『ケンケン漁体験』『タコかご漁』で獲れたものは、すべてお持ち帰りできますよ!


青く広がる熊野の大海原。
漁業を取り巻く環境がどれだけ変わっても、この海が、地域の大きな資産であることは変わりません。
熊野の海を見て体験して、楽しんでもらいたい。
それが、ゲンキさんたちの願いです。