FM三重『ウィークエンドカフェ』2021年6月19日放送

今回は『伊勢志摩フィルムコミッション』の大形翔さんがお客様です。
「弱虫ペダル」「映画刀剣乱舞」「半世界」…これらは伊勢志摩地域が撮影場所となった映画の作品。
伊勢志摩フィルムコミッションが撮影のサポートを行っています。

画ドラマCM制作のロケ地を制作会社からの問い合わせに応えている

フィルムコミッションは、映画・ドラマ・旅番組・CMなど、さまざまなメディアの制作会社からロケ地の問い合わせに応じ、ニーズに合わせて適したロケ地を提案したり、ロケハンやロケ当日の立ち会い、さらにエキストラの派遣など、伊勢志摩地域での撮影に対して、ワンストップサービスで対応を行っています。
伊勢志摩地域全域で撮影をしたいという要望があれば、ウチのフィルムコミッションですべて撮影まで持っていけるような協力体制を取っています。
もちろん伊勢志摩のことを充分に知っていないとできない仕事なので、私自身も日々勉強しています。
制作会社が求めていることと、こちらでイメージして提案するロケ地が必ずしも一致するわけではありません。
制作会社とフィルムコミッションのイメージが一致するまで、何度もロケ地を提案したりして、お互い共通の認識を持てるよう、日々行っています。
よくあるのが、制作会社の思いがあり、フィルムコミッションもその思いに応えようとしていますが、制作会社の担当者が一人だけとは限らないんですね。
全国各地でロケ地を探している場合、担当が何人もいて、それぞれが自分のイメージに合ったロケ地を探してきます。
みなさんが探してきたロケ地候補を監督に提案して、監督のイメージに合うようにさらに磨き上げていくという手法を取りますので、そことの食い違いが起こらないように努力しています。

 

ロナ禍で海外ロケ風ができる場所として依頼が多い

『弱虫ペダル』は伊勢志摩がメインロケ地ではなかったのですが、一部の撮影でも大規模になったりと、いろいろなパターンが想定されるので、そのあたりも含めて楽しい業務でした。
撮影が決まる前からロケハンに同行したり、撮影当日のロケも現場でなにかトラブルがあってはいけないと、我々が立ち会いさせていただいています。
当日も含めて、最後まですべて責任を持って対応させていただいています。
出来上がるまで、実際に撮影されたシーンでも、どこが使われているのかまったくわからないので、担当として関わった映像はできる限り見るように…むしろ見たいと思っています。
そのあたりもいつも楽しみに仕事をしています。
基本的には撮影には東京から来られることが多いです。
緊急事態宣言が起こる中、なかなか関東から大勢の方がいらっしゃって…というのは難しい状況です。
しかしコロナ禍で伊勢志摩への要望が多くなったと感じるのが、『海外風のロケ地』。
今までも要望はありましたが、さらにコロナ禍で多くなったと感じます。
コロナの影響で、実際に海外に行けなくなってしまっている制作会社さんが、何が何でも国内でも撮ってしまいたいと。
日本で海外風に撮れるロケ地が本当に少ない中、伊勢志摩にはスペイン村や志摩地中海村などのロケ地があります。
あとは和歌山に『ポルトヨーロッパ』がありますが、国内だとそこくらいしかロケーションがないので、このコロナ禍で海外ロケ風の需要が高まっているのを感じます。

 

のシーンは苦労したんだろうな、など見方が変わった

昔から映画は好きで、映画館に行って映画を見るということをしてきました。
映画だけではなくTVの番組であったり。
僕はTVも好きで、テレビっ子で、映画も好きで。
これまではただ、「視聴者としてみている」ことをしていて、TVや映画の裏側がどうなっているかなんて考えたこともありませんでした。
出来上がったものを見て、ただ楽しむという見方をしていたので、この仕事に携わってから、映画やTV、ドラマを見るときに視点が変わったと思います。
この映画は、フィルムコミッションとして、受け入れ側としてなかなか対応が難しかったんじゃないか、とか、ここのロケ地で撮るにあたっては、本当にいろいろな人の協力があったんだろうな…とか、そういった考えをしながら見ることが多くなりましたね。

 

くさんの人にエキストラとして携わってもらいたい

伊勢志摩は、とてもロケーションが素晴らしいところだと、日々感じていますので、日本で撮影するところといえば伊勢志摩、そんな風になればいいなという思いで、日々活動しています。
今後、いろいろな制作会社さんから問い合わせなどがあると思いますが、一件一件親身になって、慎重に対応していきたいと思います。
伊勢志摩フィルムコミッションとしては、サポートスタッフとして撮影にご協力してくださる人を日々募集しています。
サポートスタッフは、実際に撮影があるときにエキストラとしてご出演してもらう方です。
映画やドラマに興味がある方は、伊勢志摩を一緒に盛り上げて行こうと思いますので、ぜひ、ご登録をお願いいたします。
エキストラさんは上演されてからではないと、実際に映っているかどうかわかりません。
ご協力いただいた方が作品を実際に見て、自分が少しでも映っていると嬉しくやりがいを感じると言ってくれるのが、我々にとってもありがたいと思います。
ぜひ、ご協力お願いします!

最後のエンドロールに『協力:伊勢志摩フィルムコミッション』と出てくるときに、やりがいを一番感じます。