FM三重『ウィークエンドカフェ』2021年7月31日放送

熊野古道松本峠、獅子岩に鬼が城。
素晴らしい自然に囲まれた熊野市には、おいしいものがたくさんあります。
その特産品をぎゅっと集めたのが『三重熊野 食卓の大仕掛け』。
今回は、この企画の発案者の一人、熊野商工会議所会頭の榎本正一さんにお話しを伺います。

ロナで観光産業が大打撃。何かを仕掛けたいと思い発案

熊野も新型コロナウイルス感染症の影響で、観光や産業が大打撃を受けています。
その中で、熊野の観光協会の中平会長と相談しました。
そこで、それぞれの市内の事業所で製造している産品を、1個ずつワンパックにしてお手頃な価格で販売できないかと。
誰か熊野市のために犠牲的な精神でやってくれる人がいないかということで、今までこういう話はいくつもありましたが、なかなか背負ってくれる業者はありませんでした。
そこでダメ元でお願いしたのが、株式会社河上の河上哲治社長でした。
応援はするが、お金がないというのが現状です。
特産品の販売になんとか力を貸してくれないか、と厚かましいお願いをした次第です。
河上社長からは熊野の素晴らしい観光資源、熊野の美味しいものがあってこその我々の宿泊業であるとの考えから、少しでも地域のみなさんのお役に立てればと話をいただきました。
そして市内の業者がどれだけ協力してくれるかにかかっていますから、仕組みづくりに取り組んでいきたいと快諾していただきました。
その中で本当に喜ばしいことで、河上社長のほうから、まだまだ未完成ですがやりながら、また失敗しながら市内業者に相談し、前に向いていきたいと話しておられます。

 

願だった特産品の贈り物 ネーミングにもこだわりを

(熊野商工会議所専務理事 尾中弘明さん)
最初は名前だぞと。
色々出ましたが忘れました。
熊野と言ったらなんだとなったとき、大花火。
たった一日のことですが、熊野の花火は有名ですね。
では、ここから良い名前を付けられないかと考えたときに、そりゃ鬼ヶ城大仕掛けやろと。
これは爆音が日本一だから、鬼ヶ城大仕掛けにするかと。
でもそれだとおかしいから、とりあえずなにかの大仕掛けにしようと考えたとき、今回の商品が食卓に華を添える、明かりになってほしいとの思いから、『食卓の大仕掛け』になりました。
ただ、名前が『大仕掛け』でも、お客様が蓋を開けたら『小仕掛け』と思われたらダメだぞと。
だからそうとうみなさんで悩みました。
名前が大きく出たのなら、中身もそれなりに充実させなければいけないと話しました。
中身も頑張るという意味も込めて、『大仕掛け』にしようと。
お客さんが開いたときに、名前通りだったと納得してくれるような内容にしようと。
ちょっと恥ずかしいんですけど、これが定着すれば、熊野の大仕掛けから取ったんだなと思ってもらえるようにがんばっていきたいと思っています。

 

々なものが詰まったギフトは、みんなが送りたかったもの

(運営を担当『株式会社河上』の河上哲治さん)
僕らもそうなんですが、会社でお中元などで熊野の商品を贈ろうとなったときに、何を送るか迷うんです。
例えばみかんならみかんだけになってしまうし、干物にしてもそれだけになってしまいます。
なんとか特産品を集めたものができないかなと、その考えはうちの方でも少しあったので、声をかけていただいたのをきっかけに、熊野の特産品を1つに集めた商品を販売したいとこともあり、挑戦することにしました。
うちは宿泊業がメインで、物品販売をしたことがありませんでした。
ノウハウが全然わからなくて、一から調べながらやって、今でも手探り状態です。
ある意味、うちの会社にとっては大きな挑戦になっています。
商品は9つあり、鰹の生節、紀和味噌、生唐辛子、新姫ごまドレッシング、なるみみかんゼリー、すりみん、太刀魚干物、むつの干物、カマスのみりん干し。
すべて僕も試食し、全て美味しいです。
僕のお勧めとしては、鰹の生節。
これはぜひみなさんに食べてもらいたいです。
マヨネーズと醤油で和えたり、煮物にしたり…いろいろな食べ方があるので、オススメだと思います

 

本中学校文化部の子どもたちの絵が描かれている

河上 熊野市の木本中学校文化部のみなさんが熊野市の観光の場所を絵にしてくれたので、それをダンボールに印刷して発送しています。
今年はコロナ禍ということもあるので、少しでも熊野の商品が外に売れればいいなという思いでやっています。
本当に市民のみなさんい協力いただいて、いろいろ買っていただいて助かっています。
熊野の文化部の子たちが、本当に上手に熊野の観光名所が全部描いているので、これを見れば熊野の観光名所がすべてわかると思います。

尾仲 やはり今回のは市内の事業者みんなで支えて、パッケージもみんなで支えていこうという思いがありました。
パッケージも最初は、ドーンと大仕掛けの花火にする手もありましたが、それよは当たり前ですよね。
中学生の子たちも応援していますということを、熊野の出身者の方に感じ取っていただきたい。
そういうことも込められています。
中身もいろいろな事業主の方が出してくださっています。
商工会議所も観光協会も支援しています。
本当に市民一丸となってこれを販売していきたいという思いです。

河上 とりあえず今回を成功させないと次はないと考えていますので、なんとか売っていきたいと思っています。