『ミエてくる!』2021年8月26日

東海道関宿に蔵風カフェ「茶蔵茶房(さくらさぼう)」が、令和3年3月3日オープン!
蔵造りの二階建てで、一階は五席のカウンターの喫茶スペースでセルフドリップ式のコーヒーや日本茶、軽食を楽しむことができます。

江戸の街並みが広がる東海道五十三次で知られる宿場町、関宿に2021年3月にオープンしたカフェ「茶蔵茶房SAKURASABO」。
2019年にオープンした土産物店「関見世 吉右衛門」と同じく、「関の戸」で有名な老舗和菓子店「深川屋」店主の服部吉右衛門亜樹14代目当主が開いたお店です。

 

蔵造りの二階建てで、一階はカウンターの喫茶スペースでセルフドリップ式のコーヒーや日本茶、軽食を楽しむことができます。

 

こだわりのハンドドリップコーヒーや高級伊勢茶には「関の戸」がセットで付き、コーヒーと和菓子という新提案がなされています。
その他、熊野オレンジジュースや青蓮寺湖葡萄ジュース、真珠塩サイダーなど三重県産のドリンクメニューが豊富です。

 

こちらはマシュマロカフェオレ。別添えで出されたカラフルなマシュマロを投入し、溶け行く甘味を楽しみます。見た目も華やかで女性に人気です。

 

カルダモンコーラはフローナルのイセカルダモンコーラです。
三重県産マイヤーレモンにカルダモン、バニラビーンズなど十数種類のスパイス・柑橘類などがブレンドされており、着色料や保存料、香料が不使用。身体にやさしいクラフトコーラです。
甘すぎず、スパイスの風味が鼻に抜けるさわやかな一杯。

 

イセカルダモンコーラはホットミルクと割るとチャイ風に、スペアリブや豚バラ肉など煮込み料理にも使える逸品です。

 

その他、ボードには特別入荷の豆も案内されています。ひとつのコーヒーの樹から3~5%しか収穫されないピーベリー等、希少性の高い豆を定期的に仕入れ、提供されています。
丁寧な説明に沿ってお客さん自身でドリップすることで手元で香り、膨らみ、味をゆっくりと楽しめるコーヒータイムが過ごせますよ。アットホームな雰囲気の中、関宿を知り尽くしたマスターとの対話を楽しむ皆さんの姿が見られました。

 

軽食メニューも松阪牛、亀山豚など県内の食材が使用されています。

 

ホエイを使用した生地はモチモチ、「しらすとトマトの和風ピザ」は鳥羽市の離島、答志島のしらすの旨みが味わえる人気ナンバー1メニューです。

 

暑い時期に嬉しいひんやりスイーツもありました。

 

2階の2部屋は着付け教室・クラフトやアート作家らの展示会場として利用できるレンタルスペースとしてなっています。さくらルームは、打ち合わせなどの会議やリモートワークにも使えるスタイリッシュなお部屋です。大事な商談にも利用できるこの空間と美味しい飲み物、これらを両立できる場所がこれまでなかった為、大変重宝されています。

 

EEルームはアーティストSHETAさんの絵に包まれた、アートの展示など自由に使えるシンプルかつ楽しい空間が広がるお部屋です。そう、こちらがこのカフェの一味違う所!

1階、中庭「SHETA GARDEN」への扉を開けてみると・・・

 

庭を囲う塀の内側に鮮やかな色彩の壁画(ミューラルアート)の世界が広がっているのです!

 

ポップアートの仕掛け人はFILAやCOACH、STAR WARSとのコラボレーショングッズなどを手掛けるアーティストSHETAさん。「深川屋」のお客さんで親交があり、このアートを依頼したそうです。
このアート「KEY POINT」の数字は過去から現在、未来という「時の流れ」を、様々な形や色で表現される鍵は「人(個性)」を表現。重なり合った鍵は出会い繋がり、新たな扉を開き前に進むことができることを表現されています。

 

SHETAさん先導の元、地域の方や学生ボランティアの方など延べ120人で作り上げたこのアートを見るため、全国からSHETAさんファンがやってきており、関宿に来たことが無い人や若者が初訪問するきっかけとなっています。

 

中庭スペースは窓越しにテイクアウトメニューを楽しんだり、イベント利用も可能。サンシェードやライトアップ設備も整っているので様々な用途に利用できそうです。
店内カウンター上の戸をおろすと見られる作品もあります。

 

カフェ店内ではグッズも販売されています。

関宿の為に何かしたいという想いから始められたこのお店は、これまで近隣に無かった本格的なコーヒー、観光バス内へのテイクアウトコーヒー、等様々なニーズに対応するため業態を喫茶店に決定しました。現在平日は地域の方の憩いの場、週末は観光客やSHETAさんファンなど全国からのお客さんで賑わう人気店となっています。
どうせやるならこだわりの空間にと、カウンター5席、希少豆などコーヒーの質にもこだわっておられます。県内でもこのような質の良いスペシャリティコーヒーを飲める場所は少ないのではないでしょうか。お店に来て、満席だったら街並みを見てきて下さい、というコンセプトにも関宿への愛を感じます。

 

「深川屋」店主の服部吉右衛門亜樹14代目当主。
コロナ禍で大規模なイベントは出来ませんが、展示会や希少豆コーヒーの販売は今後も精力的に行われる予定です。

庭への扉1枚を隔てて江戸情緒と現代アートを楽しめる「茶蔵茶房」、伝統と歴史文化を継承している関宿、このお店の斬新な仕掛けで人々が出会い、繋がり新たな扉を開いていきそうですね。アートに込められた想いが実現していくであろう、ワクワクするお店です。