FM三重『ウィークエンドカフェ』2021年9月18日放送

今回は、『国際竹とんぼ協会』三重支部の鈴木廣行さんがお客様。
鈴木さんが竹とんぼのおもしろさを知ったのは今から30年前。
子どもと遊ぶことが目的で始めた竹とんぼでしたが、深く知れば知るほど
面白い世界です。
古くから、親しまれていることも魅力です。

業デザイナー秋岡芳夫さんの本を見ながら作りはじめた

工業デザイナーの秋岡芳夫さんという方が『竹とんぼ 夢中人』という本を作っていて、その本を見たときに面白いと思って作り始めたのがきっかけです。
そのときには、当時の記録が書かれていました。
上に30m、横に50m、滞空時間が14〜5秒。
竹とんぼが面白いのは、羽と軸しかないこと。
これしかないんです。
これをどう工夫して作るか、ということなんです。
竹とんぼには『純竹』と『象嵌』があって、『純竹』は竹の羽根に竹の軸を通したもの。
すべてが竹です。
『象嵌』は材質は何を使ってもいいんです。
軸がカーボンで軽く、もっと工業的に真っ直ぐなタイプの軸を使うことができます。
羽根も竹よりももっと軽い木やカーボンを使うことができます。
一番外側に長く回るよう重りを付けるのですが、金属…タングステンの粉を固めたもので比重が14.5あります。
鉛が11くらいですので、それよりも重たくて、しかも薄い。
薄いと空気抵抗が少なくなりますからね。
重りを金で作る人もいます。
大会で入賞するためには、様々な工夫を重ねて細かな部分まで繊細に作り、従来の竹とんぼをより長く、遠く、高く飛ぶようにします。

 

番遠くに飛ばしたのは127m

重いと長く回りますが、重力に負けて早く落ちるんです。
動力が、手の白で一回押し出すだけですから、重すぎてもダメだし、軽すぎてもダメというところです。
上に上がる高度と滞空時間と距離、この3つがあって、上にはだいたい50mくらいいくし滞空時間は20秒以上じゃないと入賞できません、
距離は風などが関係してきますから、一番飛んだときが160m以上。
追い風でした。
私は127mで、6番目くらい。
それが最高です。

 

の人が作らない竹とんぼを作りたい

あんまり人が作ったことがないものを作りたいというのがあるんですよね。
名刺の材料で作るとか、折り箱の枠のところで作るとか…。
竹だけではなく、いろいろなものを使いたい。
これは牛乳パックなんだけど、形が違うでしょ。
今まで作ってきて、竹とんぼの子供用のキットで学校の教材になったこともあります。
最近作ることが少なくなったので、教材用に1000セットくらい印刷しました。

 

安時代からあるおもちゃ。材料は竹ではなく木だった。

日本の昔からのあそびですね。
平安時代、石灯籠に竹とんぼが放ってあったという言われもあるので、およそ千年くらい前からやっていたと思います。
遺跡で出てきたのは、竹とんぼではなく『木とんぼ』だったようですね。
実際は。
なぜ竹になったのかはわかりません。
世界中にあるようですけど、一生懸命やっているのは日本が多いですかね。
なんとか全国大会で1位を取りたいのだけど、今まで2位は5〜6回…もっとあるのだけど、1位がありません。
取ってみたいけど、あまり努力しないからダメなんですよね。
へへへ。

手の方から反対に教えてもらうのが好きなんですよね…やっていたら勝手にできたとか(笑)