下鴨車窓「透明な山羊」

■開催日時

2021年10月16日(土)・17日(日)

10月16日(土)18時開演★
10月17日(日)13時開演☆
※受付は開演の40分前、開場は開演の30分前から

■開催場所

津あけぼの座

■内容

京都を拠点とする下鴨車窓が新作で登場いたします。
2014年に「わたしの焦げた眼球/遠視」で津あけぼの座に登場(ユニット名はOFT)。2015年に「漂着(island)」を三重県文化会館で上演。2017年、四天王寺スクエアで「冬雷」を、2018年に津あけぼの座で「微熱ガーデン」を、そして2020年11月に三重県文化会館で「散乱マリン」を上演。主宰の田辺剛さんは、かつて戯曲講座の講師にもお越し頂いたことがあるなど、何かと三重とも縁の深い一人。
「透明な山羊」は、下鴨車窓のレパートリー作品として製作され、今後全国を巡演予定です。
 主を失った山小屋に集まった人々。それは亡くなった主に因縁を持つ人々だった。家族から国家まで様々な場所にいる「父」・「父的な何か」を切り口に今を描きます。

朝になったからって
幽霊は消えてなくなる
わけじゃない

逆にどうなんだろうと彼女は考えた。突然じゃない知らせってあるものなのか。いつだって誰かに不意に告げられる、それが「知らせ」だ。中身によるところはある確かに。知らされた中身にわたしが拒否反応を示すとき、その知らせを受け取りたくないというときに「そんなこと突然に言われても」とつい口にしてしまう。嫌だったのだ。その知らせを受け取りたくなかったのだ。けれども知らせは受け取ることを拒めない。知ってしまえばもうどうしようもない。
高速を下りて国道を走る。ここからはほとんど一本道。ずっと後ろについていた車もいつのまにかどこかへ行ってしまった。彼女はバックミラーを少し直してアクセルを踏み込む。まっすぐ行けばあそこに着く。目の前に広がる山の奥。わたしを待つ人はいなくなってしまった。その人がいた場所だけがある。空っぽの、記憶だけの、曇天の

■その他

入場料
一般 2500円
ユース(25歳以下) 1800円
ペア 4300円
※ユースの方は、当日年齢が確認できるモノをご提示下