FM三重『ウィークエンドカフェ』2021年10月16日放送

今回のお客様は『おにぎりの桃太郎』営業部の高木慎也さんです。
お店は四日市を中心におにぎりの専門店として、多くの人に親しまれています

業は1976年 おにぎりは今がおいしいシーズン

会社として創業したのは1976年になりますので、だいたい50年くらい四日市で商売させていただいています。
お子様からお年寄りまで、おにぎりというのは日本人にとってはメジャーなものなので、気軽に手軽に食べられるということで、多くの世代の方に愛してもらっていると感じます。
おにぎりのシーズンがいつかというと、強いて言えば秋になるかなと思います。
お米も新しくて美味しいですし、響きが食欲をそそる感じですよね。
ご家庭ではできない高火力の炊飯システムを、つい4〜5ヶ月前に入れ替えたところで、高火力で炊くことでふっくらとした食感になり、米本来の旨味も出ていると思います。
古いお米と新しいお米だと、お米に含まれている水分量が違うので、そのあたりを何回も試行錯誤しました。
一番うるさいのが会長ですので、会長の厳しいチェックをクリアしたら、やっとお客様に出せることになっています。

 

業員160名の9割が女性スタッフ

おにぎりは工場で一括に作って、16店舗に配送しています。
工場の中は半分くらいは機械ですが、おにぎりに具を入れたり海苔を巻いたりなどの主要な部分は人の手を使わないとできないので、いかに丁寧に真心を込めるかを、しっかり教育しながらやっています。
海苔をただくっつけるのは機械がやりますが、三角に巻くのは人の手が必要なので、そのあたりは細心の注意をしています
海苔が破けてしまうとお客様には出せないので、そういうところを一つずつに注意を払っています。
この道20年以上の方がたくさんいらっしゃって、正直当社は、そういう方たちに支えてもらっています。
全部で160人ほどの従業員がいますが、9割以上が女性です。
工場はもちろん、販売店は100%女性です。
というのは、『おにぎり』というのは家庭の味で、『お母さん企業』と言わせてもらっています。
お店に来たときに、なにか懐かしい気持ちを味わってもらいたく、女性の販売員にしています。
一番人気は醤油ベースのだしで炊いてある『味ご飯』です。
『かやく御飯』と言ったほうがわかりやすいかもしれませんね。
私は三重県出身ではないので、初めて『味ご飯』と聞いたときは、「味?」と驚きました。
見てみると本当に炊き込みご飯で、優しい味になっています。
しょっぱすぎず薄すぎずで一番人気になっています。

 

の日、事前に予約したお弁当をキャンセルすることも可能

創業者の会長が、四日市で商売させてもらっているという思いが強く、地域貢献したいという気持ちを強く持っています。
今は新型コロナウィルスの影響で、イベントが少なくなっていますが、以前は地域の運動会などの注文を受けていました。
屋外のイベントなので雨が降ると中止になってしまうので、何かみなさんのお役に立てないかなということで『雨キャンセル』をはじめたり、当日の数の変更も、商品によってはできないものもありますが、みなさんに少しでも恩返しできたらとさせてもらっています。
20年くらいはあるはずです。

1日5回、決まった時間になると店舗の上の股が開いて、当社のキャラクターの桃太郎が出てきます。
小さなお子さんには特に喜んで見てもらっています。
かなり大きな音量でBGMが流れながら開くため時計代わりにもなっていて、みなさんに認知されてきているなと思います。
小さなお子さんが喜ぶので、近くの保育園のお散歩コースにもなっています。
これを見るために5分くらい前からスタンバイして待ってくれています。

 

年から米は三重県産 結びの米に変更した

一番のベースとなるのがお米。
今年の7月から『結びの神』という三重県のブランド米に変えました。
今までは三重県産のものや国産のをブレンドして使っていましたが、結びの神に切り替えたことでご好評いただいています。
塩は尾鷲の海洋深層水を使ったもの、海苔も時期をみて吟味して変えたりしています。
ひとつひとつの素材の見直しは日々していますが、やはりおにぎりですので、みなさんが食べてホッとするように、という意味で、しばらく期間を開けて食べたときに「あれ、前より…」とならないよう、どんどん美味しくなるように工夫しています。
私もたまに売店に出てレジ打ちをすることがありますが、保育園くらいの子たちが「塩!」と、シンプルなのを元気よく注文してくれるのを見ると、大人だなあと思いながら見ています。
小さなお子さんですと『とりカラ』という鶏の唐揚げがまるごと1個入っているおにぎりがあって、そういうのが好きなのかと思うんですけど、案外シンプルなものを選んでくださるお子さんが多いですね。

奇抜さはおにぎりにはいらないと思っているので、シンプルなものをいかに美味しくみなさんにお届けできるかを、社員一同でがんばっています。