FM三重『ウィークエンドカフェ』2021年10月30日放送

今回のお客様は、鳥羽市の『株式会社アスリードプラス』代表の谷水洋介さんです。
障がいをもつみなさんの支援とともに、地域と共存していく仕掛けを作っています。

本柱の事業を展開 障害福祉サービス

今、一応3本の事業をしているのですが、障がい福祉サービスという事業、スポーツ事業、それから余暇支援事業をしていますが、この4月から『障害福祉サービス五っぽ(いっぽ)』をさしてもらっています。
そこが今のウチの会社としてはメインで動いていると思います。
事業名としては『生活介護事業』となっていまして、老人デイザービス…の障害者の方のバージョンだと思います。
もうひとつが就労継続支援B型と呼ばれるもので、障害者の方が一般就労を目指して職業体験をしながら経験を積みながら、一般雇用を目指していくというような障害者のお仕事をする場所になります。
もうひとつ、日中一時支援事業というものもやらせていただいています。
仕事などではなく、家にいて何もすることがないから、居場所としてこういう場所に来て、趣味・創作活動などをしながら一日過ごしてもらうというような事業もしております。

 

しゃれな事業所にすることにより障がい者の方もおしゃれになってもらう

障害の方たちがお仕事をする場所は、なんとなく暗いイメージがするんですけど、じゃあそのイメージを完全に払拭するために、オシャレにしようとしました。
ただ、オシャレにすればいいのは外観だけではなくて、みんなのイメージもそうなんですよね。
『人は中身』という言葉もあるかと思いますが、人って第一印象もとても大事で、障害者の方たちの世間的なイメージは、少なからずプラスではないと思うんです。
いろんな先入観が入っていると思うので。
まずそこで僕が考えたのは、身なりを整えたいな、と。
このおしゃれな建物の中で、オシャレになってもらえれば、地域の見方や偏見が完全に転換できると思ったので、みんなのオシャレをどうしたら良いのかに関しては、美容師の子たちに話を持っていきました。
僕がこういう思いで、こういう風に変えたいんだよと話したときに、障害者の方のオシャレや変身を一緒にしようよ、と。
それがもう5〜6年前ですかね。
それから1年に1〜2回、必ず開催させてさせてもらっています。
美容師さんたちの休業の日に、無償で参加をしてくれて、みんなのヘアカットやネイル、それから服屋さんに一緒に行って、服のコーディネイトもしてくれます。
そういうたっことも、みんなのイメージをプラスに変換するために、ご賛同を得ながら行ってきました。
その結果、人に見られるのが怖い、地域に出ていくことが怖いと言っていた子たちが、自分が格好良く変身できたことで、もっと地域の人に見て欲しいという気持ちの転換ができました。
その気持の転換がとっても大きくて、見ただけではなく心までプラスになれたのかなと思います。
今この場所で楽しく笑いながら仕事をしたり、ここに見えるお客さんにも声をかけに言ったりとか。
この場所が一歩位に続いていると思うので、そうあり続けたいなと思います。

 

の事業をやろうと思ったきっかけ

僕自身に身内に障害をかかけた人がいたので、悩んでいる本人や家族を目の当たりにしたときに、当時は何もできませんでした。
そこがとても自分としてはモヤモヤとしていて、そういうので苦労している家族を見て、何か自分ができないかなと思ったときに、自分がそのこの先の仕事として『福祉』という選択肢が出たというのがきっかけです。
その前までは別の福祉の法人で11年間働いていましたが、そこで自分が経験したことであったり、やってきた人はすごい人数でした。
僕がこういう会社を立ち上げて、いろんな展開をしています。
が、一人でやっているということではなく、いろいろな人に支えてもらって、いろんな人とのつながりでできていることがたくさんあります。
自分自身が得意な分野もありますが、これをしようと思ったときに、これは僕の得意分野じゃないから、これはあの人にお願いしようとか。
この人に相談したら一緒にできるんじゃないのか…とか発想としてあるので、今僕は自分にできないことはあの人にお願いして、繋がりができて、そのつながりができて…それこそSDGsの17番目の『パートナーシップ』があると思うのですが、まさになにかしようと思ったときは、横のつながりでできていくことが多いと思います。
障害福祉事業サービスというところも、知らない人たちのほうがやっぱり多いので、横のつながりを使いながら、みなさんにしっていただくきっかけづくりをしたいなと思っています。

 

域の人が入りやすいようにカフェを作った

みなさんのアンテナショップも目立つんですけど、入りづらいんですよね。
「入ってもいいのかな、この場所」
「なんの建物なんだろう」
という印象を持つ方が結構いらっしゃるようです。
そうなっったらこの場所を知ってもらえないし、みなさんのことも知ってもらえないので、ここに足を止めてもらえる仕掛けをしなければと思い、隣にカフェを作りました。
最初の目的はカフェで全然いいんです。
カフェを訪れた人が、「このお隣のオシャレな建物はなんだろう」と思ってもらって、声をかけてもらって、入ってきたときに説明をさせてもらうことで、こういう場所だと知ってもらえます。
なおかつこのカフェの方にも、うちの利用者さんが直接実践で、地域の人たちと会話をしながら仕事をできる特別な場所となっています。
やっぱり、ああいうオシャレなカフェでバイトをしたいと思っている人もいるので、あそこに立つには何ができないといけないよね、という目標設定をするので、それができたら一緒にお店に立って、コーヒーとか淹れようか、とつないでいるんです。
カフェ以外にも移動販売などキッチンカーなどを止めるスペースもあるので、それも人の足を止める仕掛けとして、定期的にクレープ屋さんなどのキッチンカーや、買い物弱者の方の移動スーパーの車も来てもらったり人が集う仕掛けをしています。
メインはアンテナショップなので、そちらとみんなの仕事をする場所を見に来てもらっています。

自分一人では難しい部分があるので、仲間と実現できるように進めていきたいと思っています。