三重テレビ『ゲンキみえ生き活きレポート』2021年11月7日

南伊勢町でシニアを対象に、週に1回、90分の健康づくり活動をしている『南伊勢元気シニアクラブ』のみなさん!
シニア世代の体力つくり・健康つくりをと2012年から南伊勢元気シニアクラブにより始まった『元気シニア健康教室』は、現在、南伊勢町内9ヵ所で毎週行われており、約200名ほどの会員が健康つくりをと身体を動かし、汗を流しています!
南伊勢元気シニアクラブの中心となっているのは、南伊勢町で長年体育教師を務めた会長の小山さんで、実際に現場でも指導を行っています。
また、各地域の開催はスポーツリーダーと呼ばれる人たちが指導を行っています!

南伊勢町の『五ヶ所体育館』に来ています。
南伊勢町のシニアを対象に、週に1回、90分の健康づくり活動をしているのは、『南伊勢元気シニアクラブ』のみなさん。
資格を持つ51人のスポーツリーダーが中心になって、高齢者の筋力と体力、
そして地域の活力を生み出そうとがんばっています。
今日は私も参加してみます!

 

『南伊勢元気シニアクラブ』の会長、小山充さんです。

「毎週1回で、もう10年続いています。
五ヶ所体育館をはじめ、南伊勢町の9つの場所で開催され、会員数はおよそ200人おります」

200人!
すごいですね!
『元気シニア健康教室』はいまから9年前、この五ヶ所体育館を拠点にスタートしました。
こちらでは毎週火曜日に90分の教室が開かれています。
会費は年間3200円。
価格は低く、意識と年齢が高いのが特徴です。

 

まずは小山会長自らの指導で準備運動。
その後はラジオ体操で身体をほぐします。

 

こちらは、体操教室オリジナルのリズム体操。
筋肉や関節を無理なく十分に動かせるように工夫されています。

 

ストレッチは怪我をしないよう、念には念をいれてやっていきます。
最後は姿勢を整えての片足立ち。
これで体幹とバランス感覚を養います。

 

ところで健康教室はどんな理由からはじまったのでしょう。
小山会長にお聞きしました。

「南伊勢は大地震や津波が来たらもろに被害が出る地域です。
そこで、多くの犠牲者を出さないために体力づくり高齢者の体力づくり・筋肉づくりこの2つをお願いされました。
もともと体育の教師でしたし、なんとかしないとと思い、東京の『日本体育協会日本スポーツ協会』で中高老年期運動指導士の講習を3回受けて、資格を取りました」

 

小山会長が見せてくれたのは、会員のみなさんが記録している体力測定のグラフ。
6つの種目で筋力やバランス感覚を測定。
優良のAからEまでのランク付けをされます。
最初はB、C、Dが多かったのが、わずか5年で優良のAがほとんどを占めるようになりました。

着実に成果を伸ばす健康教室は、いま南伊勢町9つの場所で開催。
会員は200人を超えました。
小山会長に続いて資格をとった51人のスポーツリーダーが中心になって、南伊勢のゲンキを、熱くパワフルに、笑顔いっぱいで盛り上げています。

 

今度はボールを使った体操です。
見た目より意外と難しいそうです。

 

今度はみんなで一斉に早歩きをはじめました。
体育館の端から端まで25メートル。
それを15秒で歩いて6分間。
つまり600メートルの速歩きです。
いやいや、これは若い人でも息があがります。

「結構ペースが早いんですよ。
れじんわりと汗をかき始めました
みなさん黙々と歩いていますが、私、追いつけないかも知れない…大変です」

 

しかし、まだまだ体操は終わりません。
最後にはじまったのはフリーピンポン。
卓球競技より大きなラケットとスポンジボールを使って4人一組で行うニュースポーツ。
15分間でどれだけラリーを続けられるかを競う、今や大会が開催されるほどの人気。
みなさんも楽しんでいます。

 

なんと、こちらの女性は92歳と8ヶ月!

「体操始まるまでは冬になると風邪引くと、10日も15日も床から出られなかったのが、ここに来るようになったら全然風邪も引きません。
みなさんがものすごく私を大事にしてくれますのでありがたいです。
宝ですね、本当に。
今まで一生のうちにはじめてこんな場に出会えました」

 

こちらは阿曽地区の南部体育館でリーダーを務めている方。

「とてもにこやかに元気になって帰っていただきますし、楽しみに週1回してもらって、その方たちがなんかどんどん元気になっていかれる気がします」

 

少し体操から離れて、こちらは五ヶ所体育館に併設されているトレーニングジム。
通常は65歳以上が年間1200円ですが、南伊勢元気シニアクラブの会員になれば、料金無料。何度でも使用できます。
お得ですね〜。

またクラブの会員で懇親を深めるため、ハイキングなどのイベントも盛りだくさん。
まさに南伊勢全域に広がるゲンキのネットワークになっています。
 

 

南伊勢町高齢者支援課介護支援係の東智宏係長。

「町としましては自主的にこういった活動を進めていただいておりまして、大変ありがたく思っております。
一人でも多く元気な高齢者の方が増えていっていただければ良いかと思います」

 

「今は人生100年時代と言われています。
僕らも100年時代に、100歳まで生きて100歳まで人様の役に立つ、みんなの役に立とうと。
元気な高齢者を増やすということと、やっぱり町に活気がなければいけないと思います。
僕の今の仕事は、寝たきりや介護のお世話にならないような元気な高齢者になるよう、身体を維持してもらえるようにすることです」

と、小山さん。

大切なのは、筋力、持久力、そしてバランス感覚。
健康づくりと地域づくりは常に密接な関係にあります。

みなさんもゲンキに身体を動かしてみませんか。
南伊勢元気シニア健康教室。
興味のある方は『みなみいせ元気ネット事務局』へどうぞ。