FM三重『ウィークエンドカフェ』2022年2月26日放送

今回は桑名市で活動する『ぐるーぷマダム寿々』の代表、松岡幸子さんがお客様です。
グループができて、今年で22年目。
桑名の名産品、ハマグリを使ってお雛様を作っています。

名駅前の活性化を目指して活動を開始

駅前が過疎化になりまして、桑名商工会議所のお誘いを受け、このへんで活気づけに何かしたらどうか…と言われて、はじめたのがお掃除。
駅前のショッピングセンターが閉鎖されて、その周辺が割と散らかっていたものですから、そこから始めました。
さらに会議所さんから、何かの取り組みを始めてみないか、と言われたので、ハマグリの貝を使ってお雛様を作り始めました。
もうずっと続いています。
大きな貝を赤須賀の方から提供してもらい、十二単風に布を貼りまして、お飾りを付けまして、男雛と女雛を作り、ハマグリのお雛様として製作しています
桑名は木曽三川の河口と、伊勢湾との合流点で、とても素晴らしいハマグリが育ちます。
それを無駄にしてはもったいないし、改めて桑名のPRにもなるということで、こうしてお雛様を作っています。

 

えないときもお雛様で心を一つに

東北の震災のときは、翌1月に東北へ、お雛様を200組持って向かいました。
さらに若林地区というところで講習会を開き、本当に喜んでいただきました。
お雛様でみんなが癒やされますし、私たち作っている方も、嬉しいです。
最初は本当に、これで良いのかということがたびたびありましたが、みんな上手になり、商品化できることになりました。
メンバー内で布を選ぶ人、お顔を描く人、箱詰めする人…みんな協力しまして、製品ができました。
おかげさまでずっと続いていますので、ありがたいです。
続いているということは、みんなそれなりに年も重ねてきて、大丈夫かなと思うこともあります。
共同作業ですので、今日は作るよ、となったらみんながここに集まって、そして世間話をしながらやってきました。
しかしながら今は感染の危険もありますので、個々の家でみんなが寂しく思いながら…でも、お雛様ができるのは嬉しいことですので、みんな地道に活動をしています。

 

ロナが落ち着いたらまたみんなが喜ぶキャンペーンを行いたい

ここ20年くらいは演歌専門店として営業しています。
その前から国道1号線沿いでやっていました。
こちらに来たのは昭和47年。
向こうは昭和37年からやっていました。
これまで、たくさんの演歌歌手がキャンペーンで回ってきてくれました。
2000年は氷川きよしさんがデビューされた年で、この商店街にも2度ほど来て歌ってくださいました。
島津亜矢さん、市川由紀乃さん、山内惠介さん…紅白に出ている方も来てくださいました。
山川さん、なかにし礼さんがだいぶ頑張っていましたので、そういう方たちがたびたび来てくださいました。
本当に人気のあるキャンペーンのお店でした。
やはり挨拶がしっかりできて、なんとなくオーラのある方はわかりますね。
私どものお店に来ていただいた方は、ほとんどの方が成功されていますので、私にとっては嬉しいことです。
でも、今はコロナ禍で寂しい限りでございます。
この2年ほどはないので寂しいことです。
今度はいつ来てくれるのか聞かれますが、万全の対策を取っても何が起こるかわかりませんので、自粛をしている現在です。
しっかり落ち着いてから、みさなんい楽しんでいただけるような体制になったら頑張って開催するので、待っていてください。

 

災地の方からずっと毎年、お雛様の注文が来る

グループの活動は、今が一番忙しい時です。
仙台で出会った方たちから毎年、お雛様の注文が入ってきます。
震災で訪れてからずっとのお付き合いですので、もう10年来になります。
毎年時期になると、お雛様を送ってくださいとのことで、行って良かったなと本当に思います。
震災でお雛様が流されてしまったと聞き、次の年、平成23年の1月に仙台に行ったんですよ。
そのときに、男の方たちも避難所にいて、針も糸で自分たちで作ることができるということがとっても楽しかったようで、10年たって新しい家に移ったり新生活が始まったから、また新しいお雛様をもう一度作りたいということで、早今年も、送ってほしいと言われました。
大変と思いましたが、お雛様を作るキットを作って贈りました。
ストラップを200個とお雛様を20個。
みんな忙しかったんですが、やはり印象に残ったんでしょうね。
作った方たちが、もう一度作りたいと。
10年経ってからもう一度作りたいという人たちの集まりが仙台でありまして。
繋がりって本当に嬉しいですね。
私たちの活動もこうして繋がりで続いていますので、大変ですが、嬉しいなという気持ちです。

お雛様を見ていると、にっこり笑っていて、みんなが楽しくなり前向きになり、がんばろうと言う気持ちになります。
人生に対してもね。