FM三重『ウィークエンドカフェ』2022年4月9日放送

日本三大峡谷の1つ大杉谷。
2014年、大台町大杉に住む5人が『大杉地域おこしの会』を立ち上げました。
代表の村田稔さんは現在91歳。
奥さんの節子さんは81歳。
今は3人のメンバーでこの地域を守っています

域を起こそうといろいろな思いで立ち上げた

節子さん 地域おこしの会…地域を興そうかというところからはじまって、まあ長いことして、今に至っています。
それに対してはいろいろ思いがあります。
ここはササユリがいっぱい咲きますし、ホタルも飛びます。
この上に『大杉神木』という1200年前からある、霊力の強い神様の木があります。
世の中はこんなですから、やっぱり『祈り』が必要だということで『大杉祈りの道 ふるさと公園』として公園にしようと。
ここで松浦武四郎のイベントを1年おきに開催し、武四郎さんが回ったところをみなさんんに案内させてもらおうと思ったのですが、今はコロナで止まっています。

 

から宮川の人は大杉神木を朝、拝んでいた

稔さん できるだけ若い間に達成感があることをしておかかないとと思い、まず水車を買って。
最上川を思い出しながら、回転するのを見て、お客さんに来てもらったらな、と。
ここの守り神さん『大杉神木』。
神様が杉の大木。
大杉神木というものは、そこに住む人は朝起きたら拝むのが、日常生活のいちばん大事なもの。
そんな感じでみんなが愛して、お願いをして続いてきましまた。
1300年の杉。
大杉谷に入って来ると大杉神木の参道入口というのがあるので、これを上がったら神様が見えるんやと。
自分も、いろいろな人生観を振り返ると、今こそ合掌するより他に道がないと思います。
ここを祈りの道と考えて、聖地として四国から40本の柱を取り寄せました。

 

内にある4つの浅間神社の1つが大杉にある

節子さん 年に2回ほど山を掃除しています。
参道の道がハートマークですもんで、すごい神様やなと思いました。
ず〜っと下から来ますでしょ。
そうするとここが『祈りの道 ふるさと公園』、それからちょっと上がると浅間神社を向こうからちょっと持ってきて、こちらに建てました。
それが、三重県に4つしかない浅間神社で、1つは阿射加神社。
もう一つが堀坂山。
それから志摩と、こちらです。
4つしかない立派な浅間神社で、それというのはここも青銅とか水晶とか金とかが採れたんです。
今も水晶があります。
江戸時代はノミでそれらを掘っていたそうですが、そうすると左目をやられるそうです。
昔はお祈りですね。
薬師如来さんと木花咲耶姫さん、大日如来さんの坐像…2つの神様の坐像を入れて、中に木花咲耶姫さん、浅間神社としておいてあります。
ハートマークの道を通ると、大杉さんに至ります。

 

人で仲良く同じ方向を向いてやってきた

稔さん ここには2世帯の家が4つあって、8世帯。
その他に2〜3軒ありました。

節子さん こちらに来てから地域おこしの会ができてから何年かな。

稔さん ここから登山口まで10kmあります。
地域おこしの会は収入がないので、その10kmを三重県の仕事を毎年していました。

節子さん 5人がみんな一致して、その思いで、花を植え公園を作り、訪れる人が楽しめる場所にしようと活動をしてきました。
思いがなければできませんね。
ここをなんとかしようと。

稔さん 付いてきてくれた人は、本当によく付いてきてくれたと思います。

節子さん ちょっと集まって作業したらホルモン焼いて食べたり、雪の日でも集まって掃除しようと言ったらして。
町道の掃除もします。
最初はキャンプ場がこの上にあり、地域対策協議会というものがありまして、その人たちにお父さんも加わってやっていました。
それからだんだんと年齢が上がっていくに従って、亡くなっていく人も多くなりました。
終いに残ったのが5人でした。
その5人でキャンプ場を守って営業してきました。
そのキャンプ場で得たお金で、こういうことをしょうかという目的で『大杉地域おこしの会』を立ち上げました。
自然とともに生きるという主旨もあって、子どもはここにはいないけど、次の世代につないでいく思いで、はじめて頑張ってきましたが、いよいよ最終になってきたかなと思います。
でも、ここをキチンとしてからしないといけないし、ここを綺麗にしておけばお客さんも来るし、水車も回しておくと、ここらへんで遊んでくれることで、もっともっと自然を大切にすることを感じてくれると思います。

稔さん 私たちが言っていることは『自然との対話』。
良い日に来てくれましたね。