三重テレビ『ゲンキみえ生き活きレポート』2022年5月15日

鈴鹿市立桜島小学校リコーダークラブ。
指導する長岡むつみ先生は、前任校の旭ヶ丘小学校でもリコーダークラブを指導、5年連続で全日本リコーダーコンテストで金賞を受賞するなどの成績をおさめてきた。
桜島小学校でも、3月の全日本リコーダーコンテストで金賞や最高賞などを受賞。
しかし、コロナ禍で練習のやり方は対策をたてたものに、コンテストはホールに出演して演奏するのではなく録音審査に変わり、招待演奏や出張演奏も多くが中止となるなどしてきた。
番組では、新学期を迎え、新メンバーが入って来た桜島小学校リコーダークラブの練習を取材。
新メンバーの奮闘する姿や、重奏チームがコンテストに向けて動き出した模様も紹介します!

6年前、この番組で鈴鹿市内にある小学校のリコーダークラブを紹介いたしました。
そこは県内で2番目に児童数が多いという、鈴鹿市立旭ヶ丘小学校。
長岡むつみ先生が指導するリコーダークラブは、5年連続で全日本リコーダーコンテストの合奏、重奏の2部門で金賞を受賞するなど、過去に例のない成績を収めてきました。

長岡先生は3年前、同じく鈴鹿市内の桜島小学校に異動。
新型コロナウイルスの影響を受ける中、いまも児童たちとリコーダーを奏でています。

 

長岡先生が現在教鞭をとっているのは、同じく鈴鹿市内にある桜島小学校。
こちらでもリコーダークラブの指導を行っています。
桜島小学校リコーダークラブには現在37名のメンバーが。
新学期がはじまり、新しいメンバーも交えての練習です。

 

昨年度、桜島小学校は、全日本リコーダーコンテストの3部門に出場し、そのすべてで金賞を受賞。
うちひとつは、最高の栄誉である花村賞を受賞しました。
花村賞受賞曲はJ.オッフェンバック作曲の『パリジェンヌ』

 

こちらは、コンテスト応募の録音の様子。
本来なら、ホールで演奏しての審査なのですが、コロナ禍によって録音審査という形になりました。
人に聞いてもらってこその演奏。
コロナ禍、それができなかったのが何よりも辛かったそうです。

 

「演奏してほしいという依頼があり、それに向けて練習していても『やっぱりダメでした』『中止になりました』ということ多く、とても残念でした。
それでも演奏するからには誰かに聞いてもらいたいので、校内のトイレ改装中の業者のおじさん、窓拭き業者のおじさん、給食室の調理員さんが休憩の時は音楽室に来てもらって、校内コンサートをしました。
もちろん先生方にも聴いてもらっています。
100回の練習より1回の本番。
今日本番があるよ、誰かに聞いてもらうよとなると、一生懸命練習しますし、その人の心に届くように演奏しようと気持ちも入ります。
そういうのが音楽の活動では一番大切だと思います」

と、長岡先生。

 

練習の様子を見ていきましょう。
恒例の腹式呼吸の練習。
これがすべての基本。

さらに、新しく入ったメンバーに基本を教えるのは先輩の役目。
これも長岡先生のリコーダークラブで続けられてきたことです。

 

そして新メンバーの最初の試練となる、音階やアルペジオのテスト。
長岡先生はここでしっかり個人レッスンをします。
どうやら、新メンバーで第1号のアルペジオ成功者が生まれたようです!

 

「りのちゃん、合格第1号!」

みんなの拍手が鳴り響きます。

長岡先生が児童たちに教えていること。
それはリコーダーの技術だけではありません。
やる気と仲間を思う気持ち、それが大切なのです。

 

この日は新メンバーのために先輩達が歓迎演奏。

「喧嘩したりしても、東京の全日本のステージ立つ私たちが、そんなこと言ってちゃダメよって言ってきました。
とにかく目標さえあれば、夢を目指せるみたいな。
でもそれが今はないわけです。
子供に何を残せるかを自問自答しました。
大事なのは何があってもやっぱり笑っていること。
一緒に笑うことが一番の土台で、もうそれが一番だと思っています」

と、長岡先生。

 

「長岡先生は面白くて好きだし、リコーダーも好きやったからリコーダークラブをやろうと思いました。
みんなで一緒に吹く曲を吹いてみたいです」

「知らない曲とかでも、吹けるようになったりするのが面白いです」

「長岡先生はスペシャル優しいです。
間違ってもできるって言ってくれて、何度も挑戦してくれます」

 

「リコーダーは楽しいです!
自分を知っている曲をリコーダーで再現したりするのが楽しいです」

「ソプラノパートで一番(楽器が)小さいので指を一番早く動かすところが沢山あって難しいです」

「吹いていると、気持ちが出てきます。
うれしい気持ち。
楽しい気持ちとか、あとはあの吹いていて、みんな気持ちが一緒になる感じがします」

 

「コロナが明けたら成長した姿を、世界のみんなに見てほしいです」

「全国の舞台に立って金賞をもらえるように、みんなで楽しく練習していきたいとおもいます」

「1回、初めてのコンサートで成功したから、その時が嬉しかったから、次も成功するだろうと思うから楽しいです」

 

「このクラブがみんなの居場所になるようなクラブにして、今年は全日本に行けるようにしたいです」

と、中心メンバー。

新メンバーの子たちも、今までがんばってきたメンバーたちも、中心的メンバーの子たちも、リコーダーを楽しむ心は同じです。

 

続いては重奏の練習。
今年のコンクールに向けての練習も始まっています。

 

ときにはきびしく
何度も何度も練習を繰り返します。
でもやる気と仲間を思う気持ちがあるから乗り越えられるのです。

 

「子どもたちが繋がり合うということがとても大切だと思っています。
今日も子どもたちが教え合っていましたが、刺激し合って協力し合うことは、子どもたちの力がかけ算になると思うんです。
子どもたちとも『掛け算になるような力を出せるクラブにしよう』といつも話しています。
リコーダーの良さは、誰でも吹くことができることです。
鼻息でも吹けたりしますが、だからこそ自分の感情が、息の量などで音色に現れるという奥深さもあります。
それがリコーダーの魅力だと思います」

と、長岡先生。

桜島小学校リコーダークラブ
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