玉城町の「玄甲舎」で、フォトグラファー作野瑛一さんの写真展「朽羅百景〜一期一会の朽羅の空〜」を6月27日(月)まで開催中です。
作野さんは、あるとき、玉城町にある朽羅(くちら)神社を背景に広がる夕焼けの美しさに魅せられ、写真に収めるようになりました。
何度も出かけるうちに、日によって夕景の表情が全く違うことに気が付き、ときには毎日のように通うようになりました。
去年一年で162日撮影したそうです。

今回、日々撮りためられた美しい風景の中から、選りすぐりの作品が選ばれ展示されています。

会場の「玄甲舎」は、175年前に建築された田丸藩家老・金森得水の茶室兼別邸です。平成25年に玉城町指定文化財となり、平成29年に大改修され、再び建物として使用できるように修復されました。
玉城町では、令和2年から、施設の見学に加え、茶室をお茶会の会場として、また居住部分を会議や展示のため、文化施設として町内外問わず広く一般に貸し出しています。
入館すると、現在開催中の写真展に加え、伊勢国(三重県)を代表する茶道家(茶人)であった得水が趣向を凝らした建物を鑑賞できます。

火曜日は休館、文化財ですので入館の際には靴下の着用が必要です。

作野さんは、これだけ撮り続けても、その日その空で違う朽羅の風景に全く飽きることがありません。
「もっと感動的な朽羅神社の風景に出会いたい」とのことでした。
写真家として様々な場所で素晴らしい写真をたくさん撮りたいと思っていますが、並行して、今後も朽羅の風景は追い続けるつもりです。
(Facebookアカウント:玄甲舎管理人室 https://www.facebook.com/genkoushakanri )