FM三重「ウィークエンドカフェ」2022年6月25日放送

スリランカ原産の瓜『セイロン瓜』は長さが1メール以上もある長い瓜。
この瓜を鈴鹿から全国へ広めようと『セイロン瓜プロジェクト』が平成23年2月にスタートしました。
今回は、このプロジェクトに携わる花井錬太郎さんがお客様です。

は沖縄でも作られていた。クマーラ先生が広めようと始まった

もともとは東アジアの作物で、インドネシア、スリランカ、日本も昔は沖縄にもありました。
ただ、食べ方がわからないから放ってあったんですね。
名城大学の外国学部長のクマーラ先生という人と、鈴鹿大学で仕事をさせていただきました。
そのときに、クマーラ先生から「スリランカに面白い野菜があるんです、日本に植えませんか」と言われ、スリランカには10回くらい行っていたので、種を持ってきたり、加工品も作って農園も作って、進めました。
最初は鈴鹿大学でも学生たちにたくさん作ってもらって、いろいろな人と集まって料理もしました。
植物科の先生もレシピを作ってやりました。
こんなもの食べられるのかと思いましたが。
食べてみると無味乾燥で味もないし、日本人には合わないなと。
世界中の人が、この蛇瓜を食べていたんだけど、果たして良いのか悪いのかわかりませんでした。
これは日本でもう少し調べて調査して分析して、身体に良いですよということをみなさんに知らしめなければいけないと思いました。
『セイロン瓜』と名付けたのは、私です。

 

ロチンが多くて体に良い食べ物を知ってもらおうと精力的に動いた

カロチンがとても多いことがわかりました。
糖尿病や血圧の高い人に食べてもらったら、かなり良いのではということで、はじめました。
15年くらい前ですね。
田舎の農家の方に行って説明して、農協にも協力してもらって作りました。
食べ方もわからないので、どうやって食べたら良いかも考えました。
かき揚げなどにすると美味しい。
味噌和えなども非常に美味しく、食べやすいです。
ゴーヤと違って苦味もないから、いい。
カロリーも少なく、ゴーヤのおよそ半分。
これは良いということで、はじめたわけなんです。
普通のキュウリなどの瓜系とやりかたはまったく同じですよ。
ただ長いから!
見せるとみなさん、「これ食べられるの?」とか「気持ち悪い」とか、現物見たら女の人が悲鳴を上げて逃げていったこともありました。
棚を作って、上からぶら下げて育てていくのが一番良いと、スリランカで見てきて、そうやったわけです。
静岡や愛知、東京などいろいろな所に行ってお願いしました。
身体に良いということで、種を持って説明に行ったこともあります。

 

がおもしろい。子供たちに人気の野菜になった

形が面白い、ということで、子どもたちに人気が出ました。
まっすぐのものもあれば曲がっているものもあり、形が蛇に似ていると。
面白い形だと、子どもたちが喜んでいました。
夏場ですと一日で15cmも伸びるんです。
子どもたちがビックリしていました。
もともと暖かい地域の植物なので、ある程度温度が上がらないとできません。
25℃以上でないと、芽も出ないし苗もできないし、実もできません。
やっぱり温度が高くないと。
野菜でもなんでも、身体に良いものを作りたいです。
しかも珍しいということで、農協でもそういうものを探していたようなんですね。
なので意見が合って、これは面白く、しかも身体に良いということが一致したわけです。
もともと商社マンでいろいろしていましたが、定年退職となりこっちに帰ってきました。
身体に良いということは、若い人にも女性にも良いので、サラダにして食べたら良いと思います。

 

体によい食べ物をプランターなどで自分で作ってほしい

5月の連休前後に植えるのが一番間違いありません。
ちょっと温度が下がると出てきてくれません。
だから、土の温度が20℃以上ないと植えられません。
成長は非常に早いです。
外国の場合、肥料は馬糞。
馬糞をボンボンと蹴飛ばして根元に置いておくだけで、肥料もそんなにいりません。
非常に育てやすいです。
一番多いのは、7,8,9月が多いですね。
農協のスーパーではもうちょっと早いですね。
家庭菜園で簡単にできますから、ぜひ、プランターとか植木鉢でもやってみてください。
しかも自分の身体に良いですからね。
中の種だけ取って料理する。
その種を取っておいて、次の年にまた植えてもいいですからね。

人間、最後は『食べるもの』です。
世界中の、珍しい、身体に良い健康野菜を探して、それをまた日本に紹介して、みなさんに食べてもらおうという夢を持っています。