『ミエてくる!』2023年11月2日

ずっと続いているコト・モノの「形(名前)」を変える勇気を持つ仲間が集う!
萬古焼が未来へ続いていくために、イベントを通じて「つくり手さんの想い」を伝えます。

 

萬古焼の陶器市「器のつくり手市」
11月4日(土)、5日(日)に菰野町にある三鈴陶器株式会社の敷地内にて開催されます。
四日市萬古焼のつくり手から直接陶器をお迎えできる「器のつくり手市」!!

「器のつくり手市」の醍醐味は、
つくり手さんの顔を見れることや、
つくり手さんから直接、陶器の使い方やつくった時のお話を聞けること☆

「ねじねじはどうやって作ったの?」「直火は大丈夫?」などなど。
「こんなつくり手さんから買ったよ!」「こんな風に使うといいって教えてもらったよ」
つくり手さんに会えて良かったー🎵って感じてもらえると思います。
 
当日はプチ工場見学で窯の中に入れたり、キッチンカーで美味しい物が食べれたり、
銅板貼り体験や箸置きすくいのイベントもありますよー!
ぜひぜひ、遊びに来てくださいね。
三鈴陶器株式会社の敷地内にて開催。
プチ工場見学ができるので、中に入れます。(駐車場は100台分あります。)

☆豆知識☆【萬古焼(ばんこやき)とは?】
萬古焼は、陶磁器・焼き物の一つで、葉長石を使用して耐熱性に優れた特徴を持っているよ。陶器と磁器の間の性質を持つ半磁器に分類されます。三重県四日市市と菰野町を中心に、土鍋などが生産されている焼き物。
☆詳細はこちら→http://www.npo-naya.jp/archives/group/group00090


「器のつくり手市」に出品する予定の商品を少しご紹介。
猫好きな私・・・紹介する商品が偏ってる??(笑)

とにかく素敵な「器」がいっぱい!!あれもこれも、気になるし、欲しいよー!
どんなつくり手さんが作っているのかな。会いたい気持ちでいっぱい♡

器のつくり手市の「箸置きすくい」の箸置き(色付け前)
 河村さんが作っています。

☆その他の商品、詳細はこちらhttps://instagram.com/utsuwa_no_tsukurite?igshid=OGQ5ZDc2ODk2ZA==


イベント名のリニューアル
萬古焼の陶器市「器のつくり手市」は、
昨年まで「菰野窯出市」という毎年秋の恒例イベントだったんだって。

イベントの名前が変わったのはなんで??

萬古焼がこれからも続いていくための提案がキッカケ☆
その提案者、河村更紗さんに会ってきました!

四日市萬古焼 窯元「三鈴陶器」が河村更紗さんのおじいちゃん、おばあちゃんのお家。
子どもの頃から、萬古焼は身近にある、ずっと横にあるのが当たり前のもの。
だから、伝統を守ろうとか、素敵とか、大切とか、考えたことがなかったんだって。

三鈴陶器でアルバイトをするようになって、初めて萬古焼の素晴らしさに気がついたそう。
今、器のつくり手市で使う箸置きを作ったり、色をつけたり、
ごはん鍋(土鍋)でご飯を炊いて、出来具合をためしたり。

萬古焼に関わる人に触れ、萬古焼の良さを知る日々を過ごしています。

「窯出し」って読めますか?意味を知っていますか?
読み方はなんとか・・・「かまだし」だよね。
意味は・・・字のまんま、窯から出すこと???

「菰野窯出市」のお客様は年齢が高い人が多い。
まずはもっと若い層に「菰野窯出市」を知って欲しい、来て欲しいと思ったそう。

若い世代も陶器好きはたくさんいるのに、イベントに来るのは年齢が高い人が多い。
来てもらえないのは「窯」と「陶器」が結びつかないからじゃないかと考え、

友人に頼んで「窯出市」と聞いて陶器がイメージできるのかを調査!!

その結果、「窯」のイメージは「ピザの窯」がダントツ☆☆ 
繋がらないことが裏付けされた結果に・・・。

若い世代に伝えていくためには、
もっとわかりやすい言葉、「インパクト」が必要だと思ったんだって。

   

イベント名を変えるには実行委員会メンバーの承認が必要。
実行委員会には大先輩が多く、20代は河村さん1人。

長年続いているイベントの名前。
親しみがあるから変える必要があるのか、という意見もあり。
「私なんかが、発言しても・・・」なんて後ろ向きになったことも。

萬古焼という伝統陶磁器を次世代まで繋げていきたい!!
だからこそ、若い人にも知ってほしい!!
転換にはイベント名を変えるのはいいキッカケだと考えました。

当たり前が違う世代の人に、自分の考えを伝えるために、
どの言葉を使ったらわかりやすいか、どんな言い方をしたら伝わるかを研究し、
「これはどう思う?」と対話を繰り返したんだって。
河村さんの萬古焼への愛情と熱意、そして人への優しさを感じます。

その結果、イベント名は「菰野窯出市」から「器のつくり手市」へ!
実行委員会メンバーみんなの想いがこもったイベント名に変わりました。
長年変わっていないものを変化させるってすごい勇気が必要だったと思う。
萬古焼への熱い思いにジーン。(感動)


河村さんの話を聞いて、
伝統的工芸品である萬古焼を繋いでいくことは、
先輩世代から次世代まで、みんなで大切にしていくことなんだと思った。


先輩世代から学び、また、若い世代からも学ぶ。

そうやって人も繋がっていくことが「伝統(萬古焼)」を未来へ繋げていくんだね。

ほんとに素敵な話を聞かせてもらえて、河村さんに感謝。
行動力、相手への思いやり、努力、全てをリスペクト☆

微力ながら私もお力になれるように、何ができるか考えたいと思います。
忙しい中、お話を聞かせていただいて本当にありがとうございました。