FM三重「ウィークエンドカフェ」2022年7月16日放送

尾鷲市向井。
段々畑では夏の野菜が育っています。
今回は、『おわせむかい農園』の岡文彦さんと笠松千恵子さんがお客様。
鉢植えのブルーベリーは大きく育ち、実は赤から青、紫と色を変えていきます。

月の早生のブルーベリーが一番良い。今は次の品種が育っている

笠松 うちのブルーベリー園は、6月の初旬からオープンします。
そのオープンしたての時期が、早生タイプの実りが良いので、その頃が良いですね。
品種はたくさんあります。
『おわせむかい農園』では25品種のブルーベリーの栽培をしています。
一番育てやすく実りの多かったのは『オニール』と『レガシー』という品種。
ご家族やお友だち同士で来ていただいています。
ここの上に上がってもらうと、尾鷲が一望できます。
海が見えて、山が見えて、尾鷲のまちも見えて…というところですね。
そこでもオリーブの栽培や、甘夏みかんの栽培を行っています。

 早生のタイプは梅雨に入る前に仕上がってくるので、そこが一番良いかなと。
先日梅雨明けしたと言っていましたが、尾鷲は去年、4週間ほど降り続いた時がありました。
雨のときは収穫できないし、お客さんも入らないし。
晴れると身が割れてしまうとか。
今回は梅雨明けが早く、天気が続いていますが、それが良いのか悪いのか、正直わからない感じがあります。
普段は極端に雨が多い場所なので、そのあたりを考えないといけないかな、と思います。

 

まれ育った向井を昔のように人が集い、にぎやかな場所にしたい

 もともとここの生まれで、小学校のころから、ずっとここで走り回っていたこどもだったので、この場所にはとても馴染みがあります。
もちろん年配の方もそうですし、私の父母もそうですが、ずっとここで育ってきているので、ここに思いがあるのは確かです。
僕が小学校の頃に遊び回っていた風景をもう一度取り戻したいなというのが僕の思いであって、そのために何かをしようと、人が集まることをしようと思って、こういう場所をはじめました。

笠松 最初はみなさん、何ができるのかな、という感じで見ていてくれました。
最近は地元の方だけでなく県内や県外の方までが、この農園に来てくださるようになり、ここのコンテナやカフェスペースでドリンクなどを飲みに来てくださる方も増えてきました。
やはり、『農園』でというところに、みなさんから自然を感じながら過ごせる空間を求められていると思います。
どんどんたくさんの人に来てほしいです。

 

ルーベリーのほかに虎の尾を育てている

笠松 そのままが一番美味しいと思います。
ただ、ブルーベリーは冷凍できるので、凍らせて食べるのも美味しいです。
うちは凍らせたブルーベリーをたっぷり使って、ブルーベリースムージを作っています。
ドリンクにしても美味しいです。
ブルーベリーに含まれる『アントシアニン』という成分が目だけではなく美容にも良く、便秘などにも効果があると言われています。
むかい農園のブルーベリーの食べごろはお盆頃までですね。
カフェのアレンジメニューもオススメですよ。

 ブルーベリーが終わったら、農作物もやっていますので、順番から言うともう収穫できるのですが、向井地区名産の『虎の尾』という青唐辛子の収穫がはじまりまして、全国の人に知ってもらおうと、展示会などに出店してがんばっております。
爽やかで、うつまでも辛さが残らないのが特徴です。
生のものを刻んで、それを何でも使います。
僕は味噌汁や納豆にも使いますし、山葵代わりにもなるので、虎の尾があるときは山葵は使いません。
お鍋の薬味もそうですし、何にでも合うと思います。

 

夏のオーナー制度をしている

 ここに来てもらったら、ここの良さは自ずと分かると思います。
1回ではなく来年も来たいとか、そういう風なことができるよう、いろいろ工夫して集客に努めています。
その一つが『甘夏のオーナー制度』。
1年間、甘夏を自分の木とする募集をかけて、今、日本全国50人以上がオーナーさんとなっています。
それらの木を私たちが頑張って育てます。
収穫の時期になったら、来ていただき、収穫してもらいます。
そういうことをやっています。
とにかく足を運んでもらえたら、この土地も人柄も好きになってもらえるので、そこを目指してやっています。

笠松 ここの上に登っていただくと、尾鷲が一望できて、とっても良い景色ですし、夜になると星がとっても綺麗です。
たくさんの人に見てほしいな、と思うと同時に、土地のみなさんの人柄とも触れ合っていってほしいと思っています。

 昔からやっている方々が応援してくれているので、お叱りを受けながらも、少しずつ頑張ってこられたと思います。
でも、まだまだこれからですね。