三重テレビ『ゲンキみえ生き活きレポート』2022年7月17日

津市久居藤ヶ丘町に今年5月にオープンしたばかりのお店『シャイカフェ』。
『シャイカフェ』は略称で、正式には「店員がはずかしがり屋で、まちがえてしまうかもしれないけれど、ま、いいかと思っちゃうカフェ・レストラン」、略して『シャイカフェ』です!
『シャイカフェ』は『社会福祉法人あゆみ』が運営するカフェ・レストラン。
お隣の生活介護事業所に通所する障がいのある利用者たちが接客などをおこなっています!
番組ではある日の『シャイカフェ』の営業日に密着。
開店までの準備や掃除、お客様に大きな声で挨拶したり、注文を受けたり・配膳などをテキパキとこなしていく姿を紹介します!

津市久居藤ヶ丘町です。
今年5月ここにオープンしたばかりのお店をご紹介したいと思うのですが…。
その名前が、
『店員がはずかしがり屋で、
まちがえてしまうかもしれないけれど、
ま、いいかと思っちゃうカフェ・レストラン』
略して『シャイカフェ』。
おそらく、三重県で一番長い名前のお店ですね。

『シャイカフェ』は、『社会福祉法人あゆみ』が運営するカフェ・レストラン。
お隣の生活介護事業所に通所する利用者さんたちがゲンキに働いています。

 

「ランチは、『シャイカフェプレート』が看板メニューでして、唐揚げと海老フライとチャーシューがとてもボリュームがあって、とてもボリューム満点なんです!」

では、その『シャイカフェプレート』を注文しましょう。

「ありがとうございます!
では失礼します!」

ここは、障害がある方が働いているカフェです。
みなさん、がんばって接客をされています。

 


こちらが『シャイカフェプレート』1000円。
すごいです!
パッと見てもおかずが10種類くらいありますね。
しかも、ランチにはドリンクと、デザートのシフォンケーキパフェが付いてくるのです。
何度も言うようですが、これで1000円!

 

そしてこちらは『日替わりランチ』800円。
もちろんこちらにもドリンクとシフォンケーキパフェが付いてきます。

シャイカフェは今年、2022年5月14日にオープン。
障害がある9人の利用者と、3人の調理スタッフ、そして2人のホール支援員で切り盛りしています。
営業は午前11時から午後2時まで。
日曜日と月曜日、祝日が定休日です。

 

『社会福祉法人あゆみ』施設長の奥田雅一さんに、お話を伺いました。

「『注文をまちがえる料理店』というのが東京にあります。
認知症の方がホールスタッフとして働かれていて、注文された料理をを間違って持っていくことがあり、そこで怒るのではなく笑いが起きるんですね。
それを見てとても感銘を受けて、こういう取り組みを、障害のある方がホールスタッフとしてできないかなというのがきっかけでした。
飲食店自体も初めてでしたので、とても不安はありました。
そして料理人の方やスタッフになった時に、みなさんがどんなふうにして働くことができるのかな、ということも考えました。
しかし、いざオープンしてみると、たくさんのお客さんに来ていただき、それに応えてとてもやりがいがある、楽しいと、利用者の方も言ってくれました。
料理についても、お客様からとても美味しくて満足だと言ってもらい、本当に良かったと思っています」

 

それでは、シャイカフェの1日に密着してみましょう。
朝10時、送迎バスで利用者のみなさんがやってきます。
まずはみんなで掃除。
これが基本。
丁寧にやります。

朝のあいさつも堅苦しいことはなし。

『誰かが「いらっしゃいませ」と言ったら、全員で「いらっしゃいませ」と言おう。
帰る時も「ありがとうございました」とみんなで言おう。
他の人が、自分が、まちがっても「ま、いいか」と笑いましょう』

守るのはこのルールだけ。

 

他の人が間違えても、自分が間違えても、ま、いいかと笑えるお店シャイカフェ。
その微笑ましさが受けて、開店から1時間もしないうちに店内はほぼ満席です!

 

急がず、慌てず、そして疲れたら椅子に座って休んでいてもOKなのがシャイカフェ流の働き方。

 

厨房で働くのはプロの調理スタッフ。
ここはさすがに笑っていられません。
次々にオーダーをこなしていきます。

 

ご注文のシャイカフェプレートが完成!
ひとつもミスなく、配膳を終えました。

 

「すごいボリュームですね。
びっくりします。
みなさんいらっしゃいませって言ってくれて、ニコニコ笑ってくれていいと思います」

「スタッフさんたちが本当に丁寧に注文を受けてくれて、がんばっている姿を見て、こちらも嬉しくなります」

「彼女たちが活かされる職場というか、人との関係が保てるっていうのはすごくいいなという風に思いますね」

本当にみなさん、大満足の様子。
しかし、まだデザートとドリンクがあります。
シフォンケーキを使ったパフェ。
これがまた大人気なんです。

 

そして決して目立たず、そっと利用者を見守るのは、ホール支援員のみなさんです。

「どんどん表情が変わていったり、明るくなってたりしているんですね。
それを見ているとやりがいというか。自分も嬉しくなっちゃいます」

と、ホール支援員の立岡周子さん。

「利用者さんがすごく楽しそうに働いている姿を見て、私も楽しいので、それがやりがいがある仕事かなと思います」

と、同じくホール支援員の降旗真由さん。

 

お客さんが落ち着いたら、シフォンケーキ作り。
明日のパフェに使う大切なものです。
利用者のみなさんは、少しずつですが、できることを確実に増やしています。

 

閉店時間には、お料理もソールドアウト。
そしてここからがみなさんのお楽しみ。
本を読んだり、おしゃべりしたり。
思い思いの時間を過ごすことができる自由タイムです。

 

「今日も、いつも通りがんばりました」

「がんばりました
仕事は楽しいです」

「すごい美味しかったですとか、こんなに料理が付いてくるんですかと聞かれることが多いから、それはすごいありがたいなと思っています。
お客さんも楽しい楽しいと言ってくれて、良かったなと、とても思ってます」

「お客さんがお料理美味しいと言ってくれると、嬉しく思います。
この仕事をやっていて良かったと思います」

恥ずかしくても気持ちいっぱいの、『いらっしゃいませ』と『ありがとう』。
みんなで楽しく気持ちよく。
また明日を迎えるためにがんばります。

 

「『シャイカフェ』を起点にした、いろいろな利用者の方も見えますので、活躍できる場をこちらも探し続けながら取り組んでいきたいなと思っています」

と、奥田施設長。

シャイカフェでは、キッチンカーを使ってシフォンケーキなどの販売も計画中です!

お友達、ご家族で。
シャイカフェでランチいかがですか。