FM三重「ウィークエンドカフェ」2022年8月6日放送

今年も内瀬(ないぜ)の群生地に、はまぼうの花が咲きました。
黄色の花は本格的な夏の到来を教えてくれます。
そんな日々の景色を皆さんに伝えているのが、『南伊勢町観光協会』の馬瀬貴穂さん。
では自慢の町を紹介していただきましょう。

にはみかんがあり、海では養殖がさかん

南伊勢町は、東から西まで行くのに、車でも1時間以上かかるところです。
その場所その場所で雰囲気も眺めも全然違います。
海側というイメージなんですが、みかんなどの柑橘類もとても美味しいところです。
山には豊富な美味しい柑橘類、海には自然に採れる物も多く、また養殖も盛んです。
東から西に長いので、それぞれ違う文化もある、とてもおもしろい町だと思います。
『畦地』など、町民でも読めないような地名があったり、『釜』と付いているところは
落ち延びた平家の方たちが塩を作った場所と言われています。
『浦』は漁師さんがいる場所。
ですから『浦方』とか『釜方』とかの言い方があります。
海なのか山なのか、地名でそういう人たちがわかるというのが面白いですよね。

 

心者でも大丈夫。釣りのマナーや釣り方を教えるフィッシングスクール

今年の10月1日、観光協会では『フィッシングスクールin 南伊勢2022』というイベントを行います。
来ていただいた方全員に、釣りの内容や危ない魚などの説明をします。
それから、見どころの一つとしての、船に乗ってのサビキ釣り体験をしてもらいます。
初心者でも参加していただけるよう、釣り振興会のベテランスタッフがみなさんのサポートうするために、一緒に船に乗り込みます。
今回は『釣りスクール』プラス『船釣り大会』という形を考えています。
サビキ釣りは、糸に針がいっぱい付いていて、イワシとか小さなアジを釣ります。
今度は竿にリールのついたもので、アジでも大きめなものとかになると思います。
初めての方は糸が絡まることもあるかと思いますが、そのあたりもスタッフがフォローしますので、みなさんには楽しんでもらえると思います。
この時期にはアジがよく上がるということを、釣り船会の方たちに研究してもらい、サビキ釣りをすることを決定しました。
楽しんでもらえることは間違いありません。

 

望台からの素敵な写真がたくさん寄せられる

南伊勢町にはたくさんの展望台があります。
それぞれが魅力あふれるスポットです。
私達の知らないような場所の写真を切り取ってお写真を撮ってもらって、ここは本当に南伊勢町?と思うような写真もたくさんいただきます。
改めて魅力を確認することがあるので、ありがたいですね。
Instagramってすごいなと思います。
南伊勢町は『旧南勢』と『旧南島』という言い方をします。
旧南島の『鵜倉半島』というところに、とても展望台が多いんです。
4つくらい。
それ以外にも南勢地区の『南海展望公園』とか。
阿曽浦に『親子橋』という赤い橋があり、その真ん中にある『中の磯展望台』というのがあるのですが、どの展望台も景色の見え方が違うんです。
リアス式海岸で、見ている方向が違うので全部違いますし、南海展望公園に至っては、360度パノラマで見ていただけます。
お時間があったら、全部の展望台を一つずつ巡っていただきたいですし、あとは、その場所ならではの食べ物も楽しんでほしいと思います。
例えば、鯛の出汁で取ったラーメンや、養殖マグロを食べられるお店などもありますので、いろいろな楽しみ方ができます。
何回も来ていただきたいです。

 

齢者のみなさんがこの町の歴史と文化を守ってきた

たくさん他所の地域から来ていただいて、南伊勢町を知ってほしいです。
その気持がみなさん強いものですから、町のみなさんに助けられて、とても助かっています。
これからも恩返しをしていきたいと思ってはいますが、どこまでできるかはわかりませんね。
ここ数年イベントができず、商工会が主催するイベントも中止になっていたりするので来年に向けて何をしていけるかなと思っています。
町が主催する『トライルラン』などもありますので、これからどんどん周りに発信できるようなイベントが増えてくれば、ありがたいなと思っていますね。
みなさん自然を大事にしています。
それから町民のみなさん、正直、年配の方が多いです。
事業主さんも70代80代の方がたくさんいますが、みなさん元気で前向きです。
あとは文化を守っていきたいという気持ちがとても強く持っています。
これから私も一緒に守っていきたいと思っています。

来ていただいて、何回も足を運んでもらっても、その都度魅力を発見できる町だと思います。