三重テレビ『ゲンキみえ生き活きレポート』2022年8月7日

志摩市阿児町神明で農園「Rays Farm(レイズファーム)」を営む大東多美子さん・明さん夫妻。
野菜の栽培・販売に取り組む一方で、志摩市の新しい産業を育てようと2015年から藍の栽培に着手。
志摩の青い海と空をイメージし、「志摩藍」「志摩ブルー」と名付けて、量産と商品化を目指しています!
更には、「志摩藍」の魅力をもっと身近に感じてもらいたいと農園の敷地内に藍染めの体験施設をオープン!
志摩を訪れる観光客に向け、新たなアクティビティの一つとして発信中!

こちらは志摩市阿児町です。
ご覧ください、この青く美しい海!!
この志摩の海の美しさを、『志摩ブルー』と名付けて藍染で表現しているご夫婦を紹介します!

 

志摩市阿児町神明で、『レイズファーム』という農園を営む大東(だいとう)夫妻。
今から7年前、植物由来の染料であるインディゴ植物を知り、色の農業にチャレンジ。
志摩の地で、たで藍の栽培に成功しました。

 

『志摩藍(しまあい)』と名付けられた、その藍の葉は、透き通った志摩の海のような『志摩ブルー』を生み出し、2人は、その体験プログラムで、志摩の観光をさらに盛り上げようと頑張っています。

 

「私は、今現在もサラリーマンをしていますが、親が農業をしていた土地が荒廃農地になっていました。
子育てが終わった段階でなんとかしたいなと思い開墾し、夫婦で仕事と両立しながら野菜の栽培に取り組んできました」

と、夫の『ズーさん』こと明さん。

 

「休みの時や、時間が空いている時に2人で家庭菜園から始めたのがきっかけで、段々と広くなってきました。
藍に出会ったのは、東京在住のアーティストが展開する、全国各地で天然染料の普及を目指す『インディゴプロジェクト』。
2015年に蓼藍の栽培をスタートしました。
持続継続できる産業として藍を育ててみないかと声掛けしていただいたんです。
『色の農業や』と言われ、それは面白いということで、そこからですね」

と、『レイさん』こと多美子さん。

 

志摩の自然が生み出す志摩の青。
志摩の海、空を記憶にとどめてもらおうと始めたのが、藍染めの体験プログラム。
その拠点となる体験施設も、完成させました。

体験小屋の中には、Tシャツやクッション、ストールなどが。
一般的な、深い藍色よりも、爽やかな色合いです。

「うちは藍染めと言ってもインディゴ染めです。
志摩は青い空と青い海があるので、それをイメージして、うちで育てているたで藍を『志摩藍』と勝手にネーミングつけさせてもらって、
で、志摩藍からとれる色を『志摩ブルー』という風に勝手に呼ばさせてもらっています」

と、レイさん。

 

体験ワークショップは、収穫体験&染色体験。
7月~10月中旬までは、農園で摘み取った蓼藍の生葉でたたき染め体験・生葉染体験を楽しむことができます。

 

『たたき染め』は、摘み取った蓼藍の生葉を木づちで叩いて布に染色。
『生葉染め』蓼藍の生葉を使って青汁を作り、シルクを染色することです。

 

目の前の畑で摘んだ藍の葉を使って、『生葉染体験』!
茎から葉を落として、50gほどの量の葉を用意します。

 

続いては模様作り。
生地を水で濡らし、生地の一部をつまんだり縛ったりして模様付けをします。
洗濯ばさみやビー玉、輪ゴムなど、様々な道具を用いて変化をつけることも。

 

いよいよここから、染めの作業です。
藍の生葉(なまば)をミキサーに入れて青汁状態に。

 

それに先程のシルクを漬け込みます。
この漬け込む時間で色合いが変わります。
浸けた布をしっかり洗って乾かします。

 

作品が乾くのを待つ間は、農園で育てているハーブ『バタフライピー』の特製ドリンクでおもてなし。
特製の梅シロップを入れると、ブルーから紫へ一変します!
酸性のものを入れると色が変わるとのことです。

 

作品が完成!
模様も綺麗に出ています!

「キレイな志摩ブルーですね!」

と、ズーさん。

 

「『たで藍』は夏場だけですが、生葉染以外にも、『乾燥葉』を使った染め体験は通年可能です。
もともとうちは農家で野菜づくりをしているので、染め体験に限らず、農園で育てている作物の収穫体験等、様々な自然体験を通して志摩の魅力を発信出来るように準備している最中です。
農園を利用して、年中楽しめるようになったら嬉しいですし、それがまたエネルギーになる気がします」

と、レイさん。

「まったくその通りです!」

と、ズーさん。

『レイズファーム』で、あなただけの『志摩ブルー』をつくってみませんか!?