三重テレビ『ゲンキみえ生き活きレポート』2022年8月21日

いなべ市藤原町の旧中里小学校を利用した『遊べる廃校!ういこっちゃね。』
2019年には、廃校のランチルームを利用したコミュ二ティカフェ『カフェ ういこっちゃね』を中心に紹介。
大道芸人であり、地域おこし協力隊として活動していた近藤匡さん(芸名:わくわくブーブ)を中心にコミュニティカフェを運営!
当時、体育館の利活用を検討中であったが、その後、『遊べる廃校』として更に進化!
2020年には、体育館にクライミングウォールや滑り台、トランポリンなど手作りの遊具を設置した『あそび場 ういこっちゃね』をオープンしました!
地元の人の大切にしてきた場所を活かしながら、子どもから大人まで世代を超えて気軽に集える新たな場所づくりを目指しています!

2019年9月に、『ゲンキみえ生き活きレポート』で紹介した『あそべる廃校!ういこっちゃね。』
閉校となったいなべ市藤原町の旧中里小学校で始まった面白い取り組み。
それは大道芸人によるパフォーマンスと、地域の人が気軽に立ち寄れるコミュニティカフェの運営でした。
地域おこし協力隊の仕組みを利用し、全国から3人の大道芸人が集まり、イベントやお祭りで楽しいパフォーマンスを披露。
全国にいなべ市を情報発信していました。
小学校の給食室や食堂を利用した『カフェ ういこっちゃね』は、毎日通う人もいて、連日の大賑わい。
地域のよりどころをつくりあげました。

今回は『あそべる廃校!ういこっちゃね。』のその後の取り組みを紹介します。

 

『カフェ ういこっちゃね』は前回なかった看板が付いています。
中には常連さんらしき姿も見えますね!

 

『ういこっちゃね』を運営する近藤匡さん。
近藤さんはパフォーマーでもあります。

「はい。
『わくわくブーブー』という芸名でパフォーマンスも行っています。
カフェは町の方が来てくださって賑わっていて、とてもありがたいです」

 

3年前と変わったのは、木製のテーブルや椅子を新調し、席数も倍増したこと。

 

さらに『出席簿』をメニュー表に!
ドリンク類や食事など、メニューも増やしました。

「今はいなべのそばですね。
温かいそばと冷たいそば。
それから、いなべのさくらポークを使ったホットドッグなどをやってます。
いなべ市のおいしいもの、魅力を発信していこうというメニューづくりをしています」

と、近藤さん。

 

ホットドッグは、地元の特産品、さくらポークを使ったソーセージが主役の一品!
食べごたえがあり、とても美味しいです!!

「いなべの物を使って、楽しんでもらいたいという気持ちで、がんばっています」

 

新メンバーも増えました!

「静岡県出身で、今年4月にいなべ市の『地域おこし協力隊』として着任した浜田佳喜です。
25歳です。
『ういこっちゃね』は自然が溢れていて、さらにここのカフェはお客さんの年齢層のが広くて、いろいろな人と接する事ができます。
本当にみんな温かくて、楽しいです」

「すでに『ういこっちゃね』のメンバーの中で一番しっかり者で、助かっています」

と、近藤さん。
もちろん、3年前に紹介したメンバーも相変わらず活躍中です。

 

常連さんにもお話をうかがいました。

「歩いて5分のところに住んでいます。
旧・中里小学校の卒業生です。
雰囲気が良いし、スタッフがいいから通っています。
いろいろアイデアを出してがんばっていますよね」

「今は個人の家に行って遊べないでしょう。
ここだったら遠慮なしにいることができるので、続けて欲しいなあと思っています」

「若い人の力をもらってるっていうの? そういう感じです」

 

今回一番大きく変わったという体育館に向かいます。
その前に、上靴に履き替え!
たくさんの上靴が、サイズごとに並んでいます!
すごい数ですね。

 

こちらが体育館!
すごい!
すごいです!
巨大な滑り台、クライミングウォール、トランポリンなどが設置されています。
ここは何ですか?

「ここは『遊び場 ういこっちゃね』です。
2020年6月に体育館を利用してオープンしました。
会員登録をしてもらい、入場料を払ってもらって使用してもらいます。
見守るだけの方は『見守り料金』というのも設定しているので、見守りながらお話したり…大人から子どもまで、幅広く楽しんでもらっています」

と、近藤さん。

 

滑り台は体育館の2階から滑るようになっていて、かなりスリリング。

「プチジェットコースターみたいな感じで、楽しいと思います」

巨大トランポリンは見たことがないほどの大きさ!

そして、滑り台ではなく『登り台』。
こちらを登って、滑り台で降りるというコースになっています。

 

そして、何といっても目を引くのが、こちら!
高さ、およそ3メートル!
専門家にコースづくりを依頼したという、本格派の『クライミングウォール』です!
レベル1からレベル4まで難易度別に色分け・シール分けされているので、技術に応じて楽しむことができます。

 

「たくさんの人の思い出が詰まっている場所を使わせていただくので、カフェだけではなく、遊べる場所、学ぶことができる場所としたい。
さらにまた新しい人が思い出を作ることができる場所にしていきたいという思いが『地域おこし協力隊』のメンバーで共通の目標でもありました。
ちょうどコロナ禍となり、緊急事態宣言の発令などで市外・県外に遊びに行きにくくなったこともあり、それを機に地元の方、特にいなべ市の方、県内の方に楽しんでもらえるように作りました」

と、近藤さん。

 

基礎になる大切な部分は大工さんにお願いし、基礎以外の部分には、近藤さんをはじめとする『ういこっちゃね』のメンバーも参加しました。

 

夏休み。
旧中里小学校の体育館に、再び子どもたちが帰ってきました。
子どもたちの笑顔の数だけ、地域はゲンキになります!

 

「『地域おこし協力隊』で、地域活性という目標で挑みましたが、たくさんの方の思い出の場所を使わせてもらうというのは、僕たちもプレッシャーがありました。
最初は地元の方だけだったのが、遊び場を作ってからファミリーで、三世代で来てもらえるようになり、とても嬉しいです。
最近、地元の方とかがいろいろな教室やワークショップ、イベントもやってくれるようになってきたので、さらに地元の方たちと協力をして、もっともっといつ来ても楽しむことができる場所にしていきたいと思います」

と、近藤さん。

カフェういこっちゃね。
と、遊び場。
みんなで行ってみませんか。