いなべ市北勢町『下平大野B遺跡 発掘調査現地説明会』開催のお知らせです。
北勢町下平にある『下平大野(しもひらおおの)B遺跡』での発掘調査において、弥生時代の竪穴建物や土器などが確認されています。
ぜひこの機会に現地説明会にお越しください。

日時 令和4年8月21日(日)
   10時~11時半
小雨決行
※密集を避けるため、この時間内に現場を公開し、職員が随時説明を行います。
場所 下平大野B遺跡発掘調査現場(いなべ市北勢町下平)

【調査の概要】
下平大野B遺跡は、「京ヶ野台地」(きょうがのだいち)とよばれる河岸段丘(かがんだんきゅう)上にあります。遺跡の東側には田切川(たぎりがわ)があり、南西方向には藤原岳を望むことができます。
令和2年度の調査で、弥生時代中期(約2,300年前)の竪穴建物や掘立柱建物などが見つかりました。床面には赤く焼けた炉跡や、屋根を支える柱を立てた穴などが残っていました。竪穴建物などからは、甕(かめ)や壺(つぼ)などの弥生時代の土器や石器などが出土しました。
 今年度は1,200㎡の調査を行い、弥生時代の竪穴建物や、溝、焼土などの遺構が見つかりました。遺物も、弥生時代の土器や石器の剥片(はくへん)などが出土し、弥生時代の集落がさらに北側に広がることが明らかになりました。

写真 三重県埋蔵文化財センターより