知られざる熊野探訪ツアー「尾鷲発!3大巨岩を巡るよくばりトレッキング」

■開催日時

令和4年9月23日(金・祝)※雨天の場合、9月24日(土)に延期

午前7時~午後4時

■開催場所

便石山~天狗倉山~岩屋堂(集合・解散:三重県尾鷲庁舎駐車場)

■内容

熊野地方には巨岩や奇岩が点在し、それらは長い間信仰の対象として人々に崇められてきました。このような岩の誕生にはかつて紀伊半島に存在した火山活動が深く関連しています。今から約1400万年前、熊野地方で起こった火山の大噴火により、「熊野カルデラ」「熊野北カルデラ」と呼ばれる地形ができました。そして、この巨大カルデラ火山の地下内部ではマグマが上昇し火成岩の岩体を形成、その後、長い年月をかけて大地の隆起や浸食、風化により変化を重ね、現在地表に現れている姿となったのです。
 尾鷲市を囲うように連なる山々も、熊野北カルデラ火山の活動があった1400万年前の頃に1000m~3000mもの地下にあった地盤が、隆起と浸食を繰り返し現在の姿となり現れており、そこに存在する巨岩たちもまたカルデラ火山が生み出した岩体です。
 今回のツアーで巡るのは、便石山(599m)の斜面に突き出した大岩『象の背』、天狗倉山(522m)の頂上にあり尾鷲湾や大台ケ原が一望できる大岩『天狗岩』と、その中腹にある観音様がずらりと並んだ自然岩の霊場『岩屋堂』の3つの巨岩です。国道425号線坂下トンネル手前の便石山登山口より苔むした岩が点在する木の根道を登り標高約600mからの絶景を楽しんだ後は石畳や階段が整備された遊歩道を下り、世界遺産の熊野古道馬越峠(325m)を通り過ぎて天狗倉山山頂へ。大岩にかかった鉄のハシゴを登ると大台ケ原を含む360度のパノラマが一望できます。この山頂から尾鷲市方面へシダが生い茂る道を下ると巨大な磐座が現れます。西国三十三所名所図会では「天狗岩窟」と紹介され三十三体の観音石仏がずらりと並ぶこの場所をかつては西国巡礼者が訪れ旅の安全を祈願しました。 大地の成り立ちに思いを馳せながら、かつては信仰の対象として、現代はパワースポットとして大きな存在感を示し続ける巨岩を巡る旅をご案内します。

■その他

参加料・入場料 500円(保険料を含む)
定員 15名(要申込、多数の場合抽選)
募集受付期間 令和4年8月9日(火)~9月9日(金)午後5時まで
案内人 内山佳和氏(日本山岳ガイド協会認定登山ガイド、尾鷲薮漕隊)
対象 健脚者(連続8時間の山歩きが可能な方)
持ち物等 リュック、弁当、飲料、行動食、山歩きに適した服装と靴、雨具、トレッキングポール、手袋、帽子、タオル、その他各自必要なもの
備考欄 累積高低差±約1,000m、歩行距離約12㎞