三重テレビ『ゲンキみえ生き活きレポート』2022年9月4日

伊賀市を拠点に活動するサークル『Five Dance&DoubleDutch(ファイブダンス&ダブルダッチ)』。
ダンスとダブルダッチを一緒に学ぶことが出来る三重県初のスクールとして、代表の稲垣智子さんが立ち上げました!
中でもダブルダッチは2本の縄を使った縄跳び競技で、三重県ではまだダブルダッチを専門としたスクールが少なく伊賀からの発信、普及を目指しています!
立ち上げ時からは地域の小学校の体育館等を練習場所にしてきたが、コロナ禍で利用停止となり、練習が思うようにできなかったことから、この程、クラウドファンディングに挑戦。
空き倉庫を改築して新たに練習用の専用スタジオを立ち上げました。
地域の幅広い年齢層の人たちにスタジオに足を運んでもらいたいと、エクササイズ教室や介護予防体操の教室等も開催。
また、自然の中から多くのことを学んでもらいたいと、田植えや農作業などの自然体験イベントなどを開催する等、地域との交流も積極的に図っています!

『ダブルダッチ』とは2本の縄を使って跳ぶ縄跳びのこと。
向かい合ったターナーと呼ばれる二人の回し手が2本の縄を内側に回し、その中でジャンパーが技を交えながら跳びます。
その歴史は意外と古く、今から300年前、現在のアメリカのニューヨークに、オランダ人によって持ち込まれたと言われています。
必要なものがロープ2本、そして狭い場所でも楽しめることから、子どもたちの間で一気に広まりました。

 

こちらはダンスとダブルダッチが一緒に習える、三重県初のスクール!
伊賀市の『カルチャーベース FIVE』です。
他にも、ダンスエクササイズや介護予防の体操教室等、幅広い年代を対象に、地域密着型のスクールとして活動しています!

 

回す人が2人いて、跳ぶ人が中にいてという形で、跳んで回して、跳んで回して。
年齢層も幅広く、5歳から中学生までの生徒さんがいます。

 

『カルチャーベースFIVE』代表、『Tomo』こと稲垣智子さんに、ダブルダッチのスクールを作った理由をお聞きしました。

「わたしはもともと、伊賀市内でダンスチームを主宰していました。
YouTubeで縄の中でダンスをしている映像をみて、めちゃくちゃカッコいいと思い、調べたところ、三重県にはスクールがありませんでした。
ないなら作ってしまおうという感じで、インストラクターを外部から読んでサークル活動をスタートさせました」

 

「今までは体育館を借りたり、市民センターを借りたりしていましたが、新型コロナの影響で体育館も使えない、公民館も使えないという状況が長いこと続きました。
青空教室みたいな感じで外でレッスンしたりしましたが、雨が降ったらできません。
自分でやるしかないと思いました」

 

そこで稲垣さんは一念発起。
自分たちだけのスタジオをオープンする為、2022年3月にクラウドファンディングを活用して資金を調達。
もともと木材加工の倉庫だった建物が見事、生まれ変わりました。

「100名以上のご支援がありました。
そんな応援で出来たスタジオですが、ご支援頂いたお金を大事に使いたいという思いもありまして、天井や床の補修は自分たちの手で行いました。
作業は私はもちろん、生徒や保護者も手伝ってくれました。
みんなで作った感じですね」

 

この日はダブルダッチクラスのレッスン日。
生徒のみなさんがやってきました。
なぜダブルダッチを始めようとしたのかを聞いてみました。

「友達がダブルダッチをしてるのをみて楽しそうだなと思って入りました。
スッキリして、何か見せようという気持ちになって・・・楽しいです」

「もともとダンスをしていて、先生が他のクラスでダブルダッチをやっていたので、楽しそうだったからはじめました。
みんなで、協力して縄を回しているところが楽しいです!」

 

まずはアップから。
怪我をしないようにみんなでしっかりと、体を慣らすところから始まります。

 

そしていよいよジャンプ!と思いきや、続いてはロープを回すターナーの練習。
ターナーの息が合わなければジャンパーとの息も合わせられません。
実はレッスン時間の半分は、この縄を回す練習に充てられます。

 

指導にあたっているのは、インストラクターのハラケンさん。
ダブルダッチ歴は9年、全国大会の出場経験もあります。
FIVEに通うメンバー達も、様々なコンクールや大会に出場。
徐々に結果を出しつつあります。

「ダブルダッチの魅力ってなんでしょうね。
ロープに引っかかるかもしれないけど通ってるっていう…そこがやっぱりすごいと思うし、そういうところを僕はいいなと思ってやっています。
人間性というところも大切にしたいです。
例えば挨拶とか誠実さが、ダブルダッチやる上で、スキルアップする上でも大事になってくると思うので、そういうところは伝えていきたいですね」

 

ダブルダッチと一言で言っても、いろいろな種類があります。

【スピード】は決まった時間内に、いかに多く跳ぶかを競うパフォーマンス。
【1to1バトル】はターナーを固定し、ジャンパーが音楽に合わせて即興でをして格好良さを競うもの。
そして【フュージョン】は、音楽に合わせてチーム全員の息とタイミングを合わせる団体でのパフォーマンス。
チームワークが試され、そしてまた、こちらも大きな達成感が得られる競技です。

 

中学3年生の丈太郎は今度11月に全国大会に出場するメンバーです。
彼は『スピード』で、今年の東海大会で個人の部で優勝をしています。

「ダブルダッチ歴は、小3の後半くらいから、5年ちょっとぐらいです。
僕はスピードをがんばっていて、自分の記録を更新した時が一番楽しいです。
チームはみんなで息のあったパフォーマンスとかが出来たら、とても楽しいです」

スピードは種目に寄っても変わりますが、30秒間で何回跳べるかを計測する種目。
丈太郎くんの記録は74~80くらい。
つまり1秒に2〜3回跳ぶんです!

 

中学1年生の眞之助くんは『1to1バトル』で全国大会に出場。

「プレッシャーや緊張はありますが、東海大会でも行けない子もいるので、その行けない子の気持ちも背負って頑張っていきたいと思います!」

 

「ダブルダッチは一人ではできない競技なので、協調性などがとても大切になってきます。
相手を思いやる気持ちや自然を大切にする気持ち、自分が食べてるもので身体ができているということを知って欲しいという思いがあります。
ですから、山や海にキャンプに行ったり、田植えや稲刈りなどの異年齢交流を積極的にしています」

と、稲垣さん。

 

「日々の生活の中で何か楽しいって思うことがあるとワクワクしますよね。
そのワクワクを持った人が沢山集まってくれたら地域もすごく盛り上がると思うし、いろいろ人が楽しいと思う点をいっぱい結んで、みんなでいい場所にしていけたらと考えています」

今後は2階部分を音楽スタジオに改装することも計画中!
地域の人たちの居場所づくりを目指しています。

みなさんも体を動かしてワクワクしてみませんか!?
『カルチャーベースFIVE』に一度足を運んでみてください!