特別展示室企画展「杉岡華邨 書作展」

■開催日時

~令和4年11月13日(日)

会期中無休

■開催場所

研究収蔵棟 特別展示室

■内容

 かな書の第一人者として活躍した奈良県吉野郡下北山村出身の書家、杉岡華邨(1913-2012)を顕彰する書作展を開催します。

 杉岡華邨(本名・正美)は、尋常小学校教師として習字の研究授業を担当したことをきっかけとして書の道をめざしたという異色の存在です。辻本史邑、ついで尾上柴舟、日比野五鳳に師事し、38歳にして日展初入選、45歳で日展の特選を受賞、書道家としての道を歩みました。平安朝以来のかな書の美とその表現の可能性を追求し続け、87歳になって文化勲章を受章、その後も98歳で逝去する直前まで現役作家として作品を発表しつづけました。

本展では、杉岡華邨の出身地である下北山村が所蔵する書作品、華邨が愛用した筆、受章した勲章など由来の品を借り受けて展示し、華邨が追求し続けたかな書の魅力や書道界における華邨の功績を紹介します。