水

や土を極限に抑えて野菜を作っている

ポモナファームでは、いま、問題となっている環境問題に、農業の方面から立ち向かっていこうということを掲げていて、できるだけ水を使わない、肥料や農薬を抑えるという方法を用いて、野菜を育てています。
水のことで言えば、海水が増えて来ている中で、真水がだんだん減ってきています。
農業で使っている真水が大半を占めているため、真水の量が減ってしまうと、私たちが使う真水の量も減ってしまいます。
できるだけ農業で使う真水を抑えることによって、自分たちの生活もうそうですし、海水から真水に変換することはできるので、そこからの利用なども考えています。
栽培技術として、できるだけ与えないという方法をとっていて、与えるとしても1つの株に対してペットボトルのキャップ1杯分程度。
特殊なマットに垂らすことで、水を広げるという技術を用いて栽培しています。
こういう技術も、取り入れていきたいと言ってくれる農家さんや、連携したいと言ってくれる農家さんがいて、すでに始めています。
この栽培方法をポモナファームで確立することができれば、連携してくださった農家さんも新しい技術提供としてできるので、今後にも期待できると思っています。

農

業から出るごみを堆肥にして、与える量などを研究している

僕は大学時代から有機肥料について研究をしてきました。
高校も大学も農業のことを学び、それを活かした仕事に就いています。

今、任されている堆肥のことは、やりがいを持って取り組んでいます。
畑に撒く堆肥、おもに有機肥料をどれくらい与えると作物に影響があるのか。
また、有機肥料を作る過程で有害な物質が出ないかなどの研究をしていました。
このポモナファームでも葉っぱだったり茎だったり、ゴミとして出されるというのを目の当たりにして、農家でのゴミ問題を解決したいと思い、大学での治験を生かして取り組んでいます。
今後はその堆肥を用いて、ハウスで栽培を試験してみて、それでうまくいけばハウスと堆肥場でというサイクルができるので、土を使わないくてゴミが出ないというまた一つ新しい栽培方法ができるのではと、捉えています。
もともと、大学での実験や研究が好きだったので、この会社に入る際に、そういう研究もできると言ってもらったので、それが今できるのはとてもおもしろいです。
大学にいると、なかなか実践的にできない部分があったので、それを今、何もわからない状態、教えてくれる人がいない1からの状態となるので、それはとても難しいと思う部分もあります。
しかし新しい発見もあるので、おもしろいなあと思っています。

質

が高いものを安定供給できるように取り組んでいる

東京のレストランの方と連携して、大きさや品種などを調整して配送しています。
意見交換として連絡をいただくのですが、唐辛子は唐辛子の難しさ、トマトはトマトの難しさがあります。
もともとやっていなかった唐辛子に、自分が挑戦していったというのもあり、はじめは良い大きさができなかったり、萎れたりすることがありました。
それがだんだん良くなっていって、良い大きさのものが採れるようになり、ある程度の量を東京にも出荷できるようになったというのが、とてもやりがいというか、達成感を実感できました。
夏場からはじめたということもあり、ハウスの中が熱がこもりやすく、植物が萎れやすいことが多くありました。
なので、できるだけ換気をしたり、水の量を調整したり、光を遮ることをして日陰の状態で風通しを良くして。
要は人間と同じような感覚ですね。
人間に接するのと同じように植物にも接して、その結果、良い実を付けさせるというか、成果を出せるように対応してきました。

ガ

ンマアミノ酪酸（GABA）も高く、ストレスも軽減される

ポモナファームでは、野菜の栄養とおいしさを引き出す栽培法を行っています。
水の制限や海水を用いることによって、植物にある程度のストレスをかけるわけです。
そうすることで実の方に栄養を凝縮させる働きをさせることによって、味が濃くなります。
ただ単に甘いだけではなく、しっかりと味が乗った状態での甘さだったりするので、飽きが来ないというか、いくつでも食べられるトマトを作っています。
他にもストレスを与える事によって、GABAという「リラックスをもたらす成分」が増加します。
生活のストレスの軽減や、睡眠の質の向上だったり、食べることで緩和できるいう指標があるんですけど、最近、実を収穫して検査したところ、GABAが66mg検出されました。
ストレスに聞く量が50mgと言われているので、その量を越えているウチのトマトを食べていただければ、社会ストレスや生活ストレスも緩和できると捉えてもらえればな、と思います。

ここでしかできないものを日本に、世界に発信していければ、日本の農業の一翼を担っていけるかなと考えています。