三重テレビ『ゲンキみえ生き活きレポート』2022年11月13日放送

三重県内の女性起業家を応援し、共に成長するためのコミュニティとして2019年に立ち上がった『wiz:(ウィズ))。
『wiz:』が三重県内で起業する女性のために、2020年にオープンした【チャレンジショップ四日市 wiz:in Casa】は、飲食店の開業に欠かせない厨房設備が備えられたチャレンジショップで、起業の為のスタート時の負担を抑えつつ、テストマーケテイングができます!
今までに6名の利用者が利用。
この場所を足掛かりに自らの店をオープンさせるという夢に繋げた人も!
現在は7番目のチャレンジャーが、身体にやさしい『キンパ』を提供する韓国料理のお店を出店中です!

四日市市に、女性が夢に向かってチャレンジできる期間限定のお店ということで、さっそくお邪魔しました!

それがこちら。
『wiz: in Casa (ウィズ・イン・カーサ)』です。

 

店外ボードに『559gimbap cafe(五穀キンパ)』と書いてあります。
ランチもいろいろ、種類がありそうですよね!    

 

現在、ランチタイムが始まったところ。
すでにお客さんがたくさんいます!
現在出店中の『559gimbap.café』はキンパを中心とした韓国料理の店。
水曜日~日曜日の8時30分~16時30分まで営業しています。

 

「ほぼほぼ毎日来ています。
五穀米なので優しくて、身体にも良い感じがします。
飽きないんですよ、母も気にいってたまに連れてきます」

「初めて来ましたが、キンパがとても美味しかったです!
以前から建物自体がちょっと気になっていまして。
住宅展示場かと思ってたいたのですが、ここでお食事をできると聴きまして。
それと、韓国料理がもともと好きでしたので、来てみました。
チャレンジショップだということは知りませんでしたね」

「チャレンジショップの取り組みは、とても良いと思います。
またどこかでオープンしてくれたら、また来たいですね」

お客さんの反応も上々です。

 

このお店の運営、管理をされている、『三重県女性起業家コミュニティwiz:』の川北睦子さんにお話をうかがいました。

「こちらは、三重県内で起業を目指す女性たちを応援する期間限定ショップとなっています。
厨房施設が備えられているので、初期費用を最低限に抑えた形で、出店の為のテストマーケティングができるというのが強みですね。
通常飲食店を開きたいっていう場合、とてもお金がかかりますが、ここは敷金・礼金なしで、基本は3ヵ月、6ヵ月と借りる方、さらに、9ヵ月借りた方もいらっしゃいます。
夢を持っていても、実現するって中々難しいところがあります。
ここは、ちょっとハードルを低くしてチャレンジをして、その間に色々実験を重ねて、本格的な挑戦に備えていただくことができます。
そしてもうひとつ大きなポイントが、ファンを付けていただくこと。
そうすると本格的なオープンの時に、みなさん来ていただけますよね。
今までで6人がチャレンジをしています。
その中で実際にお店を出された方もいらっしゃいます」

 

「実は、現在営業している『五穀キンパ』さんは、チャレンジ2回め。
前回は3ヶ月で、今回は6ヵ月。
前回が初めてで利益度外視だったので、今回はそのあたりを改善してチャレンジしています。
夢は、ずっともっているだけでは月日が経ってしまうだけなので、ここで本当にチャレンジすることで、次に進めると思います」

と、川北さん。

 

そもそも、チャレンジショップ四日市 wiz: in Casaを運営している『wiz : (ウィズ)』とは、何をしているところなのでしょうか?
運営事務局を訪ねると、オンラインミーティングをしている川北さんがいました。

「『wiz :』は三重県内の女性起業家が集まり、自らの成長を促進し、仲間や行政、企業との協働を通して、より良い未来づくりに貢献するコミュニティで、現在98名ほどのメンバーがいます。
仕事をしている者同士、気楽に話せるようなコミュニティがほしい、ちょっと先を行く先輩を見ることで一緒に成長していける仲間がほしいとの思いから立ち上げました」

 

「飲食店経営、エステサロン経営、ライターさん、社労士さんなど、本当に多様な女性がいます。
主に、月に1回の交流会、そして勉強会などを開催しています。
飲食店を立ち上げたいという女性が、家計をやりくりしながら初期費用を捻出するのは難しいなと思っていたところ、四日市市のハウスメーカーの『Casa』さんから、地域貢献の一環として一階に厨房を用意するから、そこを女性起業家が使ってはどうかと声をかけてくださいました」

 

ランチタイムが一段落したところで、『559gimbap.cafe(五穀キンパカフェ)』の岡本智恵さんにお話をうかがいました。

「私はもともと、美容関係のセラピストをしていました。
かねてから起業に関心があり、大好物であり身体に優しいキンパを提供する店を出したいと挑戦しました。
今年の1月~3月にかけての3ヶ月間、一度目の挑戦をしました。
しかし、そのときは利益を出すことが難しかったので、改善を経て、再び6ヵ月間のチャレンジとなりました」

 

「『wiz :』を通してさまざまな専門家から受けたアドバイスを基に経営も見直しし、現在はより集客に繋げる為にInstagramでも情報を発信中しています」

と、岡本さん。

 

こちらが人気メニューの『プルコギキンパ』。
具材は自家製のタレで漬け込んだ国産牛、人参、ほうれん草、玉子、ごぼう。
お米は通常の白米よりも低糖質な、黒米を中心にした五穀米を使用しています。

 

口の中で、いろいろな食材の食感が混ざり合い、楽しいです!
それぞれの素材の味がしっかり生きていつつも、しっかりとまとまっていて、とても美味しいです。

「このサポートがなければ、ここまで形にすることはできなかったと思います。
サポートがあるからこそ、メニューづくりなどに集中して携わることができました。
私の周りでも多いのは、最初の一歩を踏み出すことが難しいということ。
スタートしたら後戻りできないので、本当に勇気がいると思います。
けれど実践で少しずつやっていくことができるなら、一歩踏み出そうと思うことができます。
時には大きな失敗もありますが、たくさんの人からアドバイスをもらって乗り超えていくと、自分も成長できるし、それを形にしていくのが一個ずつ見えるので、ぜひ起業を考えている人にはチャレンジしてほしいですね」

岡本さんを含め、今までに6名がこのチャレンジショップに挑戦。
ここでの経験を基に、新たな夢へと進んでいます。

 

テーブルを囲んでいるのは、川北さんと、『Casa』の社長である長谷川元英さん、そして前回チャレンジショップに挑戦した、卒業生の綿谷有紀さん。

 

「6年ほど前に『Casa株式会社』として立ち上げた際に、会社として社会に何か貢献できることがないかといろいろな方に相談しました。
その中で『wiz:』の川北代表から女性の独立・起業を応援していると聞きました。
資金面や場所などのハードルがあり、夢に向かっての行動をなかなか起こせない人たちフへの後押しをできるということは、本当に嬉しいですし、実際に成功し、結果を出せた人がいるのは本当にありがたいことです」

と、長谷川社長。

 

自動車部品や金属加工を手掛ける『フジ技研』が、モノづくりの技術を伝える体験施設、事業継承した地元産卵『いっちゃんたまご』と自家製野菜を活かしたカフェ等を併設した複合施設を、今年7月にオープンしました。
綿谷さんは、そのカフェ部門『FUJIHUB』を運営するため、3ヶ月間チャレンジショップで、メニュー開発等等の準備にあたったのです。

「いなべ市の大安町の『FUJIHUB』で、『いっちゃんたまご』を使った料理をお出ししています。
メインはコッペパンで、スイーツもタマゴをメインにしたものです。
オープンは決まっていたものの、まだその時点では厨房もなかったので、こちらの厨房を借りて試作をしました。
『wiz :』のメンバーの方がたくさん来てくださって、たくさんアドバイスをいただきました。
親鶏を使った料理も出してるんですけども、キーマカレーなど、ここで施策した料理は、今もお店で提供しています。
活かされた部分はとても大きいですね」

と、綿谷さん。

 

「成功している人もいるし、辞めようと決断した人もいます。
やはりやってみないとわからないことですから、その一歩を応援できること、そしてそれを見た人が影響を受けて、私もやってみようって思う…それがとても嬉しいです。
ここからたくさんの人が卒業して、地域で愛される飲食店、人気ショップが生まれてくるといいなと思っています。
刺激をし合って、自分を自分で成長させるようなコミュニティにしていきたいとですね」

と、川北さん。

身体(からだ)思いの『五穀キンパカフェ』は12月いっぱいまで!
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