企画展 わが郷土のお祭り「飛鳥町と飛鳥神社例大祭」

■内容

開催期間 令和4年12月17日(土)~令和5年1月29日(日)
休館期間 ※12月31日・1月1日は休館
開催場所 企画展示室
入場料 無料

 熊野市飛鳥町は、紀伊半島南東部の山間に位置する総面積52.83㎢、人口1000人余り、町のほぼ全域が大又川沿いにある自然が美しい山郷です。江戸時代、紀伊国和歌山藩の支配下であった大又村・小又村・小阪村・佐渡村・神山村・野口村の6ヶ村が1889年4月に施行された町村制により飛鳥村として発足、その後、1954年11月に 木本町荒坂村新鹿村泊村有井村神川村五郷村との町村合併により熊野市の一部となり、飛鳥村は新たに飛鳥町となりました。
 飛鳥町及び周辺地域は古くよりスギ・ヒノキの林業が盛んな地域で、江戸時代初期では、紀州藩がスギやヒノキ植林の他に木炭・林産品などの製造や販売に力を注ぐために当地域にも「御仕入方役所」が設置されていました。また、豊富な森林資源から木地師が盛んに活動した地域として知られ、地元の寺院には美しい高坏が残されています。
 飛鳥神社は当地域周辺に複数存在し、すべて新宮市の阿須賀神社に縁のある神社とされています。当飛鳥神社(小阪飛鳥神社)は五郷町寺谷の飛鳥神社(寺谷飛鳥神社)より勧請されたのが始まりとされ、創建時期は不詳ですが、寺谷飛鳥神社に所蔵される寛文4年の由緒書状文書などから、江戸時代以前の草創であると推定されます。境内からは弥生時代以前の土器が出土していることから境内地は、当神社鎮座以前も重要な祭祀場所であったことも考えられています。また、社叢全体が熊野市天然記念物に指定された境内には杉の巨木が立ち並び、中でも四本杉と呼ばれる御神木は、樹齢1300年以上といわれ、神社境内の歴史の深さを物語っています。
 当展では、飛鳥神社で毎年6月に行われる四本杉祭りと11月に行われる例大祭に焦点をあて、祭りの中で使用される神輿・神楽道具などの実物展示や開催内容のパネル展示などに加え、飛鳥神社の由緒や成り立ち、飛鳥町の地勢や見どころ、慣習などについても、パネルや映像で紹介いたします。

<付属事業>
 飛鳥神社宮司による講演会を開催
  ※講演会演題「飛鳥神社のお祭り」
   開催日時:令和4年12月18日(日)午後1時半~3時まで
   入 場 料:無料
   定  員:40名
   講  師:西村勇三氏(飛鳥神社宮司)
        開催場所:展示棟 映像ホール
   受付期間:~令和4年12月17日(土)