特別企画「くまのみちを歩く~伊勢国から紀伊国~」

■開催日時

令和4年12月17日(土)~12月25日(日) 午前9時~午後5時 

■開催場所

新宮市文化複合施設丹鶴ホール(和歌山県新宮市下本町2丁目2番地の1) 2階熊野学エリア展示壁 

■内容

城下町田丸を起点に熊野三山へと続くくまのみち。神宮参拝を終えた旅人の一部は、田丸で白衣や笈摺といった巡礼衣装を整えくまのみちを南下しました。目指したのは西国三十三所の一番札所那智山青岸渡寺。観音信仰が盛んになった江戸時代以降、西国三十三所を巡る巡礼者が増え、地域住民の生活道として開削された道が、やがて信仰の道として利用されるようになり、道標や道中の安全を祈願する石仏が建ち、さらに巡礼者を弔う供養碑なども建立され、道を取り巻く自然景観に人の営みが加わり、独自の景観が出来上がっていきました。
 熊野古道センターでは、田丸から熊野三山まで続く熊野古道伊勢路を紹介するハンドブック型の冊子「くまの・みち叢書」を令和2年度から6年度にかけて毎年一冊刊行する企画を立て、現在、三巻目に当たる「くまのみちを歩く~西国第一の難所八鬼山越え~」を執筆中です。
 本展では、令和2年度と3年度に発行した2冊から、おすすめの名所や季節ならではの景観、石標や石仏、そして自然にはたらきかけてできた文化的景観を写真で紹介するとともに、江戸末期に刊行された西国三十三所名所図会に描かれている画と現在の景観を比較検討するパネルも併せて展示します。熊野古道伊勢路の魅力と文化的景観を多くの地域住民に知っていただく機会とします。

 

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