三重テレビ『ゲンキみえ生き活きレポート』2023年1月15日

前川果樹園の『美津みどり』は『美し国津市産のみどり色のくだもの』から考案され、2020年に商標登録を出願し、2021年9月に登録されました!
果樹園は約2ヘクタールの圃場でミカン、キウイフルーツ、すだち、レモン等30種類の果樹や野菜を栽培。
収穫体験やみえの安心食材表示制度や津市ふるさと納税の返礼品の登録等、地域振興につなげているほか、「美津みどり」として津市産をPRし販売することで地産地消につなげています!

『道の駅 津かわげ』で最近、話題となっている商品があるそうなんです!
それがこちら!
『美津みどり』!
『美津みどり』とは、津市内にある『前川果樹園が』キウイ、サルナシ、ライム、シークワーサー、カボス、レモン、スダチなど7種類の緑の果物を登録商標したもの。
さっそく『前川果樹園』に行ってみましょう!

 

『前川果樹園』は伊勢自動車道芸濃ICから車で数分。
津市高野尾の小高い丘の上にあります。

 

前川さん、こんにちは!

「ここにいるのは全員『前川』ですよ。
家族で果樹園をやっています。
私が四代目で現在の園主です。
こちらが副園主となる三代目の父、そしてこちらが私の母になります」

と、四代目園主の温さん。

前川果樹園は創業昭和7年。
令和4年で90年を迎えました。

「四代目の私から見ると、ひいおじいちゃんが創業し、以来、ずっとこの土地で果樹園を続けています。
おじいさんがみかん、父がキウイ…三代に渡って、だんだんと品種を増やしてきました」

 

果樹園には『次郎柿』『みかん』『タラノキ』『ビワ』などの木が植えられています
中でもこちらにあるのは特別な、創業当時から育てられている次郎柿の木。
樹齢はおよそ91年。
三重県内でも、これだけ長命な次郎柿の木は珍しいと言われています。

 

続いて、こちらはみかんです。

「ここにあるのは『宮川早生』という品種です。
甘みだけではなくほどよい酸味もあって、バランスが取れているんですよ」

 

皮も薄くて柔らかいです!
薄い皮ほど美味しいみかんとなっているそうですよ。
みずみずしくて甘く、あとから少し酸味も出てきて、本当にバランスが良いです。

 

これはタラノキで、春先になると先っぽに芽が出ます
常連さんで春の楽しみにしている人もいるので、注文があればお出ししています。

 

創業90年を迎えた『前川果樹園』は、およそ2ヘクタールの敷地で、柿、みかんなどの柑橘類など30種類以上を栽培しています。
土づくり、減農薬にこだわって育てた果物が『みえの安心食材』にも選ばれています。

 

そんな中、新たな試みとして始めたのが『美津みどり』の商標登録。
『緑色の果物にこだわろう』と、三代目が考案しました。

「植物はみなそうですが、『緑』というのは生産の基本なんです
葉っぱの緑、葉っぱから美味しいもの、香りの良いものが生産されて果実に集積されます
美味しさの源ということで、他のものとは違うだよというブランド化のために登録しようと考えました」

2021年9月、7種類の緑色の果物に使う商標として登録された『美津みどり』。
名前は、三代目と共に果樹園を守ってきた奥さん・やそ美さんが、考えたものでした。

「私の名前のやそ美の『美』は、『美し国』の『美』です。
そこに『津』を付ければ『美津』。
そして、常日頃、夫から『緑の葉っぱは美味しい果物づくりには欠かせない』と聞いていたので思い出して『美津みどり』という名前を発案しました」

 

『美津みどり』ブランドの一つ、キウイフルーツ。
今は実がなっていませんが、収穫は終わったのでしょうか。

「キウイは、例年11月下旬から12月上旬にかけて収穫になります。
そして、収穫したキウイは、今、『追熟』という熟成をさせて、追熟の良い頃合いを迎えたら出荷になります」

と、四代目前川さん。

 

こちらがキウイを追熟させている場所になります。
このコンテナ全部が、収穫したキウイフルーツです
この積み上げているケースの中で熟成させています。

 

キウイの中に入っているのはリンゴです。
収穫して、リンゴと一緒に密閉したポリ袋に入れると、リンゴから発生するエチレンガスによって、キウイフルーツが熟して食べごろになります。
そして、食べごろのキウイフルーツを見極めて出荷します

 

果肉が柔らかくて、とても甘い!

「キウイフルーツは、すっぱいイメージがあると思いますが、食べていただいたお客さん、みな驚かれます。
メロン並みの糖度の高さがあり、そのまま食べてもスイーツのような甘さということで、『スイーツキウイ』として販売しています」

 

『美津みどり』ブランドの一つ、『緑色レモン』。

「このレモンは緑のうちから食べられます。
黄色くなっても食べられますが、緑のほうが香りがとても強いんです。
オレンジとレモンの交配となっているので、そのままでも食べることができます。
香りと酸味のバランスを楽しんでいただけるのが、緑のフルーツの良さだと思います。
香りがとてもフレッシュなので、サラダにかけても良いですし蜂蜜をかけていただいても良いですよ」

と、前川さん。

「レモン以外にも緑のフルーツということで、ライム、スダチ、シークワーサー…などを、緑のうちに収穫して、さわやかな香りが強いうちにみなさんの手元に届けられたらなと思います」

緑の植物にかける想いが熱いです!

 

さらに『前川農園』では、ビニールハウスにて、新しい作物に挑戦!
それは、今、大人気の『シャインマスカット』!

「みなさんご存知のぶどう『シャインマスカット』です。
シャインマスカットも緑ということで、のちのち『美津みどり』のメンバーの一つにしていきたいと考えています」

 

「今後は『美津みどり』=『三重県』=『津市』として、周知していただけるよう、イベントなどに積極的に参加していきたいと思っています。
地域はもちろん、県外の人に知ってもらうことで、津市に来てもらって、いろいろなところを観光していただける、ひとつのアイテムとして『前川農園』を使っていただけたらなと思っています」

と、四代目前川さん。

『美津みどり』、興味のある方はウェブサイトをご覧ください!