三重テレビ『ゲンキみえ生き活きレポート』2023年2月12日

今回のゲンキさんは、津市雲出地区『男の料理教室』のみなさん。
津市の雲出地区社会福祉協議会が主催する地域ふれあい教室の1講座として行われいる「男の料理教室」は、地元のシニア世代男性を対象に、調理技術の習得・向上、食を通した地域交流などを目的としています。
料理教室を”地域の交流の場”として楽しみながら、自分が食べるものは自分で作れることを目標に料理を覚えるゲンキさんの活動を紹介します!

津市の『雲出市民センター』では、地域のみなさんがさまざまな体験、学びをする『地域ふれあい教室』が開催されています。
その中の1つが、『男の料理教室』。
エプロン姿の男性がたくさんいますね!

 

『雲出地区社会福祉協議会』事務局の佐藤薫さん。

「男の人も料理を作れないとアカンから、料理教室を開催できないだろうか…という要望があったのがきっかけです
今は、ご飯を作る人が決まっているという時代ではありません。
奥さんが旅行に行っていても困らないように…という感じで料理をしてもらうのは、とても良いことだと思います」

『男の料理教室』は2008年に開始し、第3日曜日の9:30~12:30に開催。
雲出地区社会福祉協議会主催する『地域ふれあい教室』の講座の1つとして、地元のシニア世代男性を対象に、調理技術の習得・向上、食を通した地域交流などを目的として行われています。

 

まずは食育指導士であり講師でもある河合裕美先生による、実演説明。

「さつまいもの大きさは均一に…」

教室の流れは、
1.先生による調理工程の実演説明
2.各グループでの調理実習
となっています。
メニュー内容によって調理工程を区切り、実演説明を行います。

 

「今日の献立はメカジキの竜田揚げがメイン、豚汁、サツマイモご飯、デザートはうさぎの表情を作った大福餅、そして、漬物という感じですね。
メニューを考える時に、得意な人が全部やってしまわないように、それから、誰か1人がずっと洗い物をしないようにして、切ったり焼いたりする作業を多く考えています。
作業も多くなるということで、みなさん、協力し合うような内容を考えています」

と、河合先生。

 

慣れた手付きでキャベツの千切りをする生徒さん、里芋の皮を剥く生徒さん。
さすがですね!

 

「料理教室に通って、3年になります。
先生から教えてもらうことはたくさんあります。
千切り、みじん切り、そして、かつら剥き。
いろいろなことをたくさん教えてもらいますが、技術がともなわないですね」

と、今井正三さん。

「料理は今まで全くやってなかったです。
ここで初めて作りました。
3年続けて、ようやく家内のお手伝いができるようになりました」

と、松島達彦さん。

 

トラブル発生!

「今日のレシピでは豚汁にキャベツは入れないのですが、サラダにするキャベツを豚汁用に切ってしまいました」

と、佐藤さん。

「連帯責任ですね」

「連帯責任でお願いします」

「これが男の料理です」

トラブルがありつつも、なんだか楽しそうです!

 

1つの班でちょっと失敗がありましたが、他の班は順調に進んでいるようです。
失敗は『男料理のエッセンス』?っと、いったところでしょうか。

 

続いては、デザートの大福餅づくり。
うさぎの形に整えて、『雪うさぎ』に仕上げます。

 

川本重夫さんは料理教室に通い始めて、なんと13年!

「家でも時々作ります。
そんなに毎回はできないですけれど、時々やったら喜ばれます。
おいしい。おいしいと言ってもらえるのが一番だね」

 

雪うさぎの大福完成!
みなさん、とても可愛らしくできていますね。

 

『男の料理教室』のもう1つの楽しみ。
それがコーヒータイム。
みなさん、この語らいの時間が何よりの楽しみだそうです。

「来た時に、ホッとしてもらいたい。
ちょっと、一服という形で、コーヒータイムは必ず心掛けています。
地域の方がみなさん、元気で来てもらえる。
それから、やっぱり居場所作りですね。
和気あいあいとくつろいでいる姿を見て、本当にやってよかったというのはあります」

と、佐藤さん。

 

「料理教室、私は必要に迫られてという感じです。
嫁さんにいつほられるかわからないので、自分でも料理ぐらいは出来ないといけないと思いまして。
今は家で手伝ったりすることもあります。
炒め物が得意というか、それしかできないので、そういうことをやっています」

と、宮崎実さん。

「私は通い始めて7〜8年になります。
よそ者で団地住まいでしたので、地元の人に全然知り合いがいませんでした。
8年前に退職したのを機に、地域デビューに料理教室を選びました。
知り合いが増えると、地域のいろいろないろんな行事に出やすいです」

と、松島正洋さん。

 

いよいよ、料理の仕上げに入ります。
ここで失敗したら、これまでの苦労が水の泡。
ちょっとだけですが、緊張感が高まります。

ちょっとした一手間が、おいしさを大きく引き立てます。
奥さんが普段何気なくやっていることを学ぶ。
これは夫婦の感謝の気持ち、コミュニケーションにもつながっていくはずです。

 

出来上がったメニューは、マグロの竜田揚げをメインに、豚汁、サツマイモご飯、そして、デザートの雪うさぎを沿えました。

 

みなさん、美味しそうに食べていますね!

「いつも作ってくれる人の労力がよくわかります」

「料理教室に通ってよかったのは、今までまったく面識が無かった人と付き合えるということです」

と、参加者のみなさん。

「料理をすることは『五感』をフル活用します。
そして、自分の作っているものができあがっていくという、楽しさも感じてもらえます」

と、河合先生。

「来てもらって、いろいろな地域の方で喋っていただける。
それも、料理教室の魅力の一つだなと思っています」

と、佐藤さん。

堅苦しい理由なんて抜きにして。
男性も単純に料理を楽しんで、ワイワイ語り合いながら食べる。
料理を通したコミュニティ作り、地域づくり。
これからもっともっと広がっていくのではないでしょうか。