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こんなことに取り組んでいます!

江戸時代に庶民の粋な着物として時代を風靡した松阪もめん。今もなお、お芝居の世界で松阪もめんの着物を着ることを「松阪を着る」と言われ“粋な着物”の象徴として語り継がれています。
昭和40年代後半に、織り手が絶えてしまった松阪もめんを復興させようとして立ち上がったのが、松阪市立歴史民俗資料館の初代館長・故田畑美穂氏でした。
松阪市内の主婦を募り「ゆうづる工房」を開き、地域で唯一営業している明和町の御絲織物さんの糸を使用して、昭和57年に「ゆうづる会」を立ち上げられました。
ただ単に手織りの技術を継承するだけではなく、「商品として現代に通用してこそ復興といえる」との田畑氏の意向のもと、織りや染めの実習をし、各地を訪問して技術や知識の向上を図り、手織り実演や体験を通して知名度を上げ、商品販売に至った松阪もめん。
今ではそれぞれの時代にあった、人々の心を引きつける作品も多く作られ、また個人ではなかなかできない大きな作品づくりにも取り組まれて、タペストリー、ウエディングドレス、刺繍をあしらった振袖なども手掛けられました。
現在の活動としては、市内各地域の小中学校や高校を積極的に訪問され、藍染の指導や松阪もめんを使ったブックカバーづくり講座なども開催し、地元の伝統・文化の魅力を次世代に伝えていこうと日々懸命にご努力いただいています。