三重テレビ『ゲンキみえ生き活きレポート』2023年3月19日

夫婦で営む『Fragaria farm(フラガリアファーム)』!
妻の香歩里(かほり)さんは、元美容師。
結婚・出産後も仕事を続けてきましたが、8年前に退職。
なんとそれから農業大学校に通い、イチゴ農家に!
会社勤めをしていたご主人、孝之さんも、奥さんが先行して始めた『Fragaria farm(フラガリアファーム)』の事業が、ある程度軌道にのったところで退職し、就農!
現在は夫婦で、イチゴを育てています!

津市安濃町。
見渡す限りの田んぼの中に、シーズン限定で営業日の少ない、幻のようなカフェがあると聞いてきました。

 

ここです!
『Café FRAGARIA』。
可愛らしいイチゴのマークが目印です。

 

『Fragaria farm』の平松孝之さんと、香歩里さん。
夫婦二人でカフェを営業されています。
一年を通じてカフェを営業しているのではなく…。

「農業をやりながら、カフェも営業しているのですが、農業の仕事が少なくなる時期の期間限定でのオープンとなっています」

と、香歩里さん。

「オフシーズンも、お客さんにお会いしたいというか、覚えてもらいたいという気持ちがあり、店を開きました」

と、孝之さん。

「メニューはコーヒーや紅茶とかなどいろいろあります。
イチゴパフェやケーキや、イチゴのスムージー、あとはイチゴのドレッシングがかかったサラダのついたカレーなどもあります。
実はイチゴ農家をしていまして、そこで作ったイチゴを使ったメニューを出しているんです」

と、香歩里さん。

 

ご夫妻でイチゴ農園『Fragaria farm』を営まれている香歩里さんに農園をご案内していただきました。
大きいハウスがあります!!

「大きいハウスの方は、長さ50mあります」

そこにイチゴがぎっしりあるんですね? 
テンション上がります!!!

 

ハウスの中は入った瞬間からイチゴの甘い香りが!

「いま、ちょうど収穫時期です。
だいたい11月の半ばから5月の後半まで、収穫して出荷しています」

品種は『かおり野』。
三重県が開発したイチゴで、酸味が少なくて爽やかな甘み。フレッシュで上品な甘い香りが特徴です。

 

ハウスでは、すでに孝之さんが作業中。
いつもこうして、二人で作業しているそうです。

「いま行っているのは『葉かき』という作業です。
彩光と風通しを良くすることで光合成の効率を向上させ、病気を予防する為の作業です。
だいたい5時くらいから圃場に入り、で摘み取りという形で行っています」

と、孝之さん。
イチゴは出荷するだけでなく、それまでの管理も大切なんですね。

 

まだ白い部分があるうちは収穫時期ではありません。
全部が赤く、完熟しているのが味も乗った収穫時期のイチゴです。

 

とても甘くて、コクがあります!
果汁がたっぷりで、口の中がイチゴで満たされます!

 

香歩里さんは、元美容師。
結婚・出産後も仕事を続けてきましたが、当時、まだ幼かった子どもたちとの時間を大切にしたいと8年前に離職。
なんとそれから農業大学校に通い、イチゴ農家に。
現在お子さんは、中学3年生と小学6年生となっています。

会社勤めをしていた孝之さんも、香歩里さんが先行して始めた『Fragaria farm(フラガリアファーム)』の事業が、ある程度軌道にのったところで退職し、就農。
現在は夫婦で、イチゴを育てています。

「子どもが小さかったとき、インフルエンザなどに罹っても美容師だと休みを取るのが大変でした。
何か家でできる仕事はないかな、というのを考えていたところ、婚家に農地があったので、大好きなイチゴを作ってみたいと思い、農業を目指しました。
願書出して、決まった段階で『行くから!』という感じでしたね。
意外と『モノづくり』ということで美容師と通ずるとこもあると思いました。
やりがいがもありますし、みんな喜んでくれるので、良かったです。
子どもとのコミュニケーションをとる時間も増えました」

と、香歩里さん。

「思ってすぐ実行するというところが、自分にはない強みなので、とてもいいなと思っています」

と、孝之さん。

 

農園の敷地内には作業場兼直売所があり、パック詰め作業もここで行っています。

注文は予約制。
Instagramでメッセージをやり取りして行っています。

「個人店のケーキ屋さん、マルシェに出店されてる方、お店で使っていただいて美味しかったというので来ていただいています。
近所の方も買いに来られます」

と、香歩里さん。

 

この日も、沢山の常連さんがイチゴを購入しに来ていました。

そのうちの一人が、鈴鹿市でシフォンケーキのお店『tomonoko chiffon』を営業している常連さん。

「いつも連絡して毎週木曜日に、イチゴを購入しています。
去年の6月に鈴鹿でお店をオープンしたのですが、以前から絶対フラガリアさんのイチゴを使おうと思って決めていたので、お願いしています。
とにかく美味しい!
キレイだし全然傷まない…大好きです」

と、熱いラブコール。

tomonoko chiffon
https://www.instagram.com/tomonokochiffon/
※土曜日のみ営業
鈴鹿市石薬師町1631-1
090-7958-1636

 

平松さん夫婦の熱心なところは、直販、卸だけでなく、自分たちが生産したイチゴを使った加工品の開発にも取り組んでいるところ。
2018年からは『六次産業化』にも着手。
商品として出せないイチゴを使ったシロップを開発して、販売しています。

 

しかも、地域とのつながりも大切にしたいと、冒頭の『Café FRAGARIA』もオープンしました。

 

特別に用意していただいた、カフェ期間限定の『山盛りイチゴパフェ』!!!
なんと1つのイチゴパフェに、イチゴが1パック以上使われています!!

うーん!
とっても美味しいです!
ジュワ〜っと出てくるイチゴの果汁を生クリームがまろやかに包んで、相性がいいです!

「イチゴのある時期はこれを看板メニューにしています。
お客さんに喜んでいただきたいというのと、美味しい時期のものを食べてもらって知っていただきたいので…。
一番下がうちの農園で穫れたを使った手作りのイチゴソースです。
中にはイチゴの味を邪魔しないような、やさしい甘さのチーズケーキが入っていて、真ん中には大内山牛乳のアイスクリームが入っています」

と、香歩里さん。

 

カフェは、孝之さんの祖父母の家だった建物を自分たちの手でリノベーション。

「父が大工をしているので、教えてもらいながら、床を壊すところから土間内までDIYで全部やりました。
イチゴを買いにだけに直売所まではなかなか来ないと思いますが、カフェでしたら来てもらえるので、若いお客さんにもフラガリアファームを知っていただけると思います。
そして、味を知ってまた買いに来てくれるお客様もいますので、とても良かったと思います」

と、香歩里さん。

「接客自体初めてなので、どうなるか不安でしたが、実際やってみるとお客様とも接することができ、いろいろな経験もできて、結果として良かったなと思います。
イチゴに関しては土づくりも面白いし、追及して美味しいなってもっと言われるようにしたいですし、カフェも同じような感じで追及していきたいですね」

と、孝之さん。

「私は80歳…身体が動くうちは働きたいと願っているので、ずっと続けられる仕事に携わることが出来て良かったです。
味を突き詰めて美味しい物、ちゃんとしたものをお客さんに提供していくこと、それからお菓子作りも好きなので、そちらもしっかり勉強して販売につなげていきたいです」

と、香歩里さん。

 

「イチゴ農園とカフェで、お待ちしてまーす!」

フラガリアファームのイチゴが食べたい!という方はInstagramへどうぞ!
カフェは期間限定のオープンです!
※予約、問い合わせはInstagramのDMより
※カフェは5月半ばより再開 確認はInstagramにて