「みんなで歩こうサンティアゴ・デ・コンポステーラ展~絵地図でめぐるスペイン巡礼道の旅~」

■内容

開催期間 令和5年4月8日(土)~6月4日(日) 午前10時~午後5時
休館期間 会期中無休
開催場所 研究収蔵棟 特別展示室
入場料

無料

三重県津市出身のイラストレーターで、絵地図作家として活躍中の植野めぐみ氏による原画展を開催します。植野めぐみ氏は熊野古道の調査員をしていた頃、キリスト教の聖地のひとつであるサンティアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼路「カミーノ・デ・サンティアゴ」の存在を知り、2012年、フランスのサン・ジャン・ピエ・ド・ポーから約800㎞のカテドラル(大聖堂)を経て、スペイン最西端のフィニステーラ海岸まで計890㎞を踏破しました。「フランス人の道」と呼ばれるこの巡礼路は、宿泊施設や道路標識が豊富で、巡礼の歴史に関わる建築物も多く見ることができる人気のルートです。道の世界遺産「サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路」として登録されており、多くの巡礼者が訪れています。
 今回の展示では、植野めぐみ氏が2020年から2023年にかけて制作したカミーノ・デ・サンティアゴの絵地図(前・中・後編)の原画コピー35点をはじめ、イラスト原画18点、幅2メートルの大絵地図など、全54点の作品展示を行います。絵地図やイラストを見ながら、スペイン北部を横断する約900㎞の巡礼道を歩く気分を味わっていただける展示構成とします。徒歩だからこそ見える世界が緻密に表現されたイラストを通して、道の世界遺産の魅力を感じていただけますと幸いです。

◇付属講演会「カミーノ・デ・サンティアゴを歩く ~体ひとつでつなぐ旅~」
 原画のモデルとなったカミーノ・デ・サンティアゴの景色のスライドと共に、巡礼路の魅力についてお話をいただきます。
日 時:令和5年4月22日(土)午後1時30分~3時
参加料:無料
定 員:60名(要申込・先着順)
場 所:映像ホール
講 師:植野めぐみ氏(イラストレーター・絵地図作家)
受 付:令和5年3月21日(火・祝)~4月21日(金)

≪植野めぐみ氏プロフィール≫
三重県津市出身。大学時代に決行した自転車による日本縦断、北アルプス縦走、八重山諸島探検などの経験から、いにしえの人々が、巡礼や通商などの目的で行き交っていた「古道」というものに強く惹かれるようになる。大学卒業後は、三重県南部に移住し、熊野古道のガイド、調査、旅のコーディネートの仕事の傍ら、オーストラリア、チベット街道、アジア、ヨーロッパや中東の巡礼道、四国八十八ヶ所など日本国内、世界各地に足跡を残してきた。
2008年より独学で絵地図を描きはじめ、2013年より絵地図作家としての仕事を始める。目的地までの直行の旅ではなく、そこまでの過程、そのエリアを取り巻くフィールドを表現することをモットーとし、美しさ、楽しさだけでなく、自然や地形の厳しさなどを絵地図に託している。