三重テレビ『ゲンキみえ生き活きレポート』2023年4月16日

“お年寄りが元気なら社会の負担も少なくなるはず”と、健康体操と福祉ボランティアに取り組んでいるのが『健康体操 百寿グループ』!
公民館の自主講座のメンバーが集まり、平成4年から活動を続けています!
ここ数年、コロナ禍での活動自粛を受け、“新たな挑戦”も始めました!
“100歳になっても元気に頑張ろう”を合言葉に取り組みを続けるゲンキさんの活動、そして、その活動に込められた思いを紹介します!

津市の『津センターパレス』です。
こちらには『津市市民活動センター』や『津市中央公民館』があり、様々な講座や催しが定期的に開催されています。

 

そんな中で圧倒的な歴史を誇っているのが『健康体操・百寿グループ』!
「100歳になっても元気に頑張ろう!」を合言葉に、健康体操と福祉ボランティアに取り組んでいます。
“お年寄りが元気なら社会の負担も少なくなるはず”と、津市中央公民館の自主講座『健康体操百寿会』が中心となり、平成4年にスタート。
前回取材したときの会員数は、なんと120人!
平均年齢70歳!
津センターパレスのレクレーション室を拠点に活動し、元気と笑顔を地域に振りまいてきました!
12年前にもご紹介したみなさんの取り組みを改めてご紹介します!

 

12年前に取材をした時には、すでに平均年齢が70歳でしたかが、“元気な体操”、今も健在!
今、まさに、体操されています!
みなさん、ステップも軽やかでハツラツとしています。
背筋もビシッとしていますね。

 

『健康体操 百寿グループ』主宰の渡邊美代子さん。

「12年前に比べると人数はだいぶ減り、現在50人ほどですが、元気さは、倍あります。
ここ数年は、コロナの影響もあり、社会情勢にあわせて休んだり、再開したり、どうにか継続してきています。
私はおかげさまで、後期高齢者の75歳、もうすぐ76歳になります。
やはり、健康の秘訣はこの『健康体操』。
自分では、なかなか力が湧かないんですけども、みなさんが元気にしていただいて、みなさんの笑顔が“私の元気の素”になります」

 

健康体操は①ストレッチ体操・②ダンベル体操・③リズム体操の3種類を行います。
① ストレッチ体操:筋肉、関節を伸ばして血行を良くし、体調を改善し、ストレスを解消すします。

 

② ダンベル体操:『軽く・やわらかいダンベル』を使い、筋肉に適度な刺激を与えます。

 

③ リズム体操:音楽に合わせて身体を動かし、運動神経・リズム感・協調性などを養います。

 

『健康体操 百寿グループ』の谷中典子さん。

「30代からグループに入ってざっと、30年です。
イベント参加で名古屋に行ったり大阪に行ったり…普通の年齢では考えられないようなことをさせてもらっています。
刺激があり過ぎるんです!」

 

「健康寿命を延ばせること、私によって、物すごく合っていると思います。
人生を謳歌できる場所。
百寿グループの名前に負けないように、100歳まで頑張りたいと思います」

と、森本光子さん。

「先輩たちはとても身体が柔らかいし、年とか本当に関係ないと思います。
最初のうちは、年齢でいくと私の方がもうちょっと動くかなと思っていたのですけど、もう全然勝とうと思ったらいけません。
今はもう先輩の姿を見て一生懸命勉強させていただいています」

と、濱口智美さん。

 

40年前からの初期メンバー、中村繁子さん。

「一番最初からの初期メンバーで、もう40年になります。
12年前の撮影時もいたと思います。
肩こりや頭痛がありましたが、この体操をしたおかげで、すっかり良くなりました。
長くやってますので、一番楽しみにしています」

 

さらに新しいチャレンジとして、体操の様子をYouTubeで配信!

「スマホで、YouTubeをアップしているんです。
撮影と編集とアップと。携帯1つで全部やっています」

 

なんとすべてを渡邊さんが一人で行っています!

「コロナ禍で、公民館の講座がお休みになったもので、Youtubeを見ていただいて、みなさん、体操できるかなと思ったのが元ですが、見た家族の方が『うちのおばあさん元気でやっているな』と安心すると思ったのです。
さらに津市には、こんなに元気な高齢者がいるということを、Youtubeの視聴者の方に伝えたいなと思います。
いろいろことを挑戦するということも楽しいですので、これからもチャレンジしていきたいですね」

と、渡邊さん。

 

健康体操・百寿グループの新しい取り組み、まだありました。
『認知症予防』を目的とした『ゲーム』です。
ゲームを提供しているのは『津市NPOサポートセンター』。
ボードゲームやカードを使って、地域活性化に取り組む事業として、月に2回、体験会を行っています。
メンバーのみなさん。
音楽を聴きながら、机に置かれた絵にじっと目を落としています。
さて、これは、どんなゲームなんでしょうか?

 

『DISC COVER(ディスクカバー)』という、全員の波長を合わせて曲に合うジャケットを選ぶゲームです。
① 適当な曲を全員で聴いて→②印象に最適なジャケットを各自が選び→③感性の一致で全員の高得点を目指します。

 

「普段当たり前とか、経験から「AだったらBだとか」、「こうなったら、こうなる」というところとは違う、今まで聞いた曲と、全然知らない絵と、みんなの感性というのを合わせないといけないという、普段使っていない脳の部分を使っていただくことが狙いとなっています。
ルールが比較的シンプルで、さらに、駆け引きがあったりとか、ジレンマ・悩みどころがあったりするゲームは、高齢者に、非常に向いていると思います。
眼球運動をすることによって、動体視力が鍛えられるので、状況判断能力も衰えずに、維持できます。
もちろん、脳の活性にもなります。
さらに他の人とのコミュニケーションを取ることで、気分が上がったり、新しい知識を得たりという部分が活性につながるのではないかと思っています」

と、『津市NPOサポートセンター』の川北輝さん。

 

「家にいたら、頭使わないけど、ここに来ているから、ある程度は頭も使っているかなと思います」

と、メンバーの稲垣さん。

「やはり、脳の活性化というか、同じことをやってたらダメなので、新しいゲームとか、普段やらないことを取り入れていただいているというのは、すごく私は刺激になります」

と、メンバーの大谷さん。

「継続することが、一番大事かなと思います。
良い体操はいっぱいありますが、すぐやめてしまったのでは意味がいないので、長く続けていくことが、本人の健康づくりにつながるかと思いますし、やはり、仲間と一緒にやるということが、どれだけ素晴らしいかというが、私自身、見させていただいて痛感しております。
体操以外でも、お付き合いができて、励まし合ったり、相談事に乗ったり…活動を通じて、地域への活性化に役の立つようなことができればいいかなと思います」

と、渡邊さん。

『健康体操・百寿グループ』、詳しくはウェブサイトへ!