三重テレビ『ゲンキみえ生き活きレポート』2023年5月21日

いなべ市で活動する『いなべ子育てネットワーク いなこね』は、子育て中の7名のママさんで運営する子育て支援のボランティアコミュニティ
いなべ市の情報を発信するフリーペーパーの発行から始まり、今までに、子ども食堂や、マルシェ、フードパントリー等、様々な活動を行ってきました!
活動の中でママさんたちから要望のあった「誰でも気軽に集える場所」をつくりたいと、数年前から計画を進め、昨年1月に阿下喜駅近くにオープンしたのが『いなこねチャレンジショップ』!
元文房具店だった空き家を借り受け、地域の人たちの力を借りてリノベーション!
店内には、アクセサリーや布雑貨など様々な手作り作品が並ぶ他、多目的スペースも設けられ、ワークショップなども開催
子育て中のママさんのみならず、地域の人たちの憩いの場となっています!

いなべ市北勢町の阿下喜で、子育て支援グループの女性たちが、空き家を改装して活動の拠点となる『お店』を開いています。
それがこちら『いなこね』!
確かに外観を見ると、リノベーションした感じがありますね。

 

とても素敵な店内です!
アクセサリーや布製品、クッキー等のお菓子やドライフラワー等、さまざまなジャンルの手作り作品が並んでいます。

 

こちらが『いなこね』のみなさん。
子育て中のママさんだということですが、『いなこね』とはどういう意味なんでしょうか。

「『いな』べ『子』育て『ネ』ットワークで『いなこね』です。
フードパントリーや羽毛ダウンの回収、などいろいろな活動をしています。
その拠点として、2022年1月にチャレンジショップ『いなこね』をオープンしました。
販売している人もお母さんだったり、元・育児経験者だったり、地域の方がほとんどです」

と、一番手前、代表の服部純子さん。

 

『いなべ子育てネットワーク いなこね』のみなさんの活動。
それは2018年、いなべ市の子育て情報を発信する、フリーペーパーの発行からスタートしました。
創設メンバーは6名のママさん。
子ども食堂やマルシェの開催など、幅広い活動を続ける中で、地域のお母さんたちから要望があったのが、「誰もが気軽に集える場所」。
その声に応えてつくったのが、『いなこねチャレンジショップ』です。

 

商品の一部をご紹介。
子どもや赤ちゃんに使ってもらうような、手づくりの帽子。
手作りなのですごく温もりを感じるような作品になっています。
スイーツの小物やアクセサリーも並んでいます。
作家さんの作品ですから、オリジナリティに溢れていますよ。

 

お客さんはどんな方が多いんですか?

「私たちみたいなママ世代がお子さん連れて来てくれたり、そのおばあちゃん、おじいちゃんも。
本当にいろんな幅広い世代の方が来てくれています」

と、メンバーの三輪万紀子さん。

 

こちらはチャレンジショップで売れ行きナンバー1のアイシングクッキー。
か、可愛いです!

委託料は月1000円(手数料なし)。
現在、30名程度の作家さんが利用しています。

「私自身3人の子育てをしていて、とても楽しい時間を過ごしているので、もっと楽しいことないかな?とかもっと多くの人に出会えないかなという気持ちで入りました」

と、三輪さん。

 

こちらは、作品を持って来た作家さんのようです。

「地域のボランティアで、フードパントリーの荷物運びとか精米とかを手伝っています。
僕らは年寄りだけど、若い方がいて賑わっているから、女房と一緒にいろんなもの作ってここに置かしてもらっています。
良い場所やと思いますよ!」

この日は手作りのランプシェードを持ってきてくれました。

 

「ここはもともと、文房具屋さんでした。
いつでも好きな時に立ち寄れる場所を探していたところ、地域の人に声をかけて頂きました。
借りた時はお店がオープンできる状態ではありませんでした。
地域の方とボランティアさんが寄って来てくれて、壁も塗ってもらいました。
畳を外して切ってもらったり…自分たちだけでやるのではなくて、みんなで一緒に、約1年かけて作ったお店です」

と、服部さん。

 

そう!
『いなこね』には、支えてくれる地域の応援団がたくさんいます!
この日もオープンから協力してくれている男性が、外壁のニスを塗りに来てくれました。

「良い人たちが集まってくれて繋がってくれればいいなと思います。
で、我々もここを拠点に他のいろんな人と繋がっていけると良いですね。
みんなが一生懸命がんばっているので、我々の年代は応援団なんです!」

と、地域ボランティアの黒田隆俊さん。

 

『いなこね』ではさざまなワークショップも行っています。
この日は『リボン教室 Lipine ponp』。
リボン講師の後藤要枝さんに、お話を伺いました。

「普段は『いなこね』のメンバーとして、お店にいます。
リボンのワークショップ以外にも営業日には、常にお部屋を貸しているので、アイシングクッキー体験や整体の方に来ていただいての整体体験、フラワーアレンジメントなども行っています。
『いなこね』に参加したきっかけはいなべのお母さんが子どもたちのためにやってるボランティア団体があると聞いたことです。
私もその時一番下の子が2歳だったので、働くこともできず、保育園にも預けることもできませんでした。
その状態で何かできないかなと思い、『いなこね』に参加しました。
出会う人たちが先輩ママだったり、逆に今妊婦のお母さんだったりで、先のことを聞くこともできるし教えることもできるとても良い団体だと思います」

 

『いなこね』は他にも、さまざまな活動をしています。
その一つが『いなこねフードパントリー』。
子育て世代や生活に困っている人に無料で食料等を配布する活動。
食品ロス削減の思いも込め『いなこね』では地域で寄付を募り、月に一度開催しています。
『いなこねチャレンジショップ』の営業中は、随時、食品の寄付を受け付けています。

「近所に住んでいます。
ここができた時にこの意志にすごく感銘を受けたので、遊びがてら…子どもたちのためになるので、参加させてもらってます」

と、仕分けをしているボランティアさん。

 

こちらでは、又、別のボランティアさんが活躍中!

作っているのは、以前行っていた子ども食堂や、フードパントリーの活動で、『いなこね』に寄付されたお米の袋を利活用した『米袋バッグ』!
こちらは実際に『いなこねチャレンジショップ』でも販売中!
売り上げ金は、『いなこね』の活動資金に活かされています。

 

「Instagramでこのお店のことを知って、米袋の縫う方を探しているということでしたので、何かお役に立てるかなぁと思って」

人気は上々!
作り甲斐がありますね!

 

「いわゆる『役割』はそんなになくて、みんなができることをそれぞれがやるという感じです。
私は『ねんね』の専門家として三重県で活動しているので、ワークショップを開催しています。
自分の中でも、知識や視野が広がるし、子どもたちにも伝えていけることが沢山増えると感じています」

と、メンバーの村木よしえさん。

「土日に活動が入ってくる場合もあるので、家族の協力とか理解とかが必要な場合があります。
そういった時にはちょっと大変だなと思うこともありますが、子どもを時々連れてきたりとかして、巻き込みながらやらせてもらってます。
いなべだけでなく、近くの菰野とか四日市などにも活動が広がっていくと良いなと思っています」

と、メンバーの畑中奈緒さん。

 

「助けてほしいとかどうしたら良いかわからないとか、なかなか声を上げられない人もいると思います。
ですからこちらが先にそういう場所を提供できるよう、いろいろな方が好きな時に気軽に来られるように、お店というものにしました。
男性も女性も、おじいちゃんもおばあちゃんも、地域の人もこのお店をもっと活用して欲しいので、みんなで作っていくお店っていうのを目指しています!」

と、服部さん。

『いなべ子育てネットワーク いなこね』
チャレンジショップの営業日など、詳しくはウェブサイトをご覧下さい!