三重テレビ『ゲンキみえ生き活きリポート』2012年11月4日放送

男性と女性が対等な立場で、家庭や学校、職場、地域などに共に参画することを後押し!
情報コーナーでは、県内外の男女共同参画に関するイベントや情報をキャッチすることができます!

津市、三重県総合文化センター内の『三重県男女共同参画センター・フレンテみえ』。
ここは、男性と女性が対等な立場で、家庭、学校、職場、地域などに共に参画し、責任を分かちあう『男女共同参画社会』の実現に向け、さまざまな事業を行っています。


そんな、男女共同参画を推し進める応援しているのが、『三重県男女共同参画センター・フレンテみえ』のみなさん!
所長の柏木はるみさんに、『男女共同参画』について、お聞きしました。

柏木「『参画』というのは何かを決める場所ということ。
男女の人口が半分ずつなら、何かを決める際にも男女半々にするべきが、日本は女性の参画が非常に少ないんですね。データを取った135ヶ国中の101番で、先進国の中では最下位なんです」

男女共同参画社会の実現。
『フレンテみえ』は、その目標に向けて、情報発信や調査研究など、さまざまな事業に取り組んでいます。


1階の情報コーナーには、「探す」「交流する」「学ぶ」「出会う」ことができるスペースがあり、県内外の男女共同参画に関するイベントの情報や、資料の閲覧、書籍の貸し出しも行なっています。
小さなお子さんを連れた方の利用も多いため、絵本コーナーも充実しています。

他にも、男女共同参画を推し進め、地域で活躍する人材を育成するため、バラエティーに富んだ講座なども開催しています。

そんな『フレンテみえ』での講座を受講し、もうすでに地域で活動しているグループもたくさんあるそうです。


そのグループの一つ。
おじいちゃんとお孫さんたちが仲良く遊んでいますが、実はこのおじいちゃんたちは『ソフリエ』。


『ソフリエ』とは、孫育てができるカッコいいジイジたちのこと。
お風呂の入れ方やオムツの替え方など、『フレンテみえ』の育児講座で育児の基礎を学び、資格を認定されたおじいちゃんグループが『ソフリエ会三重』。
現在は、地域の子育て支援センターなどで、育児ボランティア活動を行っています。

ソフリエのみなさんは、遊びながら自分たちの持っている潜在能力や仕事の経験、生きてきた経験を、孫たちに伝えています。
また、お孫さんと遊びに来ているお母さんたちにもそういった経験や情報を伝えているのです。
さらにこうして集まることで、お母さんやお孫さんにも仲間ができ、地域のコミュニティが広がるという利点もあります。


こちらの竹のおもちゃも、ソフリエ手作りです!


『ソフリエ会三重』代表 稲葉護さん

稲葉「退職しても地域や社会に貢献できるような場があれば良いなと。子どもが好きなので、そのために力を発揮できるのが嬉しいです。
今、ソフリエのメンバーは13人で、津地区で主に活躍してるのは5人です。みんな個性があり、いろいろ経験している。その出会いが面白いですね」

世代を越え、性別を越え、積極的に自分が関心を持っていることを実践する。
そうした思いを持って、地域社会に参画することが、男女共同参画社会の実現へとつながっていくのです。


『フレンテみえ』では、男女共同参画社会に向けて、毎年『Frente 年間事業のご案内』を発行しています。
6月に開催された『三重県内男女参画連携映画 2012』では、映画の中に描かれた男性と女性の生き方について考えました。


また、子ども向けのお祭り『M祭!2012』や女性向けの『女性のためのからだラボ』などのイベントも開催。
『男女共同参画社会』が、すべての年齢に関わりのあること・・・という考えで、この他にも高齢者向けのイベントもあるそうです。


こちらは『フレンテみえ』が発行した、『統計でみる三重の男女共同参画データブック』。
あらゆる分野を調査しており、三重県内でどのように男女共同参画が進み、またどの分野が進んでいないのかを、グラフや表でわかりやすく見ることができます。


様々な企画・取り組みを通して、県民のみなさんに男女共同参画に親しんでもらい、一緒にその社会の実現をめざす。
そのためには、スタッフのみなさんの理解とやる気が欠かせません。

「講座を一つ開催するために、対象・目的・講師の選定・・・すべて一から作り上げていくので、やりがいがあります!」と、スタッフさんの言葉。

『フレンテみえ』では男女共同参画社会推進のために、5つの事業展開を柱としています。

●情報発信:あらゆる情報の収集・提供
●研修学習:地域で活躍する人材をエンパワーメントする講座などを実施
●相談:男女が自立して自分らしく生きていく上で生じる悩み・問題についての相談
●調査研究:解決すべき諸問題や課題などの調査・研究
●参画交流:活動する個人・団体をはじめ県民の参画と交流の支援


柏木「男性も女性も、自分らしく生きやすい環境を作るということは、老若男女にとって生活の場面の中に溶け込んだ、とても重要な問題ですが、決して難しい問題ではないと思います。
ただ発信の仕方によって受け止め方も変わるので、それはこちらの努力で、より専門性を高く、より先見性を持って、より成果を求めながら、事業をしていく必要があると思っています」

※『男女共同参画フォーラム2012~みえの男女~』
11月10日 10:00~16:00
誰もが生き生きと暮らせる男女共同参画社会を作るために、みんなで考え、交流します!