特別展示室企画展「吉田家文書-古文書に見る滝原の林業家-」

■開催日時

令和5年6月17日(土)~8月6日(日) 午前10時~午後5時

■開催場所

研究収蔵棟 特別展示室

■内容

 度会郡大紀町滝原の吉田家は、江戸時代以来の有力林業家です。江戸時代後期の1820年代初頭に多気郡三瀬谷村に約15町歩の林地を取得して以降、近代にかけて林地を大規模に集積し、杉・檜の植林を進めました。大正10(1921)年時点で、公簿面積で約573町歩、実測面積で1000町歩以上の林地を所有し、三重県内でも有数の山林所有規模でした。また、1820年代から、現在の尾鷲市や紀北町の山林も取得しており、長島では質店を経営していたなど、東紀州地域とのかかわりもあります。
 本展では、吉田家に残る江戸時代後期から明治・大正にかけての古文書などを展示し、吉田家の経営と東紀州地域とのかかわりをご紹介します。

《展示する主な古文書(予定)》
 ・金銭出入帳(近代)・萬懸帳(近世・近代)
 ・木数年限扣帳写(近世)・立木寸尺帳(近世)
 ・売渡証文(近世)
 ・地券(北牟婁郡、明治10年代
 ・年賀状・領収書(近代)