三重テレビ『ゲンキみえ生き活きレポート』2023年6月18日

自分の家のようにゆったりと自由に過ごすことが出来る、まちの共有スペース『うみべのいえリビング』が、南伊勢五ヶ所浦にオープン!
同じく南伊勢町五ヶ所浦で空き家を利用したシェアキッチン『うみべのいえキッチン』を立ち上げた、西岡奈保子さんらが進める『うみべのいえプロジェクト』の一環。
まち唯一のお菓子屋さんで今年2月に閉店した「『花園』のあった場所を借り受け、店舗部分には伊勢市に本店のある洋菓子店の2号店を誘致しました!
店舗裏の築40年の一軒家は改装し、1F部分は町内外の多世代の人たちが気軽に交流できる共有リビングに!
2Fには長期利用の賃貸スペースを設け、今後の展開にも期待が寄せられています!

南伊勢町の五ヶ所浦。
海辺の暮らしを楽しめる場所を町の人たちと大切に守っていきたい…そんな想いでスタートしたプロジェクトの出発点、『うみべのいえキッチン』です。

 

『車で通り過ぎてしまう町から、歩いてみたくなる町へ』
『うみべのいえプロジェクト』の仕掛け人、西岡奈保子さんと、地域の仲間たちが作り出したのは、空き家を活用し、地域内外の人が楽しく交流できる拠点が『うみべのいえキッチン』。
2021年3月の番組放送の際には、活動の第一歩、キッチンカーを使った焼き芋屋さんの様子をご紹介。
地元の人が楽しく集う様子をお伝えしました。

 

今回は新たな展開がはじまっていました。
店内、お客さんでいっぱいです!
『うみべのいえキッチン』は空き家を改装した海の見えるシェアキッチン。
現在約40事業者が登録し、季節や曜日等によって様々な店舗が出店しています。
この日はイタリアンの『リベルテ』が営業中。

 

「以前は手つかずだった家をシェアキッチンにしました。
登録は40事業者で、月にだいたい10事業者ぐらいに使っていただいています。
この町にはお店の数が少ないので、一つのお店でいろんなお店が入ることで、いろんなお店を楽しめるということで喜んでいただいています。
いろいろな使い方がありますが、『リベルテ』さんはここでお店のことを知ってもらい、最終的にはご自身のお店をオープンさせたいというチャレンジショップとして使ってもらっています」

 

「飲食店だけではなく、英会話教室やかぎ編みの教室など、体験教室なども行っています。
焼き芋を売ってた時から考えられないくらい、たくさんの方に支えていただいて…。
いろいろな方にプロジェクトに関わってもらっていることを実感しています」

と、西岡さん。

 

『リベルテ』の小嶋孝明さんにお話を伺いました。

「私はもともと南伊勢町の出身で、東京の方で料理の修業をしていましたが、コロナの影響でこちらに戻ってきました。
そのタイミングで、西岡さんを紹介していただき、出店を考えてみました。
ここで一番良いのは、海を見られること。
景色が素晴らしいですね。
都会で食べるのと、田舎のすぐそこに海がある環境で食べるというのは、まったく感じ方が違うんじゃないかなと思います」

 

「地元の食材を使って飲食店をやりたいなという夢を持って東京で修業をしてきましたので、チーズと地元の食材・・・特に海産物を合わせた料理と、それぞれに合わせたワインや日本酒のペアリングをご紹介出来たらいいなと思ってます」

 

『うみべのいえプロジェクト』は、なんとまだまだ進化中!
なんと、閉店した和菓子店を改装し、洋菓子店『パティスリー ラ リッシュテール』を開店!

 

「本店のオーナーの奥様が南伊勢町の田曽浦が出身なこともあり、こちらに出店しました。
地元の物をたくさん使って、地元の方に喜んで頂けるように販売しております。
真珠塩のキャラメルロールは、南伊勢町の真珠塩を使っているんですよ」

と、五ヶ所浦店店長の奥山ときさん。

 

他のお菓子も、地元の食材を積極的に使用。
こちらは、伊勢志摩の特産品であるアオサをふんだんに使った焼き菓子。
地元愛に溢れた洋菓子店です。

 

そしてさらに新しい展開が!
店舗の後ろにある住居を『うみべのいえリビング』として活用!

 

「ここは、みんなが使えるリビング、フリーリビングとなっています。
『うみべのいえプロジェクト』は、いろいろお部屋を町の中に作っていって、みんなが自分の家のように町を使えるようし、人の流れと賑わいを生み出して、町の活性化に繋げる取り組みです。
キッチンを作ったので、次はリビングを作りました」

と、西岡さん。

和菓子店の倉庫として使われていた、店舗裏の築40年の一軒家を改装し、町内外の多世代の人たちが交流できる場所として、共有リビングにしました。

 

入場料は1ドリンク付きで500円。
1時間1500円で貸切利用もできるので、女子会や秘密の会議などにも利用できます。

「バス停の横、スーパーに歩いていける距離、しかも周囲にお店も多いので、みんなが集まりやすい場所となっています。
気軽に来られるリビングのように使ってもらうのが最適だと思います。
『うみべのいえプロジェクト』でも、集まったところからアイデアが生まれて、じゃあそれを実際実行してみよう!ということが多いです。
会議ではなく打合せでもなく、自然と集まってそこで話したことがまちづくりにとても重要なんじゃないかなと思っています」

と、西岡さん。

 

2階の2部屋は家具付きで、1ヶ月単位の賃貸スペースとなっています。

「利用は1週間でも2週間でも良いですが、この町に深く関わってくれる方を増やしたいなという思いで作りました」

 

「みんなが『自分のプロジェクト』だ、『自分のまちを良くしていくんだ』という気持ちを持って、こういう場所を使ってほしいと思っています。
もっとたくさんの方に関わってもらい、みんなで進めていくプロジェクトになっていくことを目指しています。
さらなる構想としては『うみべのいえクローゼット』。
私たちがいいなと思うものであったり、町で生産したものであったり、いろんな人が楽しく買い物ができる場所を作っていきたいです。
あとは、『うみべの書斎』かな?
本がとても好きなので、自由に本を読める場所を作りたいですね」

と、西岡さん。

うみべのいえキッチンと、リビング。
利用してみたい、行ってみたいという方は、まずはウェブサイトへ!