三重テレビ『ゲンキみえ生き活きレポート』2023年7月16日

今回のゲンキさんは「菰野町みつばちプロジェクト」のみなさん。
菰野町田光で活動する「菰野町みつばちプロジェクト」は、2016年に、地元の養蜂愛好家が集まって結成し、菰野町産ハチミツを、地域の特産品にしようと活動中!
新たな特産品開発を通して地域を活性化していこうと活動を続けるゲンキさんの様子、そして、活動への思いを紹介します!

菰野町を代表する観光スポット『御在所ロープウエイ・湯の山温泉駅』にあるお土産ショップ『ベルフォレ』です。
こちらには御在所ロープウエイのオリジナルグッズがたくさん並んでいます。
その中で今回紹介するのが…。

 

『KOMONO田光はちみつ』です。
菰野町の田光というところで作られている、純粋・非加熱のはちみつになります。

 

蓋についたブランドロゴマークは『御在所ロープウエイブランド』。
地域の特性を生かした隠れた特産品を地域活性化に繋げていくために、御在所ロープウエイが創出したオリジナルブランドです。
『KOMONO田光はちみつ』は、その第1号に選ばれました!
ロゴはロープウエイのロープをイメージし、無限(∞)を重ね合わせ、縁起の良い水引を表現しました。
中央の6つの丸は『えい索』の断面を模したデザイン。 
※えい索…ゴンドラを引っ張る役目をするロープ
そして4つの漢字の意味は、
里…足元である山麓
宝…地場産品
結…独自価値
繋…地域活性化
となっています。

 

菰野町田光にある、はちみつの採取場所です。
『菰野町みつばちプロジェクト』のメンバーのみなさんが集まっています。

 

代表の諸岡忠之さん。

「田光の住民が中心ですが、隣のいなべ市の愛好家も2人、我々と活動を共にしています
地元の養蜂愛好家が集まり、『菰野町産はちみつ』を特産品にして、地域の活性化につなげていこうと、現在、メンバー6名で活動中です」

 

『菰野町みつばちプロジェクト』では、巣箱を2段重ねる方法ではちみつを採取しています。
下段は蜂を飼育する場所、上段は『採取用はちみつ』を蜂が貯める場所です。

 

飼っているのは『セイヨウミツバチ』
巣枠1枚には約2,000匹、下段だけで20,000匹弱、上段と下段で 約30,000匹のミツバチが働いています。

 

上段の方で、蜂蜜を取り、蜜をためます。

 

蜜の糖度を上げていくと白い『蜜蓋』ができます。
ここまで来ると、はちみつとして採取することができます。

 

こちらが採れたてのはちみつ!
爽やかで、後から甘みが来ます
蜜蓋の成分は『蜜蝋』なので、こちらも食べることができます。

「里山の生態系に、この蜂が役割を果たすということが、わかっています。
里山に蜜を取りに行くと、その花の受粉を促して、その木にたくさんの実がなって、それが鳥や動物の餌になる。
こういう風に生態系を守っていくのに、蜂は欠かせない生き物です。
それに着目してこの里山で飼育をはじめました」

と、諸岡さん。

 

続いては、はちみつを絞る作業。
はちみつを覆っている『蜜蓋』を手作業で剥がし、遠心分離機へ。
回転することで蜜が板から外れて出てきます。

 

冒頭で紹介したとおり、こちらのはちみつは『非加熱』。
はちみつは45℃を超えると、蜂が集めてきたミネラルや酵素などが分解して今います。
それを防ぐために“加熱をしない”という手法を取っているそうです。

 

最後は瓶詰め作業。
1瓶150g。
去年の実績は1000個。
今年は1500個を目標としているそうです。

 

「養蜂の魅力は、ハチさんが美味しいはちみつを作ってくれるということ。
家族も楽しみにしていますし、友人・知人にお配りしますと誰一人、嫌という人はおりません。
我々が作るはちみつは100%天然熟成でございますもので、まずトーストに、塗っていただいて、香りとともに食べていただくのが一番ですね。
また、ヨーグルトにかけて食されるのも一つかなと思います」

と、メンバーの森繁人さん。

「『菰野町みつばちプロジェクト』としてグループで活動すると、自分だけではわからないことをみんなで相談し合って、問題をクリアしていくという利点があります。
また、グループになることによって、はちみつの収穫量も上がり、品質も良いということで、御在所ロープウエイから『田光はちみつ』を『御在所ロープウエイ・ブランド』として取り入れたいという話も来ました。
グループになったことのメリットは大きいですね」

と、メンバーの諸岡雅樹さん。

2019年、菰野町の助成を受けて始動した『KOMONO田光(たびか)はちみつ』プロジェクト。
2021年、御在所ロープウエイとコラボし、一気に販路を拡大しました。
現在は、通販サイト『カモシカ商店』でも販売中です。

 

「我々も御在所ロープウェイも自然を守るという考え方、そして取り組みを行っています。
同じ方向に向いているので、一緒にやろうよということになったんですね。
『田光はちみつ』を求めて、菰野町にたくさんの人が来てくる、
ロープウェイにも来て、菰野町が活性化していく。
そして、自然を守るという、運動のきっかけになるということを願っています」

と、代表の諸岡さん。

『KOMONO田光はちみつ』、店頭での販売は、御在所ロープウエイ限定です。