三重テレビ『ゲンキみえ生き活きレポート』2023年7月23日

今回のゲンキさんは「伊勢高柳商店街」のみなさん。
100年以上の歴史を持つ「高柳の夜店」が新型コロナによる中止を経て今年6月、4年ぶりに復活し、たくさんの人で賑わいました!
また、商店街ではここ数年新規出店が相次ぎ新たな展開を見せます
番組では夜店で賑わう商店街と、新しい仲間を迎えた商店街の取り組みを紹介!
商店街の今とこれからを考えます

2023年6月1日。
大正時代にはじまり、100年以上続く伊勢市の夏の風物詩。
『高柳の夜店』が新型コロナウイルスまん延での中止を経て、4年ぶりに復活しました。
6月から7月第1週まで期間中19回にわたって開催。
沿道には懐かしい夜店の風景が広がり、待ちかねた地元の人たちが押し寄せてご覧の賑わい…。
奇跡の復活を果たしました。

 

伊勢高柳商店街に芽生えはじめた新たな可能性。
新しい息吹。
商店街のみなさんの現在の取り組み、そしてこれからを追います。

 

「高柳商店街は全長で約400mの商店街で現在23店舗がございます
現状は約半分ぐらいになってしまいました。
3年間のコロナ禍をきっかけに廃業されてしまったお店も3店舗ほどあります。
本当につらい思いで、この3年間を過ごしてきました」

と、『伊勢高柳商店街振興組合』理事長の奥田宗吾さん。

 

「しかし今年は3年ぶりに『高柳の夜店』を復活することができました。
今こちらでは、七夕飾りを夜店の最終、7月1日から8日まで市内の幼稚園、保育園の方々に作っていただいたお願い事を付けて、商店街に飾るという作業をしています」

 

七夕飾りは伊勢市内の幼稚園や保育園の子供たちが作ったもの。
30年以上続く商店街の恒例行事です。

 

こちらのグループは、ここ数年で商店街にお店を構えた新組合員のみなさん。

「商店街が活気付く きっかけになれば思い、参加させてもらっていいます」

「商店街の方々は、とても個性豊かで楽しいメンバーですので長く付き合いできるかなと思っています。
今まで、こういう催しを毎回されてきたんだな、と思うと、今後は僕たちが継いでいかないといけないのかなとは思います」

 

昨年12月にオープンした、北海道の名物を楽しむことができる『北海道屋台村』。
先程紹介した新組合員さん、オーナーの大内茂郎さんは北海道出身。
去年12月念願の飲食店をオープンしました。

 

こちらが大内さんオススメの『濃厚白湯札幌味噌ラーメン』935円。
縮れ麺がスープに絡まり、美味しさをダイレクトに感じることができます!

 

「伊勢では北海道のラーメンを食べられないこともあり、好評をいただいています。
ラーメンだけ食べに来られるお客様も多いです」

と、大内さん。
土産品を販売する仕事で全国を回っていた大内さん。
伊勢を訪れた際、商店街の奥田理事長と出会い意気投合。
新しく事業を立ち上げようと家族とともに伊勢に移住し、去年、奥田理事長とともに北海道フェアを開催!
出店につながりました。

「彼は本当に声も大きくて笑顔の絶えない勢いのある若手なので、これからますます、その力を存分に商店街でも発揮していただきたいと思います」

と、奥田さん。

 

続いて訪れたのは商店街で一番の若手が営むスポーツジム『STEVEN』。
アスリートを目指す子供たちを指導。
一般の人を対象にしたトレーニング施設や整体もあるそうです」

 

「伊勢市を盛り上げたいとの気持ちもあり、ご縁もあって来させてもらいました。
組合の先輩方は、伊勢市を盛り上げようとの気持ちが前面に出ているので、その思いについていくのに必死です。
僕は20代なので、20代の人がもっと商店街に戻ってきて欲しいという気持ちを伝えたいですし、僕らもそれに対して応えていきたいですね」

と、『STEVEN』の山本耕規さん。

 

既存のお店も負けてはいません。
こちらはフラワーショップのオーナーが新規事業として始めたチーズケーキとロールケーキのお店、『伊勢スイーツラボ Ring』。
隣の空き店舗をリニューアルして開業しました。

 

「地域の商店街として、店舗が閉まっていること自体が悲しいので、自分としてもチーズケーキが好きなこともあり夢を叶えた形ではあります。
商店街も新陳代謝を進めて行くために、地域の若い方が入って、地域愛を育んでいただくことで、生き残っていけるのではないでしょうか。
地方の伊勢でもできるということを見せることができたら、お客様に来ていただけるようになると思っています」

と、オーナーの林公彦さん。

 

2時間後、七夕飾りが完成。
商店街が見違えるように賑やかになりました!

 

「きれいですね、賑やかで」

「やっぱり七夕飾りがあると賑やかで。
みなさんに見にきていただくと嬉しいですね」

と、喜ぶ組合員さんたち。

新しいお店も誕生し地元の期待も高まる伊勢高柳商店街。
この賑わいを一時的なものにせず、商店街の日常にどう繋げてゆくのか…。
課題も残されています。

 

「新規出店もありますが、伊勢高柳商店街を中心には地元の方が足しげく通う名店がたくさんそろっています。
4年後にはじまる『お木曳き』に向けて、このエリアに新たな名前をつけようと、『まちの名前プロジェクト』として飲食店の方々と実行委員会を立ち上げる準備をしております。
『お木曳き』がはじまる年に発表できればと考えています。
高柳商店街を含め、このエリアが伊勢のまちづくりの成功事例として取り上げていただけるように周辺の方々とともに力を合わせて頑張って盛り上げていきたいと考えています」

と、奥田理事長。

9月24日には『伊勢志摩SAKEサミット』!
10月7日~9日には『いただきフェス(キッチンカー)』!
11月には『第2回北海道フェア』!
を、それぞれ開催予定!
これからますます盛り上がる、『伊勢高柳商店街』をお楽しみに!!!